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ふと目にとまったものや感じたことを写真と言葉で綴るBLUEの日記。

◆『トレイルランナー ヤマケンは笑う…僕が170kmの過酷な山道を“笑顔”で走る理由』

 

憧れのトレイルランナー、山本健一さんの著書。                   

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先日 障子ヶ岳に行った時
『庄内ゆるRUN』のウルトラトレイルランナーの方たちに同行させていただいて、
本棚にあるこの本のことを思い出した。

 

 

                    

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スキーのモーグルでオリンピックに出場することを目標に練習していた時期もある
というヤマケン。

現在は、
高校の部活で スキー部か山岳部の顧問をし、
自ら先頭になって生徒を引っ張りながら練習しているという。

年に1度 海外で開催される過酷な山岳レースに参加。
そこで 結果を出してしまうからスゴイ。
( 大会側からネット配信される選手の位置情報を1日に何度もチェックし、
  ドキドキしながらPCの前で応援してたこともあったなぁ・・・。)

 

f:id:pft78526:20180626172555j:plain藤巻翔さん撮影の写真の中のヤマケンさんは
とてもイキイキしていて
「実際に この人に 会ってみたい!」と思わずにはいられない。


「毎年12月上旬に山梨で開催されるトレランの大会に参加して
 ヤマケンに会いたい!」」
と、本気で思っていた時期があったなぁ。( ´艸`)
( ヤマケンさんは、部の生徒たちとともに参加しているそう。)

 

 

家では 3人の娘の父でもある。

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以前この本を読んだ時、心に残った言葉に 赤線を引いていた。

たくさん引いていた中から いくつかを。

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「山では、自分の行動に100%自分で責任を負わなければいけない。
 たとえ仲間と一緒に登っていても、責任は自分にある。」

 


「山は、判断の連続」

 

 

「苦しさや辛さに関しては、“隣り”に立って見ることができる。
 自分の身体を客観視して、辛さや苦しさ、痛みのようなものを切り離して考える。
 それはクセのようなもので、
 山岳部で自分たちの歩き方を客観的にチェックする練習をしているうちに
 身についたものかもしれない。」


 

 「視覚よりも、感覚で走る。
 木の根につまづかないように気をつけるのではなく、
 つまづいても次の足でカバーするような感覚。」

 

 

「筋肉は、いろんなことを情報として持っている。
 体を少し触るだけで、その人がどんな人なのかもわかるよ」
 ( トレーナー越中さんの言葉)

 

 

「動けることに感謝」

 

 

 

「大会の雰囲気を楽しみ、その土地の自然と調和すること。
 自分の状況を受け入れて、目の前にある障害を一つ一つクリアしていくだけ。」

 

 

「走ることによる見返りを求めるのではなく、純粋に走ることそのものを楽しむ」

 

 

「レース中には、自分の体を思いきり使うことの喜びを感じる。
 走ることそのものが、楽しくて仕方ない。
 すると、体はますます動いて、いいパフォーマンスができる。
 笑顔で楽しみながら走ることが、僕の体を動かしている。
 それが心身相関だった。」

 

 

「余計な欲がなくなった分、体はリラックスして、以前より攻めることができていた。

 だから結果もついてきた。」

 

 

「感覚に従って 体を動かすようにしている」

 

 

「潜在能力を使う際に、ブロックしているのは考え方や心の部分が大きい。
 それをいかに外してやるかが、ポイントになる。」


「リラックスのためには、欲をなくしていく必要がある。
 楽しいなと思って走れば、体はゆるんでいく。」

 

 

「自分が限界だと思っていることをどんどん捨てていくこと。
 体を硬くする要因を頭の中から排除することができれば、
 自分の中に眠っている力を引き出すことは誰にでもできる。」

 


「人間の潜在能力は、
 心の持ち方ひとつで無理だと思われていたことを実現していく。」

 

 


「人間は、環境と調和がとれているほど、
 リラックスして 持っている力を発揮することができる。」

 

 


「いかに感謝に包まれた状態でレースに臨むことができるかが、
 これまで高めてきた能力をいかに発揮するかに直結している。

 

 

「自分に必要かどうか、心の底から判断できるかどうか、
 目的を明確に持って そのための判断をすること。
 決めることさえできれば、次のステップへ進むことができる。
 それが僕の人生の哲学になっているかもしれない。」

 

 


「感謝をしながら走っていると、体が本当に動く。
 その成功体験によって、
 僕はますます欲をなくして、感謝に満たされながら走るようになっていく。」

 

 

 

「出場している選手はみなライバルではなく、共にゴールを目指している同士」

 

 

 

「トレイルランニングは、本当に旅のようなものだ。
 経験も言語も超越してしまう。あるいは、大人の遠足か。
 人との競争なんて、はっきり言って意味がない。」

 

 

 

「野生動物は、走っている時に走っていること”を意識するだろうか。
 ただ何も考えず、意識もせず、走っているのではないだろうか。
 精神と肉体が完全に一体になっているはずだ。
 だからこそ、能力を最大限に使うことができる。」

 

 

 

「人と競争することが目的ではなく、
 自分の潜在能力をいかに引き出すかが目標」

 

 

「痛みが出てしまった時のコツは、痛みをそのまま受け止めないこと」

 

 

 

「野生のモードに入った。
 疲れも痛みも吹き飛んで、ただただ走ることだけに集中していく。
 自分の体を動かしているという意識も無く、
 体が勝手に反応するように走るようになる。」
 
 
 
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 運動不足解消のために 体を動かし始めた私。
その辺の市民マラソン大会に参加するようになってからは、
「1秒でもいいから 前より良いタイムでゴールしたい」
「目標に向けて、弱い部分を鍛えて強くするためにトレーニングする」
などと考えながら 走ったりトレーニングしたりし、
次に参加する大会を目指していた。

けれど・・・

もともと? 「体を動かしている時の感覚そのもの」が楽しかった私は、
そんな自分の心・体・意識の使い方に違和感を感じるようになっていった。

そして・・・

庄内空港の周りの草地や緩いアップダウンを
足裏から体全体に伝わる感覚を味わいながら走ったり
草木や空や景色を眺めながら走ったり
無心になって走ったりしているうちに・・・

タイムなんかどうでもよくなっていき・・・
同時に、少しずつ山への興味が湧いてきた。

 

そして、
「走る+山」を叶える?『トレイルランニング』というものがあることを知り、
一時期 トレランに向かうことになったのだった。



そんな時に知ったのが 山本健一さん。

ヤマケンさんの本の中には その頃の自分に響く言葉がたくさんあり、
一気に読んでしまった。

 

 

しかし・・・


しばらくトレランを続けることになるかと思いきや・・・
山に少しずつ行くようになってからは
「しょっちゅう立ち止まって写真を撮る」ようになった私。

3度目のトレランの大会で
「制限時間内でのゴールに余裕が無いくせに あちこちで写真を撮っていて・・・ 
 残り5kmの関門でアウト! ( ノД`) 」
ということになってからは、
「景色や植物をゆっくり眺めたいから、もう走らなくていいや」
と、「トレラン」から「山歩き」に移っていった。(;^ω^)

 

 でも、全く走らないわけじゃなくて、
たま~に空港周りを走りにいったりはするし・・・
山歩きの途中、同行者に追いつこうとする時や 
フカフカの落ち葉の尾根道に差し掛かった時なんかは、
「ひゃっほ~!」と思わず声をあげたりなんかしながら 走っちゃうけど。( ´艸`)

 

今は、
「山に受け入れてもらって歩き、
 その日その時のその山を 楽しむこと」
・・・が 一番かな。\(^o^)/