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ふと目にとまったものや感じたことを写真と言葉で綴るBLUEの日記。

◆『全ての装備を知恵に置き換えること』


このタイトル、カッコイイ。 

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これは、
『patagonia』の創始者であるイヴォン・シュイナード氏の言葉だそう。


(この本は、石川直樹さんがイヴォン氏が来日した時に 
 一緒に鎌倉を訪れた時の話から始まっていた。)

 

私が 石川直樹さんのことを知ったのは、
土門拳記念館で 石川さんの写真展を観て。

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石川直樹さんは、

高校時代に インド・ネパールを一人旅 (@_@) して以来
世界中を旅するようになったという探検家であり、
写真家でもある。

2000年、23歳の時に
地球縦断プロジェクト『Pole to Pole』に参加。
北極点から南極点までを人力踏破。

2001年、24歳の時に
チョモランマに登頂し、
当時の世界七大陸最高峰登頂の最年少記録を塗り替えたそうだ。


その後も 世界各地を旅し続けているという彼のこの本を読んでいて、
本全体に 緩やかで穏やかな風が吹いているような感じがした。
そして 透明感。

それは、
石川さんが、
旅した土地の姿・自然、そこに住む人たちの暮らしを
ありのままに受け止め、
畏怖をもって見つめているからなのではないだろうか。


文章を読んでいると、
石川さん自身が 風になって
地球を旅しているように感じられた。



心惹かれた文章が たくさんあったけれど、
その中から あとがきにあった文章を。


「 人間は あらゆる環境を生き延びる野生を持ち、
  その土地を生き抜く強い生命力を備えている。
  
  歩き続けることによって、
  肉体も精神も変化し続け、
  その過程で あらゆるものは削ぎ落とされて、
  最後には 本当に必要な知恵だけが残る。

  人は 旅の中で 見て、聞いて、感じ、考える。
  厳しいフィールドに身を置いているときに感じる幸せも、
  異文化の中で生活しているときに感じる幸せも、
  それは変化を求められることへの喜びなのかもしれない。
  
  ぼくは まだまだ歩き続ける。
  自分にとって生きることは旅することだ。
  それは揺るぎない。 」