「 湯殿山が見えますよ。」
今日ガイドして下さるOさんの声に 奥の方を見ると、
青空をバックに 湯殿山がキレイに見えていた。
午後の参加者は 東京からいらしたというHさんご夫妻と私の3人。
ガイドのOさん、Hさん、よろしくお願いします!
コースに入る前に、博物館の建物について。
「2階部分にある木の枠は、積雪期の雪囲いのためのものなんです。
この辺りは 6~7m雪が積もりますから。」
そういえば、
2月末に来た時、この建物は見えなかったもんなぁ。
「これは サルナシです。
食べられるんだけど、まだ早いですね。」
いよいよ コースに入っていく。
「 木肌が イノシシの子どもの『ウリ坊』に似てるでしょ。
だから『ウリハダカエデ』って言うんです。」
なるほど~! 確かにウリ坊だ。
「 これは ウワミズザクラの実です。」
あの花が こんな実をつけるんだ・・・。
花火みたい。
足元に ブナの実の殻が見られるように。
このキノコ、大朝日岳でも見たぞ。
「 この細い枝の部分に触ると、小さいコブみたいなのがあるでしょう?
このコブが何個あるかで、何年目のブナかわかるんです。」
触ってみたら、確かに小さなコブがあった。
この中で 大きなブナに育つのは、どれくらいなんだろう?
「 山ブドウですね。」
お~! 実がなってるぞ。
葉っぱの色が きれいだな~。
小さな実が落ちていたので、何の実かOさんに訊ねると
カラマツの実だそう。
ツルリンドウ?
実ができて、花は もう下を向いてるな。
「これは リョウブです。」
あれ?
庄内空港では もっとずっと早く咲いてた気がするな。
空港の看板には「この新芽をおひたしなどにして食べる」って書いてあった。
ミズキ。
オオカメノキの実は、ポツポツ黒くなったものも。
これはもう、
『根曲がり』なんてもんじゃなく『寝そべり』ですな。
展望台に来た。
向こうに見えてるのは 赤見堂岳?
「 木の間から 112号線が見えますよ。」
え~? どれどれ・・・
黄緑色の実がなってるぞ。
葉っぱやツルを見ると 山芋なんかに似てるけど・・・
これは、オトシブミの作品だな。
「 これは、葉の形がウチワに似てるから 『ハウチワカエデ』っていうんです。」
こんなになりながら 上へ上へと伸びている。
コブシの実と似てる。
タムシバだって。
きれいなコケ。
こちらも コケ。
ぎょ!
姥ヶ岳が見えてるのかな。
ありゃりゃ~。
この辺りには、こんなふうに曲がったブナがたくさん。
「 『サルノコシカケ』ですよ。」
ほお~。
ナラの木?
あ、落ちてた 落ちてた。
こんなのが あちらこちらに落ちてた。
おなじみの植物たちが。
「 幹に付いてるスジは どうしてできるかわかりますか?」
葉っぱから集まった水が、枝から幹へ伝わり、
木の傾きの下になる方を伝ってくる跡だそう。
カンアオイの葉があったけど、
ギフチョウは ここでは見られないとのこと。
「 カタクリも咲きませんしね。」
そうなんだ・・・。
ヤドリギ発見。
この木には いくつもヤドリギのかたまりが。
だいぶ弱ってる感じ。
大きな石の上に 木が横たわってる?
ミズバショウの葉だ。
湿地なんだな。
「『オニシオガマ』ですよ。」
初めて見た!
これ、カミキリムシですか?
「 ハチですね。擬態です。」
ハチに見えない・・・。
ユキノシタ科の植物みたいだけど、
なにかな?
日が差して、倒木に生えたコケが光っていた。
『 元玄海広場 』
独特の雰囲気。
「これは、鳥のフンを真似てるんですよ。」
月山の湧水の方へ。
「 はっきりボコボコ湧き出ているのではありませんが、
よく見ると 奥の方に 水がユラユラしてるのが見えます。」
この湧水の水温は、1年を通して 7度くらいだそう。
冷たくて甘い水だった。
葉の陰に アケビの黄緑色の実が。
薄紫に色づくのは まだ先。
こちらは マユミの実。
朴の木の下を通って。
ここにもあった。
タケシマランの実。
これは、ユキザサ?
大きなブナの林にきた。
この辺りから ブナ林が続くみたい。
楽しみだな。
・・・③へ続く・・・