本棚を整理していて、
久々に手に取って眺めた絵本。
15年ほど前に買ったもの。
新聞の本紹介のコーナーに載っていたのが目にとまって、
紹介文を読んで気に入って、その日のうちに注文した記憶がある。
文は、内田也哉子さん!
静かで優しくて詩的な言葉たちが、
ふわりふわり風に乗っているようにつながっている。
絵は、渡邉良重さん。
内田さんの言葉にぴったりの、やわらかい雰囲気の絵。
この本の一番のおもしろさは、
中の紙が薄くて(書道半紙みたい)
下の紙の絵や言葉が薄っすら透けて見えること。
そのページの絵と下の絵が合わさって
一つの絵になるようになっているのだった。
1枚ページをめくると、
さっき透けて見えた絵がハッキリした絵になり、
今度は その下のページの絵が透けてみえる・・・というふうになっていて、
言葉とともに 静かにつながって流れていくのだった。
優しい言葉・絵と・・・
薄い紙をめくる心地よさと・・・
ページをめくるたびに 次々につながって行く絵を追っていく楽しみと・・・
こんな状況の中、久しぶりに読んでみたら、
心がホワッとした。( ´艸`)
そして・・・
満ちているいまを 忘れてしまわないように
小さな祈りを 胸にかざる
最後は こんな言葉で、
読んだ私の胸に『BROOCH』を付けてくれた。