THANKS TO YOU ! !

ふと目にとまったものや感じたことを写真と言葉で綴るBLUEの日記。

◆『All about Saul Leiter』

 

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 Eテレの『日曜美術館』で「ソール・ライター」の特集を観て 
ソール・ライターとその写真に興味を持ち、
購入。


「83歳にして初めての写真集」・・・とのこと。

 

ソール・ライターの写真の多くは、

ニューヨークのイーストビレッジにある住居の
歩いて20分ほどの範囲で撮られたものだそうだ。

 

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この写真集を眺めていると
写真というより絵を眺めているような感じだった。

 

そして

 

ソール・ライターの写真を眺めながら、
「私が日々暮らしている そこらじゅうに 
 美しいものが あふれているのだ」と思った。

 

 

ソール・ライターの言葉の中から
今の私の心にとまったものをいくつか。


重要なのは、
どこで見たとか、何を見たとかということではなく、
どのように見たかということだ。

 

雨粒に包まれた窓の方が、
私にとっては有名人の写真より面白い。

 

私が写真を撮るのは自宅の周辺だ。
神秘的なことは馴染み深い場所で起きると思っている。
なにも、地球の裏側まで行く必要はないんだ。

 

肝心なのは
何を手に入れるかじゃなくて
何を捨てるかなんだ。

 

写真を見る人への写真家からの贈り物は、
日常で見逃されている美を時々提示することだ。

 

人の背中は正面より多くのものを私に語ってくれる。

 

 

また、巻末にあった ニューヨーク国際写真センターのポリーヌ・ヴェマールの言葉が印象に残った。 

ライターは、日常的に日本美術を愛好し語ることを好んだ。

弓道と写真の類似性は、プレッソンとライター両者の作品において、
焦点と解放という観点において本質的要素となっている。

 

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番組の中で
ゲストが語っていた言葉の中から
自分の備忘録として。

 

【  かくた  みほ(写真家) 】

 

どこにでもある街並み、ベンチ・店・ごく普通の建物などを
独特のまなざしで捉えている。

 

ソール・ライターのまなざしを通して
いつもの毎日が違って見える。

 

はかなさ
一瞬の美

 

普通なら見逃してしまうような一瞬の出来事。

単純なものの美

つまらないものの中に美を見出す

 

 ソール・ライターの特徴

1 ガラス・・・・・・・映り込みを利用

2 ポイントカラー・・・シンプルな色の風景の中に 
            印象的な一色を
            絵のように画面に収める

3 1/3構図・・・・・「何も起きていないように見えて
             片隅で何か起きている写真」

 

愛したモチーフ ①傘
        ②雨粒・水滴・雪
            

 

 

【 飯沢 耕太郎 】

外の光と内の光

ピントの合わせ方

 

想像力を掻き立てられる要素

物語

 

「見ること」の喜び

 

偶然を取り込む

意図を感じさせない写真

 

いい写真家は いい生き方をする

 

 

 

【 須藤 蓮 (俳優)】

若い人たちに必要な哲学・生き方ではないか

せつないけど ほっとする

 

「求めようとしたら見つけられないもの」が カメラに収められている

ただよいとおもったものを撮る

 

意識が介在していないところに作品がある

 

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「本当の世界は
 見えないものとつながっている」

 

「肝心なのは
 何を手に入れるかではなくて
 何を捨てるかなのだ」

                  
                 ・・・ソール・ライター・・・