体調からしても、時間からしても、今日は鳳来山までかな?
と思いながらスタートしたのだったが、
歩きやすい状況と素晴らしい天気のおかげで、
予想より早く鳳来山に到着。
このまま下山するのは もったいない。
もう少し登って・・・急坂をクリアして・・・
『一本杉』までは行けたらいいなぁ。
と思いながら、こっちへ歩き出す。
鳥海山の 真っ白な外輪が 奥に見えてますな。
しかし・・・
ホントに 先に進んじゃって大丈夫かな?
と 鳳来山山頂から下り始めてすぐに ふり返り・・・
テカテカ光り出した雪庇を眺めたりして。
また少し進んでは ふり返ってみて。
不安な時、元気をくれるのは
動物の足跡。
ドキッ!
けっこう深いぞ~。(;^ω^)
慎重に渡ってから ふり返って見たら・・・
またまたドキッ!
あんなところを渡ってたのか~。(;^ω^)
戻ってくる頃、大丈夫だといいんだけど。
ドキドキしながら 雪庇の尾根を進んで・・・
ふり返って ドキドキ・・・。(;^ω^)
雪庇が 少しずつ崩れてるよ~。
ドキドキしつつ・・・
それでも 進む。
一つ目の急坂にやって来た。
両手両足、全部使って 枝にもつかまりながら登る。
ほぼ登り切ったところで ふり返って見る。
さっきいた鳳来山が 向こうに見えるよ。(;^ω^)
もうちょい!
登り切った。(;^ω^)
昨日登った方、
さっきの急坂から スノーシューを外したんだな。
お。
また車道を歩いている人が見えた。
2つ目の急坂は、1つ目より手こずった。
坂の手前で アイゼンを付ければよかったかな。(;^ω^)
一歩一歩蹴り込みながら・・・
木の枝につかまりながら・・・
転がり落ちないように気を付けながら・・・
慎重に登り・・・
少しなだらかな所に上がった。
ふり返って見る。
う~ ドキドキするなぁ~。(;^ω^)
こんな雪庇の上を少し歩いて・・・
ようやく・・・
台地に上がった。\(^o^)/
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この写真は、
1月14日に車道を歩いたときに 鳳来山側を撮ったもの。
今日は、写真左の鳳来山から 急坂を2つ登って
右の台地の方へと上がった。
写真で見ると、そんな急坂に見えないんだけどな~。(;^ω^)
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台地に上がると、
木々の奥に 真っ白な外輪が けっこう大きく見えた!
12月に来た時は、
この辺りで 折り返したのだった。
今日は、『一本杉』を見に行けるかな・・・
と思いながら ブナ林の中を進んでいくと、
奥に チラチラと杉の木らしきものが見えてきたではないか。
10:45 前回の折り返し地点から わずか5分ほどで『一本杉』に到着。
ブナ林の中に 突然 杉の木が立ってて、不思議な感じ。
雪が解けて ぽたぽたと雫が落ちる音がしていた。
『一本杉』まで来たけど、まだ11時前。
もう少し 進んでみようかな。
ここまでは ツボ足できたけれど、
そろそろ 少し沈んで歩きにくくなってきたので
ワカンを装着することにした。
昨日の人の跡も、ここから再びスノーシューに変わっていた。
静かで風の音も聞こえないブナ林。
その中を独り歩いていると、不思議な感覚になった。
自分が どこにいるのか・・・
なぜ ここを歩いているのか・・・
分からなくなるような。
ただただ一歩一歩 進んでいる・・・
そんな感じ。
でもそれは、いやな感覚ではなく、
解放感とか自由とか、そんな感じに近いかも。
ブナの木々が少なくなって 青空が広くなったぞ、
と思いながら行くと・・・
こんな景色の場所に出た!
うわ~!
ふり返ると、
雪面には
うっすらと昨日のトレースがあり、
ハッキリとした自分のワカンの跡があり。
静かで・・・
他に誰もいなくて・・・
周りは こんな景色が広がっていて・・・。
なんて贅沢な時間なんだろう。
緩やかに緩やかに登り、
遠くには 庄内平野や日本海が見えるようになってきた。
そして・・・
前方の鳥海山外輪は
少しずつ少しずつ 大きくなってくる。
「体調に合わせて 時間を見て 行けるところまで行って
昼頃になったら 引き返そう」
と思っていたけど、
それが だんだん
「今日の雪の状態や天気なら、滝ノ小屋まで行けるかもしれない!
行ってみたい!」
に変わってきた。
せっかく
こんな風紋ができるところまで登って来たんだし。
でも・・・
真っ白な外輪は ずっと向こうに見えているのに
なかなか 滝ノ小屋は見えてこなかった。
脚に昨日の疲労が残っていて重い。
しばらく登っては 立ち止まり、
また しばらく歩いては 立ち止まり・・・。
それでも・・・
こんなふうに見えるところまで来たら、
滝ノ小屋まで行きたい気持ちが大きくなってきた。
緩やかな登りが ジワジワと脚にくる。
少し登っては 立ち止まって 景色を眺め・・・
また少し登っては 立ち止まって木々を眺め・・・
また少し登っては ふり返って 歩いてきた方を眺め・・・
なかなか見えてこない滝ノ小屋を想いながら
ゆっくり登っていった。
遠くが霞んでいて 良く見えなくて残念。
この辺りまで来ると、
前の晩の強風で 昨日の人のトレースが あちこち消えて見えなくなっていた。
でも、この天気だし 風もほとんど無いし
外輪が見えているから 進む方向を間違えることも無い。
やっぱり こんな日を逃してはいられない。
あ!
車道終点のトイレのある建物が見える!(写真では見づらいけど)
ということは・・・
滝ノ小屋も もうすぐ、ってこと!
・・・と思ったけど、
やっぱり すぐには見えない。
時々 立ち止まって
ふり返ったり景色を眺めたりしながら進んだ。
ゴツゴツした岩が見えてきたよ。
空の青は ますます濃くなり、
雪は ますます白くなっていく。
・・・と、
前方の斜面に 2人の姿が小さく見えた。
登ってくのでもなく、下っているのでもなく、
何をしてるんだろう?
「シャー」という音が聞こえたので見ると、
スキーで滑ってきた人がいた。
( 小さすぎて 分かりにくい。(;^ω^) )
標示だ。
おおっ!
あと少しだね?
と、元気がでてきたところで・・・
み、見えた~っ!! \(^o^)/
うれしいよ~!
頑張って歩いてきて 良かったよ~!
うれしくてドンドン小屋に行くのかというと、
ドンドンとは 行けない私。(;^ω^)
何度も 立ち止まって キョロキョロ。
こんなふうに、
等高線に合わせて切り取った形をつみ重ねた模型があったなぁ。
風紋の中の私。
そして・・・
12時ちょっと前に 滝ノ小屋に到着! \(^o^)/
結局、スタートから ちょうど3時間で滝ノ小屋まで来ることができた。
(とても歩きやすい状況だったものね。)
私が小屋に着いた時には 2人の方がいた。
一人は、日帰りで山頂往復だという方。
早朝に鳥海高原牧場の方をスタートして 10時すぎに山頂に到着。
「風が無いから、外輪で 景色を眺めながら ラーメン食べてきましたよ。」
とのこと。
もう一人は、
昨晩 滝ノ小屋に泊まり、今朝4時頃に小屋を出て 山頂まで行ってきたという方。
私が たどらせていただいたトレースは、この方のものだったことがわかり、
お礼を言った。
それにしても・・・
滝ノ小屋まで来ることができるなんて思っていなかったので うれしいよ~!
天気が良いので 雪がどんどん緩んでいくことを考えると、
あまりのんびりしていられないけど、
まずは 景色を眺めながら コーヒーとスイーツで休憩。💗
・・・③に続く・・・