とくに浮世絵に興味があったわけではないけれど、
何となく 目に入ってきて
何となく 手に取って
表紙を見たら・・・
ずぎゅ~~ん!
と キタ~! \(◎o◎)/
本の中で紹介されている絵を観て また驚いた。
構図、色の配置やバランス、描写の仕方・・・etc・・・
どの絵も、スゴイ!
江戸時代の画家:葛飾北斎が
海外でも高く評価され、
印象派の画家たちに影響を与えたと言われるのが
わかった気がした。
この本では、
子どもから大人まで楽しめるように、
北斎のことを 分かりやすく その絵とともに紹介している。
数え年90歳まで生きたという北斎の、
「70歳を過ぎたあるとき 思った」
ということが 心に残った。
「 73歳にして、ようやく鳥、獣、虫、魚の骨格や草木のなんたるかが
わかってきた。
このまま精進をつづけ、80をすぎればかなりの進歩をのぞめるだろう。
90歳になれば それらのほんとうの意味もわかり、
100歳になれば 描く技も神にちかづくのではないか。
そして、110歳では 一筆ごとが生きているようにもなるだろう。
どうか長生きして、わたしの言葉がいつわりでないことを見ていてくだ
さい。」
北斎の傑作として残っている数々の作品は、
北斎が70歳を過ぎてから89歳で亡くなるまでの間に描かれたものだという。
この言葉のような境地に達してから描かれたものなのだろう。
「 絵を描くことは、真の姿を写すこと 」
これは、「本物そっくりに描く」ということではないはず。
北斎が五感を通して感じたそのものの姿を
北斎の 心で・感覚で 描く・・・
・・・ということだろうか。
私も、
山歩きを続けていけば、
草木や虫や鳥などのことを ちょっとずつでも知ることができるだろうか。
写真を撮り続けていけば、
少しずつ 自分が感じたことが表れるようになっていけるだろうか。