ずっと憧れていた朝日連峰の主稜線に上がったんだ! \(^o^)/
山歩き1年目も2年目も、
「いつか ここを歩きたい!」と思いながら
以東岳・大朝日岳からの縦走路を眺めていたけれど・・・
今 私は、その縦走路の途中にいる!
そう思うと、感激!
ぐんと近くになった寒江三山、その奥に続く以東岳を眺めながら
竜門山山頂から下って 竜門小屋へ行く。
まだ見えないな。(;^ω^)
あの辺りまで行けば 見えるかな。
気持ちよい風が吹いている。
(天気が悪い時は、ものすごい強風なんだろうな・・・。(;'∀') )
う~む。
こちら側の景色も すばらしい!
こんな葉っぱたちも好き。
13時過ぎ 日暮沢登山口から5時間ほどかけて
竜門小屋に到着。\(^o^)/
お疲れさまでした~!
ありがとうございました!
小屋のすぐ近くには ジャージャー水が流れる水場あり。
すでに どなたかの冷たいの飲み物が冷やしてあった。( ´艸`)
(・・・と ここで、
「夕食時の飲み物」を 忘れてきたことに気づいた。( ノД`)
「持って行くぞ~」と張り切っていたのだが。)
小屋に入る前に眺める 寒江山~以東岳へと続く道。
今度は・・・
登って来た ユーフン山、清太岩山の方を眺める。
楽しい道だったなぁ・・・。
自分が 今どこにいるのか、
一瞬わからなくなってしまうような景色が 目の前に。
小屋のそばから 竜門山の方を見る。
(竜門山は、あのピークもっと奥。)
「熊鍋に使う 熊の肉だよ。」
と、西川山岳会の方が見せて下さった。
「脂が多いから、メスだね」
おお、これが 本物の熊の肉?!
午後から 慰霊祭が行われるという。
たくさんの登山者に慕われた前管理人の遠藤さん、
朝日連峰の山々にも 竜門小屋にも 愛された方なんだろうな。
小屋の中に入ると、
「あの角の辺り、いいよ」とIさんが教えてくださった。
・・・ありがとうございます!
でも すぐにそこに行けず もじもじ?しているうちに、
後から到着した若者たちが、さっと場所を決め、
慣れた感じで 素早く寝床の準備などを済ませ、
寒江山の方へ 花を観に出発していった。
それでもキョロキョロ・ウロウロ 他の方たちの様子を見ているうちに、
次々に 慰霊登山の方たちが来て 2階に上がっていった。
人が増えて賑やかになって来た小屋の様子を見ながら
ようやく私は 奥の角にザックを運んだ。
そして・・・
買ってきたばかりのマットを敷き、Iさんに協力金1500円をお渡した。
「よろしくお願いします!<(_ _)>」
そして また
慣れた感じで サッサッと行動している皆さんの様子を見つつ、
キョロキョロ・ウロウロ。(;^ω^)
小屋の中には 賑やかな声が。
「今は この方向でマットを敷いてるけど、
もっともっと人が増えたら 互い違いに寝ることになるし・・・
階段下にも寝てもらう。
もっと増えたら・・・
仕方ないから ここに こんなふうに・・・(立ったまま寝る様子)」
Iさんが 笑いを混ぜながら教えてくださった。( ´艸`)
明日は風が強い予報だったので、
予定通り 今日のうちに花を観に寒江山まで行ってみようと思った。
13:50頃 飲み物と軽食を持って小屋を出発。
南寒江山と寒江山の間のヒナウスユキそうが見事だという。
どんな感じに咲いているんだろう?・・・とワクワク。
少し歩いたところから ふり返って小屋の方を見る。
小屋を出て間もなく・・・
チングルマに会った!
こんにちは!
イワイチョウも咲き始めてる。
少し歩いてから またふり返って見る。
(小屋は 陰に隠れて見えない。)
あ!
エンレイソウの実が なってる!
この実、美味しいらしい。
(私は まだ食べたことがないけど。)
いました、ウズラバハクサンチドリ。
・・・な~んて、
こんな調子で歩いていったら、
ヒナウスユキソウの群落には いつたどり着けるんだろう。(;^ω^)
奥に 寒江山がチョコンと見えてる。 ( ´艸`)
こんな所では、注意しながら。
すぐそばに雪渓が残る道。
向こうに 月山が見える。
私より先に小屋を出た若者たちが
南寒江山へ向かう途中で すでに撮りまくっていた。
「やっべ~!」
「すげぇ!」
・・・などなど、歓声が聞こえてくる。( ´艸`)
4人のうち2人は 南寒江山に向かう手前のヒナウスユキソウの群落を眺めながら
何やら話し込んでいたし
あとの2人は 南寒江山まで登って 戻ってきたようだった。
向こうの道沿いにも ヒナウスユキソウの群落が見える。
ワクワク!
ヒナウスユキソウを眺めた後、
遠くに視線を向けると・・・
雲の上に薄っすらと 飯豊連峰が見えた。
私もいつか、あの飯豊連峰にデビューできる時がくるかなぁ。
今はまだ、遠く遠く感じるけれど。
今季 初めてのヨツバシオガマ。
「 この花の雄しべは 小さな花の中に隠れていて、
その花粉を集めることができるのは マルハナバチのみ 」
っていうのを、以前 大雪山を特集した番組で観たことがある。
この花のもだろうか?
大群落もいいけど、
こんなのも いい。( ´艸`)
写真では よくわからないけど、
ニッコウキスゲが たくさんつぼみを準備中だった。
もう少し経ったら、ここにオレンジ色の花が たくさん咲くんだな。
うわ! ちょっと すご過ぎ? (;^ω^)
( ちょっと不気味な感じに撮ってしまった。)
南寒江山への登り。
奥に見えるのが 寒江山。
花や景色を眺めながら ゆっくり登る。
この景色の中で 鮮やかな色を放っていたヨツバシオガマ。
また登場。
この虫、なんだろう?
カミキリムシっぽい触角だけど。
葉っぱに埋もれてる?(隠れているような?)ハクサンイチゲあり。
一部、こんなゴツゴツの岩を歩くところも。
さっきから気になっている花。
これは、何の花?
ふり返って見る。
・・・あ!
ずっと遠くに ピラミッド型の大朝日岳が見えてきた!
南寒江山に到着。
ここで 軽食タイムにしようかな・・・と思ったけど、
虫がたくさんいて まとわりついてくるので やめた。(;^ω^)
このスミレ、
他の方の記事の中で見た『ムシトリスミレ』かな?
葉っぱが 他のスミレと違う・・・。
花畑の向こうに チョコンと顔出してる以東岳。
何の種?
どんな花が咲いていたんだろう?
寒江山に到着。
泡滝ダムから登って来たという男性がいた。
今日は竜門小屋泊まりだという。
一気に 泡滝ダムから竜門小屋って、すごいなぁ。(;^ω^)
三等三角点あり。
ここからの眺めも素晴らしい。
向こうには月山、鳥海山もうっすらと。
縦走路の方を覗きこんで見た。
あの細くクネクネ続く道を歩いていけば、
向こうに見える以東岳まで行けるんだ・・・。
「日本海の方に 粟島が見えますよ」
と教えていただいた。
「さっきは 佐渡も見えたんですけどね」
ホントだ~!
寒江山山頂からの 飯豊連峰。
やっぱり すごいなぁ・・・。
しばらく寒江山山頂からの雄大な景色を眺める。
竜門小屋から けっこう歩いてきたんだなぁ。
向こうには 西朝日岳が見えて・・・
もっと奥に 大朝日岳。
緑から青へのグラデーションが素敵。
版画のような景色。
曇り空ではあったけれど、
月山も鳥海山も その姿をずっと見せててくれたなぁ。
しばらく 寒江山山頂からの雄大な景色を眺め、
戻ることにした。
おや?
これは、どなた?
16:00頃 2時間10分ほどの散歩を終え、竜門小屋に戻った。
小屋の前には 慰霊祭の片づけをしている方が。
2階では、すでに宴が始まっていて、
開け放した窓から 賑やかな声が聞こえてきた。
まだまだ明るい時間。
どうしようかな・・・と思ったけど、小屋に入ってみた。
1階の一般登山者の方たちも
それぞれ夕食の準備に入っていた。
みなさんが それぞれ「お飲み物」を手にしているうちに
私も 猛烈に?飲みたくなった。(;^ω^)
普段は ほとんど飲まないビール。でも 飲みたい・・・。
「う~ん・・・買っちゃおうかなぁ・・・」
とつぶやくと、隣りの方が
「800円出して飲む価値あるよ~!」
と言う。
下界からわざわざ小屋まで担ぎ上げられ、冷たい水で冷やされた缶ビール。
ここまでも すでにIさんたちにお世話になっているし
このあとも お世話になるであろうことを考えると、
800円出して買ってもいいと 私も思った。
「ビール、1本下さ~い!」
しゃき~んと冷えたビール、美味しかった! \(^o^)/
隣りのEさんが、
Iさんからいただいたという『ユキザサ』を茹でて お裾分けしてくださった。
「アスパラみたいな味がするんだって。」
・・・ユキザサ?! 小さな花をたくさん付ける、あのユキザサ?
ユキザサを食べるというのを初めて知ったけど・・・
いただいてみたら とっても美味しかった!
その後も、
他の方々から お裾分けをいただき、
お返しするものが無くて申し訳なく思いつつ
ありがたく ごちそうになった。<(_ _)>
ストーブの上に網を乗せて焼いていたエリンギ。
シイタケもいただいた。
キノコをこんなふうに食べると こんなに美味いのか~
と感激。
こんなふうに、山小屋で網焼きもできるんだなぁ・・・。
奥にいる方たちからは 『ミズの生姜漬け』のお裾分け。
さっぱりして 美味しいのなんの!
更には・・・
熊鍋のシェフから『松茸酒』も一口いただいた。
「う~ん、美味いっ!」
そして・・・
ついに その時がきた。
「コッフェルを持って 2階に熊鍋をもらいに行ってきて」
Iさんから声をかけていただいたので、ありがたく頂戴しにいった。
「貴重なものを私までいただいて…すみません。ありがとうございます!<(_ _)>」
じゃ~ん!
熊鍋のシェフ(雪渓での休憩の時に かき氷を御馳走してくださった方)が、
4時間(!)かけて 作ってくださった熊鍋。
生姜が効いていて 臭みは無く、脂がのっていて ・・・
予想以上に美味しくてビックリ。\(◎o◎)/
「自然や山の恵みに 感謝しながら、熊の命をいただく」
そんなふうに、昔から 熊鍋が食べられてきたんだろうな・・・。
朝日連峰にも 私の住む近くの山にも 確実にいる熊。
その熊たちが 山のゆっくりとした時間の中で生き・暮らしている姿を思いうかべつつ
あたたかい熊鍋を戴いた。
ご馳走さまでした。<(_ _)>
初めてお会いした者同士なのに、
小屋の中は 和気あいあい。とても賑やか。
( この日は 慰霊祭もあって 泊まり人が多かったこともあるけど。)
となりのEさんが言った。
「山小屋に泊まると これが楽しいんだよね~。
初めて会った人でも 仲良くなって
みんなでワイワイ 食べたりお酒を飲んだり・・・。」
うん、うん。
ホントに そうですね~! \(^o^)/
先輩方の山の話をお聞きするのも とても楽しかった。
私が 朝日連峰を縦走したいというと、
地図を広げて見ながら いろんなコースや小屋について教えて下さった。
また この雰囲気を味わいに 山小屋泊しそうだなぁ。( ´艸`)
そうそう、
夕食を食べながら 近くの方たちと話をしていて
「え~~っ! ( ゚Д゚)」とビックリしたことがあった。
それは・・・
隣りの隣り、にいた方が
ヤマレコで毎回素敵な記事を公開されている nabeharuさん だったこと!
素晴らしい写真と そこに添えられたコメントを
いつも楽しく拝見しております。<(_ _)>
テレビ番組の中でお姿を拝見していた管理人Iさん。
ヤマレコの記事を いつも拝見しているnabeharuさん。
お二人と お会いできたことは、
今回の山歩きの忘れられない出来事の一つになった。
(早出して 日帰りにしなくて良かった。)
みなさんから お裾分けしていただいた美味しいものと
冷え冷えのビールで お腹も心もいっぱいになったところで・・・
夕方の空を眺めに 外に出てみることにした。
18:18
どよよ~んとした曇り空だけど、
日没の頃、どんな色に変わるんだろうか。
18:34
この曇り空じゃ 夕焼けは期待できないのかな・・・と思ってたけど、
少しずつ 少しずつ 空の色が変わっていく。
18:44
夕方になると 気温はどんどん下がり、冷たい風が吹いてきた。
持っていたウインドシェルや雨具を着たけど、寒い。
「山では 夏でも夜は フリースやダウンが必要だよ。」
「夜かなり冷えるから、寒くて眠れなくなったりするよ・」
・・・なるほど。次回は持参しよう。(;^ω^)
18:47
「寒くなるたびに 小屋に入って温まり、また外へ・・・」
を繰り返しながら 変わりゆく夕方の空の色を眺めた。
・・・なんて 贅沢で 幸せな時間。( ´艸`)
18:50 ズーム。
18:56 撮影中のnabeharuさん。
ベンチに座って
nabeharuさん、Eさんと 写真について話をしたりも。
これも、
小屋泊にしたからこその時間。
18:59
この時、
かすかに 太陽柱のようなものが 見えた。
上空の気温が かなり低くなっているのかな。
19:00 以東岳の方まで 赤くなった。
今 以東小屋のそばのベンチに座って
夕焼けを眺めている人たちも いるんだろうな・・・。
新潟の方。
ズーム。
19:02
こんなふうに
「山小屋の前から夕焼けを眺める」ことに ずっと憧れていた。
今、その憧れてた時間を過ごしている・・・と思うと 不思議な気持ちに。
19:11
ずうっと眺めていたかったけど、
寒さに耐えられずに 小屋の中へ。
小屋に戻ると、
もう眠りについた方たちもいた。
山小屋の朝ははやい。
私も そろそろシュラフに入ろう。
・・・④へ続く・・・