竜門小屋での夜。
神経が高ぶっているのか なかなか眠れなかった。
夜中に何度か ものすごい強風が吹き荒れる音がして、
「明日は こんな強風の中を下山するんだろうか?」
と 心配になりながら 風の音を聞いていた。
「ウツラウツラしては 目が覚める・・・」を何度か繰り返しているうちに・・・
午前3時すぎ、
小屋を早く出る人たちが 準備をする音が聞こえてきた。
3:49 シュラフを出て 窓の外を見ると、
東の空が すでに明るくなってきていた。
私も 外に行ってみよう!
外では、 ガスが ものすごい速さで流れていた。
3:56
どんどん変化していく景色を前に
私ができることは・・・
ただただ 黙って見ていることだけだった。
4:00 月山。
どの瞬間の景色も すばらしくて・・・
目を離さずに ずっと見ていたいような・・・。
4:02
同じ景色を眺めていても、
感じるものは、人それぞれ違うんだろうな・・・。
4:05
今 私の目に映っている景色は
今の私が感じた景色。
4:18
黙って、ただただ見つめてしまう。
陽が登ってくる方の空は もちろん素晴らしいけど、
別の方向の空も素敵。
4:19 竜門山の方。
4:20 南西側。
色合いが いいなぁ。
いつだって 目に映る景色は・・・
その時にしか見ることのできない景色。
4:21
ありがとう・・・。\(^o^)/
4:22 景色を眺めながら はみがき中の方が。
こんな景色を のんびり眺めることができるなんて・・・。
思い切って 小屋泊にチャレンジして よかった! \(^o^)/
4:23 今日は あの山々を歩いて下っていく。
慌ただしい日常生活の時間とは別の
ゆったりした山の時間が流れている・・・。
4:26
自分で歩いて一歩一歩登ってきたからこそ見ることができた景色。
・・・来て よかった!!
1時間近く 朝の景色を眺めたあと
小屋に戻った。
せっかく ストーブを買ったので、使わなくちゃ。
(昨日の夕食は いろいろ美味しいものをいただいて 出番がなかった)
簡単に飲めるスープやシチュー、ご飯なども持ってきたけど、
お湯を沸かして コーヒーを。( ´艸`)
パンとコーヒーで 軽く朝食。
今日もさらに縦走路を歩く方々は どんどん出発していく。
Iさんと言葉を交わし、笑顔で挨拶をして。
何とも言えない時間だなぁ・・・。
まだ書いていなかった『登山者名簿』に名前を書く。
「 ここに自分の名前を書くって、うれしいなぁ・・・」
と思いながら 書いた。
昨夜 たくさんの人でにぎわっていた1階スぺースも、
すでに ガラガラ。
「昨日 慰霊祭に出席したから、今日 寒江山に行ってくる」
というnabeharuさんとEさんも、
すでに それぞれ寒江山へと出発していた。
私は、まず
近くの方と一緒に 床をほうきで掃いた。
「ありがとうございました!」と心の中で言いながら。
2日目は もう下山すればよいだけの私。
せっかくなので
下山前に 水滴をまとったヒナウスユキソウを観に行ってみることにした。
5:40 ガス&強風の中、南寒江山の方へ。
昨日 のんびり 寒江山まで歩いてきたので
今日は 水滴がついたヒナウスユキソウを観たら そこで良しとする。
ヒナウスユキソウ以外のものも いろいろ目に入ってくる。
咲き始めの カラマツソウかな?
ガスの中、
わずかに 尾根に陽が差して 緑に光る。
竜門山に登ってくる途中にも たっくさん咲いていたナナカマド。
辺りに この花の独特の匂いが漂っていた。
(栗の花の匂いとも違う・・・)
こういうの、
ついつい撮りたくなってしまう。
こんなヒナウスユキソウもあれば・・・
こんなヒナウスユキソウも。
周りの白い部分は たぶんガクで
中の黄色い部分が花かな?
昨日 カラカラに乾いて 茶色だったコケたちが
イキイキ黄緑色になっていた。
ヨツバシオガマは・・・
やっぱり
上から撮りたくなる。
ピンぼけだし・・・葉っぱが写らなくて・・・残念。
シャクナゲのつぼみアリ。
昨日 登ってくる途中、
シャクナゲの葉は あちこちにあるのに 花が咲いていなかったので、
そのことをIさんに訊ねると、
「環境がキビシイから、シャクナゲの花は なかなか咲かないんだ」
とのこと。
このつぼみたち、花を咲かせてくれるといいなぁ。
ガスがかかった中で 白く光るヒナウスユキソウも いいなぁ。
ピンぼけ~。(;^ω^)
みんな楽しそうに見える!
しばらく ガス&強風が続きそうな感じ。
きのう寒江山まで行ってきたし、
この状況で もう一度は行かなくてもいいなぁ・・・
と思っていたところ、
ちょうど 寒江山まで行ってきたというEさんが戻ってくるのに会ったので
私も 戻ることにした。
ヒナウスユキソウさんたち、
お会いできて うれしかったよ!
こんなヒナウスユキソウを、
若い頃 山歩きしたという母にも見せてあげたいな。
この虫に会ったのは、何匹目だろう?
何だか気になった景色。
・・・光が差した谷間。
・・・流れていくガス。
・・・手前の雪渓のライン。
少しずつ ガスが晴れてきたみたい。
変身中のチングルマ。
お食事中?
向こうの池塘の奥に見えるのは
コバイケイソウ?
今年は たくさん咲く年なのかな。
小屋の近くまで来ると・・・
もうすぐ出発するらしい西川山岳会の方たちの姿が
小屋の前にあった。
小屋のすぐ手前まで来てから ふり返って見ると・・・
ガスが晴れてきて
遠くの山々が見えるようになってきていた。
1時間半ほどの散歩を終え、
7時頃、小屋に戻った。
ザックを持ってきて 私も下山するとしよう。
・・・⑤へ続く・・・