姥ヶ岳から歩き出して間もなく、
ヘリコプターが飛んできたのが見えた。
気持ちの良い稜線歩き。
ヘリコプター、また来た。
そっか。山頂小屋を開く準備をしてるんだ。
赤紫のアザミの奥に 青紫のウツボグサ。
振り返って見る。
少しガスが流れてきた。
でも、ジリジリ陽ざしが強くて暑いよりも、
イイかも。
歩いてきた方を振り返って見たり
これから歩く道を見下ろしたり。
どど~ん。
「これから あの道を行くんだよ~」
庭園のような この辺り、
紅葉の時期には 赤やオレンジ・黄色になってキレイなんだよね~。
ゴロゴロな石を下る途中には、
ヒナウスユキソウが まだ咲いていた。
花びらが落ちた後のイワカガミの様子も 何だかオモシロイ。
白っぽいヒナウスユキソウと、
マイヅルソウの赤い実と。
ヒナウスユキソウって、
こんなふうに綿毛ができていくのかなぁ・・・。
品倉尾根のヒダヒダと わずかに残る雪渓。
まだ咲いててくれたハクサンイチゲが。
湯殿山コースの道が見えた。
風が、ササの葉のサワサワいう歌を響かせていた。
10:41 金姥の分岐
こっちは湯殿山口へ。
私たちは 直進。
振り返って見る。
シラネアオイの実、何度見ても形がオモシロイ。
黒っぽい色のつぼみって珍しいよね。
タカネアオヤギソウ?
ぐるぐる・・・
ぐるぐる・・・
くるるん!
シラネアオイの実が 付いていないなぁと思っていたら・・・
誰か、食べてるね?
姥ヶ岳山頂の標示が まだ見えてる。
アカモノの実かな?
花は下向きに咲くけど、実は上を向くんだな。
雪渓に近づいてきた。
この日は 滑っている人はいなかった。
ヘリコプターが 何度も何度も物資を運んでいた。
雪渓が解けて行く時の形、
どうして こうなるのか不思議。
おちょぼ口で歌っているようなアオノツガザクラ。
11:31 牛首分岐。
鍛冶月光の急坂を登る人たちの姿が 点々と見えた。
私たちは、ここから下っていくよ。
・・・③へ続く・・・