眼下には これから下っていく道。
その向こうには 御田ヶ原付近の道。
朝の空の色や 朝の山の色を
のんびり眺めながら下る。
「昨日は 強風の中を登って来て
景色を眺める余裕がなかったなぁ・・・。」
とAさん。
ハイマツが強風から守ってくれたのかと思ったら、
ハイマツも強風に吹かれて バサバサぶつかってきて
歩くのが大変だったそうだ。
「山頂小屋が どんどん遠くなりますね~」
あと10日もすれば、
たくさん咲くんじゃないだろうか。
ゴロゴロした石が多い急な下り。
転ばないように 足の置き場に気を付けて下る。
夜、ほとんど寝れなかったからね。(;^ω^)
チョウカイフスマにも会えて良かったなぁ。
「昨日は あの道をバテバテになりながら 一歩一歩登ったんだなぁ・・・」
なんて思いながら、千蛇谷の道を見下ろすと、
登っている人の姿が 小さく見えた。
風を強く受ける道。
たくさんのオブジェのような木のそばを通る。
振り返るたびに
どんどん標高を下げているのが分かる。
!!!!!
今年はじめましてのイワブクロさんたち。( ´艸`)
そして・・・
こちらは、
まったく「はじめまして!」のイワヒゲさん。
(今までタイミングが合わず、見たことがなかった。)
お!
登って来た人の姿が見えるぞ。
昨晩 御浜小屋に泊まった方かな。
七五三掛の広場?が よく見える所まで来た。
そこにいる人たちの姿が小さく。
ヒナザクラを撮って・・・
ハクサンイチゲを撮って・・・
ヒナザクラを撮って・・・
ハクサンイチゲを撮って・・・。
穏やかで静かな時間。
う~ん・・・贅沢な時間だぁ・・・(*´ω`*)
青空に向かって歌うチングルマたち。
バナナ?!
じゃなく、
雪解け間もないところから顔を出した コバイケイソウの葉。
月山の奥に朝日連峰。
あんな時に縦走したいなぁ・・・。
2日目に早めに下山して そのまま月山にも行きたい・・・
なんて思う気持ちもあったけど、
やっぱり、
せっかく小屋泊したんだから このまま鳥海山をのんびり楽しみたい。
ハクサンイチゲの向こうには、
山頂に向かう人の姿。
こんな景色を眺めながら 花たちを撮ることができて 良かったですね!
楽しそうに撮影するAさんを見ながら 私まで嬉しくなる。
遠くから見る鳥海山は 薄青色だけど、
実は こんなふうに、緑がいっぱいで 花がたくさん咲いてるんだよな~
と また思う。
「今日は 私の78歳の誕生日なんです~。」
と 笑顔で登っていった男性。
すてきだなぁ・・・。
・・・こういうの、いいなぁ・・・。
康新道も また歩きたい。
Aさんが鳥海山をとても気に入って下さった様子を見て、
私も とっても嬉しい気持ちに。
「うわ~
海に飛び込んでいくみたい~!\(^o^)/」
と言いながら下っていくAさん。
「私、たぶん また鳥海山に来ると思う!」
ぜひ いらして下さい!
御浜から、
Aさんは 象潟コースを下って下山。
私は 長坂道を歩いて笙ヶ岳へ。
ご一緒できるのも あと少し。
・・・・・
鳥海湖のそばの夏道は出てるし・・・
長坂道に上がる手前に 少し雪渓(ちょっと急だけど)があるだけだし・・・
せっかくだから、
鳥海湖のそばを歩きたくなった!
こんな時の鳥海湖を近くで見たい!
「せっかくだし、行きたい気持ちがあるなら
行った方が・・・」
とのAさんの言葉もあり、
もう一度 御田ヶ原分岐まで戻って、
鳥海湖のそばを歩くことにした!
Aさん、
ここまで ご一緒できて、とても楽しかったです!
自分一人だったら、昨日は新山に登らなかったし、
こんなに ゆったり楽しい気持ちでは 下ってこなかったと思います。
ここからの下山、そして金沢まで6時間くらいの運転、
お気をつけて!
Aさんとお別れし、
再び 御田ヶ原の方へ。
・・・⑥へ続く・・・