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ふと目にとまったものや感じたことを写真と言葉で綴るBLUEの日記。

◆『100年たったら』(石井睦美:文 あべ弘士:絵)

 

広い草原に どうぶつは自分だけ。
動物たちを追いかけまわすこともなくなり、草や虫を食べていた。
でも、草や虫は 食べても食べても お腹は満たされない・・・。


そのライオンは
孤独に 一日一日を過ごしていた。

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「にくにくしいものが食べたい」と思っていたライオンの前に、
ある日 1羽の傷ついた旅鳥が現れる。

 

近づいてきたライオンに
「わたしをたべたらいいわ。」
と言う鳥。
その小さな体と傷ついた羽を見て、ライオンは、
自分の好物は草と虫だと言う・・・。


その後、
ライオンと鳥は一緒に過ごすうちに 心を通わせるようになるのだった。


鳥が「遠い所」へと旅立つ時が来ると、
悲しむライオンに鳥は「また会えるよ。100年たったら」と言った。

 

そうして何年か経ち、鳥もライオンも いなくなる。

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でも、
鳥とライオンは・・・

ある時は 波と貝になったり・・・
またある時は 1輪の赤いひなげしの花とおばあさんになったり・・・
漁師と魚になったり・・・
黒板とチョークになったり・・・
北国のリスの子と 雪のひとひらになったり・・・
転校生の女の子と男の子になったり・・・。 

 

出会いと別れをくりかえしながら 
そのたびに 心を通わせる時間を過ごすのだった・・・。

 

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この絵本を読んで思い浮かんだアルバムがあった。
1曲目が アルバムタイトルにもなっている『Reincarnetion』。

 

このアルバムが発売されたころ、
ラジオにゲストで出ていた松任谷由実さんが、
「あるところで占ってもらったら、自分の前世は呪術師だったと言われた」
というようなことを話していたのを覚えている。
その時は へえ~くらいにしか思わなかったけれど。

 

最近「転生」についての記事を読んで興味を持っていたので、
この絵本も 心に響くものがあり、
松任谷由実さんの歌も 当時とは違った感じに聴こえた。

 


アメリカには 前世の記憶を持って生まれてきた子供を調査・研究している人もいるそうで、その人によると、「死を迎えてから次の命へと転生するまでの平均年数は3年半くらい」
なんていう報告もあったようだ。

私のたましいも、他の人間、あるいは人間以外の生き物だったかもしれないなぁ・・・。

 

思い出すのは・・・

子どもの頃 海に潜っていて、
水の中を進む感覚があまりにも心地よかったので、
「自分の先祖は、大昔 海の中に暮らしている生き物だったことがあるかもしれない」
と思ったことがあったこと。( ´艸`)

あとは・・・

EW&Fの『FANTASY』という曲を初めて聴いた時(小5の頃だったかな)、
体中に衝撃が走って心の奥から震える感覚があり、
「私の先祖は アフリカ人の血が流れているかもしれない」
と思ったこともあったな。( ´艸`)

・・・もしかしたら、過去生で、海の中で暮らしていたり、アフリカの大地で歌に夢中になったりしていたことがあったのかもしれない(笑)。

 


・・『自分』というのは『体をいれものにしているたましい』のことかもしれない・・
と、年を重ねるにつれて思うになってきている私。

100年たったら・・・?

「大自然の中を吹いて渡っていく心地よい風」になっているのも いいかなぁ・・・。