登る準備をして1Fに下りてくると、
2F奥に泊まっていた方も下りてきた。
上がり框に腰かけながら その方と話をしながらアイゼンを装着。
「今 何時か分かりますか?」
と訊かれたので
「6時58分です」
と答えると、
「いつも こんな時間になっちゃうんだよな~(;^ω^)」
と その方。
この方は、前日に一度外輪まで登り、
ルート上に目印の旗を立ててきたそうだ。
この日は 新山まで行ってくるとのこと。
「新山まで行かないと、後悔しそうなんで。」
と穏やかな表情で笑うその顔は、雪焼けで赤くなっていた。
実は この方、
海外の山にも登っている凄いクライマーなのだった。
7時頃、滝ノ小屋を出発。
夏道の方ではなく、小屋の裏手から登る。
Yさんは、すでに あそこまで登っている。
私は・・・
いつものように、
キョロキョロしながら ゆっくり歩き出した。
朝の光で薄っすらピンク色に染まった雪面に
先にスタートした方と Yさんとのトレースが。
Yさんの姿が 少しずつ小さくなっていくのを見ながらも・・・
朝日が昇ってくる方も気になっていた私。
少し登っては 振り返り・・・
また少し登っては 振り返り・・・。
まだ小屋の近くに。(;^ω^)
ん?
あの上に伸びている光は 太陽柱なのでは?
すっきり晴れた朝の空ではないけれど、
この日は この日の、
雲と朝日が見せてくれる景色に見とれた。
なだらかなラインが美しい。
目に映る景色のすべてに感激してしまい、
そのたびに 立ち止まって眺めたり撮ったり。
なかなか進まない。
でも、いいんだ。
ゆっくりのんびり山の景色を眺めるために来たんだから。( ´艸`)
ただし、
天気の様子・変化に 常に気を付けながらだけどね。
東側には 少し青空が見え、
このまま青空が広がってくれたらいいなぁ・・・と思いながら
また登る。
小さくなっていく滝ノ小屋。
河原宿のある西側へカーブしていくYさん。
東の空を振り返ったりしながら
後を行く私。
波模様、出てきたよ。\(^o^)/
雪がチラチラ舞っているの、写ってるかな?
前日は東風だったけど、
この日は 西風。
西へ向かい風の中を登る。
あ、あれって・・・
もしかして サン・ピラー ?
辺りに舞う雪やに陽の光が当たり、
一帯が不思議な明るさに包まれた。
登って来た湯ノ台道の方。
西の方。
西からの風に向かって撮っていたら、
目に異変が。
「あれ? 左目が良く見えないぞ?」
左目のコンタクトレンズが 乾いた風で飛ばされてしまったのだ!
( サングラスをかけると、平衡感覚が無くなったような感じになるので、
かけていなかった。(;^ω^) )
・・・もう片方が見えてるから、何とかなるだろう・・・
と思いながら進んだ。
ちょっと登って撮り・・・
またちょっと登って撮り・・・
同じような写真を何枚も何枚も撮ってしまう私。
下の方に 滝ノ小屋。
Yさんは もうあそこに。
あの場所までいったら どんな景色が?
・・・⑤へ続く・・・