辺りは すっかり曇り空。
15:45 滝ノ小屋に到着。
前回3時間20分で登ったところを、
今回は7時間で。( ´艸`)
先着の方、1名。
「こんにちは~!」
と大きな声で言うと、
その方が2F奥の部屋から わざわざ下りてきて下さった。
「まさか、今日 他に泊まる方がいるとは思いませんでした!」
私たちの少し後に もう二人 車道側からスキーで登って来て、
この日の宿泊者は5名だった。
初めて滝ノ小屋に泊まるのでドキドキ・ワクワク。
夫と二人で紅葉の鳥海山に登ろうとしたものの、
ガスと風雨で上に行くことを諦め、
滝ノ小屋で休憩して帰ったことがあったな。
その時は ここで味噌汁を食べて温まって下山したっけ。
2Fに上がっていったら、
またまた立派な小屋でビックリ。
先に着いていた方は、奥の個室に。
私たちと 後から来たお二人は
それぞれ反対側の角に場所を取った。
「小屋の中でテントに入ると、少し暖かいですよ。 」
と、Yさんが私のためにテントを張って下さった。
ありがとうございます。<(_ _)>
荷物整理などをしていると、
西の方の窓が オレンジ色っぽくなっているのが見えたので
外に出てみた。
さっきまでガスにおおわれていた上の方が見えてきて
嬉しくなった。
(う~ん・・・
実際には もう少し濃い色だったのだけど・・・仕方ない。)
雲が流れていて
雪面が夕日に染まる場所も 少しずつ移動していく。
思うように撮れなかったけれど、
この時期の滝ノ小屋で 夕方の景色を眺めることができるのがうれしくて
何枚も撮りまくった。
来て良かった・・・。
静かに ゆっくり流れる 山の時間。
小屋の周りを1周してみることにした。
東側に こんなのが。
私たちがいるのは あの窓付近。
一旦 中に入って・・・
10分ほどしてから また外へ。
この頃が 一番西の空がオレンジ色だったかも。
辺りが 少しずつ薄青っぽい色に。
こんな色が また良いなぁ・・・。
Yさんは どんな景色を撮ってるのかな~。
そうそう、夫に連絡しとかなきゃ。
「無事に滝ノ小屋に着いたよ」
とLINE。
17:02
明日は どんな天気だろうか・・・。
晴れてくれるといいな・・・。
と思いながら、中に戻った。
陽が沈むと、小屋の中の気温が どんどん下がっていくのが感じられた。
着られるだけ着込んで 寒くないようにした。
早めの夕食。
Yさんは 雪をビニール袋に入れてきていて、それをとかしていた。
なるほど、厳冬期は水を背負わずに、雪で水をつくるのか・・・。
夜、星は見えるかと外に出て見ると、
雲の間から チカチカ見えているくらいだった。
小屋の中は、-5~6℃くらいだろうか?
吐く息が白かった。
翌日 少しでも晴れることを祈りながら
シュラフにもぐり込んだ。
翌朝。
4時少し前に 目が覚めた。
外の様子が気になって見に行くと、
ガスで真っ白!
しかも少し風があった。
今日は このまま下山することになるかもしれない
と、朝のコーヒーを飲みながらYさんと話した。
そうそう、
夜は、Yさんが貸して下さった『テントブーツ』のおかげで、
足の冷えが気にならずに眠ることができた。
ありがとうございました。
しばらく このまま履かせてもらう。
寒い小屋の中で
ペットボトルの中に残っていた飲み物が 凍っていた。(;^ω^)
朝食を食べ、おしゃべりしながら のんびり過ごしているうちに
風の音が小さくなった。
2人組の方たちが、早々と準備を始めた。
山頂を目指すようだ。
外の様子を見に行ってきたYさんが
「河原宿まで行ってみましょう!」
と おっしゃった。
「はいっ!」
私も 外の様子を見に出た。
東の空から太陽が顔を出すまで もう少しかな。
庄内平野は 雲海の下。
薄青がかった朝の景色がキレイで、
同じような写真を 何枚も撮った。
さあ、写真を撮ってばかりいないで、
登る準備をしなくちゃ。
・・・④へ続く・・・