「文様」というものに
ずっと前から惹かれていた。
家紋、手ぬぐいの模様、店のマーク・・・etc.
シンプルな中に
祈りや感謝などの気持ちが ギュッと込められている感じがして。
・・・『かつて私たちの祖先は
まるで言葉をつかうように
「かたち」を使って 気持ちや思いを伝え、そこに意味を読み取り、
遊んだり楽しんだりしてきました。』・・・
形によって 伝えること、それを読み取ること、
どちらも すてき。
江戸時代から現在に至るまで
職人さんたちが『紋』を描くためのお手本として使ってきた
『紋帖』というものがあり・・・
そこに描かれている「かたち」は、
誰か一人が考えたものでなく
大勢の人たちが 長い時間をかけて使い、手を加えながら
少しずつつくってきたものだそう。
「かたち」の一つ一つに意味があり
人々の願いや気持ちが込められているということ。
桜の文様だけでも 10種類あり
その一つ一つに名前があるというから驚く。
自然の移り変わりを感じ
自然に寄り添いながら
人々が暮らしてきたということなのだろう。
自然をモチーフにした文様には
きっと
自然への感謝・畏敬・祈りなどの気持ちが込められているにちがいない。
この本の終わりの方で
『もんきり遊び』というのものが紹介されていた。
・・・紙を折りたたんで 切り抜いて そっと開く。・・・
あ、私も これに似たのをしたことがあるぞ。
私の場合、
「どんな模様ができるかは 開いた時のお楽しみ」。
( =偶然にまかせる )