14:25 では、幸治郎沢~千畳ヶ原の方へ参りましょう。
木道になった辺りで振り返った外輪の方。
庄内平野の方、最上川が細く見えてる。
日本海は、午後の陽で光ってる。
幸治郎沢を登ってきたというお二人が来たので 状況をお聞きしたら
「けっこう石にコケが生えてて滑って怖かった」
とのこと。
「登りでも怖かったから、下りは もっと怖いかも・・・。
機を付けて下さいね~」
しまった~。
やはり、雪の影響があるか・・・。(;^ω^)
でも、このまま気を付けながら下ろうとKさんと確認。
( 河原宿から下っていった辺り、紅葉がキレイかも。)
また 幸治郎沢を登ってきた人がいるぞ。
よし、行けそうな気がしてきた!
さあ、幸治郎沢に来ましたよ~。
なだらかなところを少し下ってから・・・
急な下りに!
時々 千畳ヶ原を見下ろして眺めながら下るよ~。
濡れている石もあって慎重に下ったけれど、
心配していたほどではなく、ホッとした。
下の方に 単独の方が登ってくるのが見えた。
大きなカメラを持ったその方は、
「天気が良い予報だったので、
千畳ヶ原に陽が差すのを期待して こっちへ周ってきたんですけど・・・
残念でした~」
と すれ違う時に言って 登って行った。
これ、ミソガワソウかなぁ・・・。
鳥海山では この辺りにしか咲かないというミソガワソウ。
昨年は タックさんの花を見ることができたけど・・・・
今年はタイミングを逃してしまったなぁ・・・。
遠くの景色を眺めたり 慎重に足の置き場を見て下ったり。
20分ほどかけて幸治郎沢を下った。
幸治郎沢の方を振り返って見る。
「T字分岐まで行ったら ちょっと一休みしましょう」
15:40 千畳ヶ原のT字分岐に到着。
水分補給し、おやつを食べて・・・
15:50 T字分岐から先へ。
16:00 蛇石流を通過。
ううむ・・・
この時間だと、下山する頃には 薄暗くなるなぁ・・・。(;^ω^)
幸治郎沢~千畳ヶ原は私が先に歩いたけど、
ここからは Kさんから先に行っていただくことにした。
「Kさん、Kさんのペースで先に行ってください」
蛇石流から鳥ノ海分岐までの急坂をスタスタ登って行くKさん。
ちょっとバテ気味の私は、
時々 立ち止まって景色を眺めながら
自分のペースで登って行く。
もう少しで鳥ノ海分岐、という辺りまで来たら、
前方がガスに覆われてしまった。
振り返ると、
さっきまでいた千畳ヶ原もガスの中。
御田ヶ原分岐からくる道もガスの中。
そして・・・
鳥海湖にも ガス。(;^ω^)
鳥海湖の上をガスが流れて行く。
16:37 長坂道T字分岐。
吹浦コースへ入る。
河原宿から賽の河原の方へ。
16:57 賽の河原に到着。
「ここからは自分のペースで行きます。先に下ってください」
とKさんがおっしゃったので、私は先に下ることにした。
膝の調子が今一つとおっしゃっていたKさん、
薊坂や幸治郎沢の急な下りで膝に負担がかかっていたのかもしれない。
「わかりました。
今日はお世話になりました。ありがとうございました~!」
17時になり、辺りはどんどん薄暗くなっていく。
私は 急ぎ足~小走りで下って行った。
・・・とその時。
ク・・・クマ?! 大きな石の手前にクマがいる?!
立ち止まって クマ鈴をジャンジャン鳴らしたり ホイッスルを吹いたり。
でも、クマらしき黒いものは動かない。
カメラのズームで よく見たら・・・
ただの石の陰じゃないか~。(;^ω^)
怖い怖いと思っていたので、黒い陰部分がクマに見えたのだ。
ホッとして またドンドン下った。
陸地と厚い雲の間に見えた日本海。
ふと見ると 山頂の方が見えそうに。
ビジターセンターにも鉾立山荘にも明かりがついていた。
遠く にかほの町にも。
17:35 下山。
やはり暗くなってしまった。(;^ω^)
車に乗り、駐車場を出る頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。
Kさん、どの辺りまで下て来てるかなぁ・・・
と思いながら、鉾立駐車場を出発した。
小さな影鳥海を見てからスタートした この日。
霜の下りた石畳を 滑らないように気を付けながら登り・・・
薄っすら雪が積もった千蛇谷を登って 初めて見る景色に感激し・・・
外輪を下る途中でKさんとお会いしたことで
薊坂~幸治郎沢~千畳ヶ原を歩くことができ・・・
薄暗くなった中で 石の陰をクマだと思い込むという出来事もあり・・・
けっこう中身の濃い?山歩きだったなぁ~。
次に鳥海山を歩く時には、
どんな景色を見ることができるだろうか・・・。