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ふと目にとまったものや感じたことを写真と言葉で綴るBLUEの日記。

◆『冨樫馨 写真展 ~雪山賛歌~ 』

 

 

 先輩Yさんから、
「時間があったら ぜひ」のお知らせをいただいたので
行ってみた。

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 冨樫馨さんの写真の個展。


会場は、酒田市文化センター近くにある『ギャラリー喫茶 フレンド』。

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初めて入るお店。

ドキドキしながらドアを開けると、
入ってすぐのカウンターには 常連さんらしき方が2人。
マスターとお喋りしていたところだった。

それほど広くはない店。
1階のカウンターの奥には テーブルが2つ。
右側の奥の階段を2・3段上がったところにもスペースがあり
テーブルが4つあった。 

私は、階段を上がったスペースへ。



マスターお薦めのコーヒーを注文して さっそく写真を眺めた。

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『雪山賛歌』という個展のタイトル通り、全て積雪期の写真。
鳥海山で撮影された モノクロの作品と カラーの作品。

私も 雪山の写真が大好きなので、
1枚1枚の写真に観入ってしまった。 

 

 

どの作品の素晴らしくて、
美味しいコーヒーをいただきながら
何度も 何度も かわるがわる作品たちを眺めた。

 

その中でも 特に印象に残ったのは、
『単独行』『外輪を行く』『夜明け』
という作品。

 

『単独行』は、
雪の急斜面を 独りの登山者が 黙々と登っているところを
七高山から撮ったもの。


   ・・・あの急斜面を登る大変さは、写真の中の人にしか分からない。
      私が独りで歩いた雪山と言えば 地元の低山だけだけど、
      そんな山でさえ、
      無雪期とは違う静かさがあり、孤独感や緊張感がある。
      それが、あんな鳥海山だったら、どんな感じなんだろうか。
      自分が踏みしめる雪の音を聞きながら、一歩一歩登っていたに違いない。
      私もそこにいて
      その登山者の一歩一歩を観ているような気持ちになった。
      

『外輪を行く』は、
行者岳付近の岩氷を4人の登山者が歩いているもので、
その向こうには 雲海があった。
   ・・・大きく育った岩氷の迫力がすごかった!
      そして、その迫力の岩氷の上を歩く 小さな登山者たちの姿。
     「こんな岩氷を観ながら歩くことができたら、
      毎年同じような景色を求めて登りたくなるだろうな・・・」
      と思った作品だった。
      

『夜明け』は、
七高山から新山を撮ったもの。
青紫色の中、朝日が当たり始めた新山が ピンク色に染まっていくところだった。
   ・・・積雪期の鳥海山で、こんな夜明けの新山を見ることができるのは
      いったいシーズン中に何度あるのだろうか?
      いろんな条件が揃ったからこその1枚。
      朝日が当たった新山のピンク色も、
      その周りの青紫色も、
      どちらも とっても美しかった!

 

 

シュカブラ(風紋)が写った写真も 何枚かあった。
風が雪の上に作る自然の造形は、その美しさをずっと眺めていたいほど。 

ソロバン尾根の風紋。
地形や風の当たり方で いろんな模様ができていて オモシロかった。

河原宿の風紋。
光が差した風紋が金色に輝き、影が藍色に見えるところに 惹かれた。  

 

 

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 「私もいつか、こんな景色の中を歩くチャンスが来るだろうか・・・」
と思いながら作品たちに観入った写真展だった。

 

 

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私が歩いた雪山の記事の中から・・・