ガスで真っ白な河原宿への道を独りで行くことに不安を感じて
御浜の方へ歩き出した時、
ちょうど河原宿の方から下ってきた人の姿が見えた。
やっぱり、河原宿の方へ行こう!
賽ノ河原から河原宿へ向かう道に入った途端、
あちらこちらに イワショウブが。
ガスで白くなったり 少し晴れたりの 繰り返し
御浜へ向かう道にも、ガスが。
一瞬、
奥の方に笙ヶ岳三峰が見えた。
向こうからきた女性二人に 長坂道付近の様子を訊ねると、
「 この辺りと同じかな。ガスで真っ白で。寒かったよ。」
とのこと。
「気をつけてね~。」
と 言って下っていった。
そういえば けっこう寒くなってきたな・・・と思い
ウィンドシェルを着た。
河原宿に出たものの、
やはり 笙ヶ岳の方は真っ白。
その手前の 池塘がある所も真っ白。
独りで池塘の方へ登ることに不安を感じ、
「このまま 御浜に向かおうかな」と思った時、
ちょうど 池塘の方から下ってくる人たちの姿が見えた。
「ラッキー!」
ガスが流れて 道が見えたこともあり、
やっぱり 池塘のある方に行くことにした。
赤く色づき始めたチングルマの葉を眺めながら・・・
ここから右に入って沢を渡り、
向こうの斜面の道へ入ることに。
すれ違った方たちが
石の上を渡り歩きながら 河原宿の方へ下っていった。
ポツンと一輪残っていたウサギギク。
イワイチョウの葉が少しずつ色づき始めた斜面を
ガスが流れていく。
少し登ると、池塘のある草原に出た。
向こうに休憩中の方たちの姿が。
ふり返った景色も
ガスで真っ白になったり 晴れたり。
この分だと、
長坂道から東側の景色は 今日は見えそうにないな。
お、三脚を立てて撮影中の方が。
私が歩いていくと、
「 こんなにキレイなところがあったなんてね~。」
と 笑顔で話しかけて下さった。
この方は どんな写真を撮っているんだろう。
私は この日の池塘を
どんなふうに撮ったらいいか わからない。
ヘンなの。
もじゃもじゃな画面。
一面の草原の中、
ここだけ ハイマツが。
この池塘の周りの草、イキイキしてるな。
向かう先がガスで白いと、
何となく不安な気持ちと
ガスが流れるとどんな景色が見えるんだろう、という期待とがある。
西側から ガスがどんどん流れてきていた。
三峰が目の前に見えた。
この辺りは もう少ししたら草紅葉になるのかな。
チングルマの花穂が うなだれてる。
風が冷たくて寒くなり、雨もパラパラ落ちてきたので
長坂道に出る前に 雨具を着た。
長坂道に合流。
目の前には ハクサンイチゲがポツポツ咲いていた。
ホントは笙ヶ岳一峰まで行くつもりだったけど、
この状態なのでやめて
御浜に向かうことに。
草の色が変わり始めていて、
すっかり 秋に近づいているのを感じた。
真っ白だった東側のガスが 少し流れた。
手前には チングルマの花穂がいっぱい。
もしかしたら 笙ヶ岳の方もガスがはれるんじゃないかと
ふり返って見るけど・・・。
今日は やっぱり諦めることにして
まずは岩峰へ。
この前来た時は「夏の終わり」という雰囲気だったけど、
もう「秋の初め」という感じになっていた。
季節は、
休まずに 少しずつ少しずつ 進んでいるんだな・・・
と あらためて感じた。
新しい標柱。
外国人登山者も けっこう増えているのかな。
長坂道に出てから御浜までは、
山が秋に近づいてきたことを感じながら歩いた。
・・・③へ続く・・・