山歩きをするようになって、
やっぱり こんな本は よく目に入る。
「豊かな地球の森お魅力を子どもたちに伝えることを目的とする、
矢崎総業とダイヤモンド社による書籍出版共同プロジェクト」
・・・だそう。
生態学者、生物学者、農学博士、作家などによる寄稿・インタビュー原稿と
イラストレーターや画家、写真家たちの絵や写真とで
つくられた本。
この中で、特に印象に残ったことが いくつかあった。
★『地球システム』…地球上のすべてのものやことは つながっている。
水・酸素・二酸化炭素などの物質は、
この『地球システム』を 何度もめぐっている。
( たとえば…
一滴の雨粒が海に落ちたとすると、
その水は 世界中の海をまわるであろうこと、
そして、再び水蒸気となって空気の中に入っていくまで
なんと 平均3000年の時間がかかるらしいこと、
空気に入った水蒸気は、平均1週間で雨となること、
などが書かれていた。 )
★『生命の動的平衡』…物質とエネルギーと情報が 生命体から生命体へ受け渡され、
そのネットワークが 環境全体のバランス(平衡)を支えていること。
森も森の土も人間も、動的平衡の中にある。
★『働き者のスカベンジャー』…動物の死体を食べる生物。
動物が死んでそのままだったら 悪臭や病原菌で大変なことになるけど、
スカベンジャーが食べ、そのフンを食べる生物がいて、
処理され分解されて土になり、養分を含んだ土から植物が育ち、
それを動物が食べて命をつないでいく…。
★森と命のぐるぐる…地球のいろんなものがまわっている。森はその循環を動かす要。
光合成の輪、水の輪、森の命の輪、海の命の輪…。
★自然が身近だった時代は、森や川や海の恵みに感謝しながら暮らしていた。
今でも、
森の恵みにお礼を言いながら、
受け継いだ自然を守り、
次の世代に継いでいく暮らしをしている人たちがいる。
…炭焼き、宮大工、ウルシかい、木こり、種とり師、
猟師、養蜂家、つる細工師、紙漉き、和紙作家…
私は今、「みんなつながっていること」を意識しながら暮らしているだろうか。
そんなことを自分に問いかけながら読んだ。