御浜小屋の戸を開けると、Yさんがいらした。
昼頃に御浜に着いて、午後から御浜周辺で ずっと撮影されていたそう。
他にも宿泊客がいるだろうと思っていたけど、 いなかった。
( Yさんにお願いしなかったら、私一人だったな。(;^ω^)
独りじゃなくてよかった。)
宿泊客はいなかったけど・・・
隣りの部屋に管理人さんご夫婦が。
小屋閉めにいらしたようだ。
ザックを置いて、
独りで ちょっと外へ。
夕日の色に染まる草原と稲倉岳。
こんな色合いも大好き。
鳥海湖が見える方へ。
青空が映る鳥海湖。
長坂道の方を見ると、
日が隠れるところだった。
水色に見えるのは、
青空が映った池塘。
いつも撮ってしまうライン。
月山森の西斜面、
だいぶ紅葉が進んできてるみたい。
外輪。
夕日が当たって 凹凸がハッキリ。
山頂の方。
今夜 山頂の小屋に泊まる人はいるのかな。
山頂から見る今日の夕方の景色も キレイだろうな。
オレンジ色になっていく草紅葉。
そこに、
少しずつ影が広がっていく。
すうっと景色を眺めていても飽きない感じだったけど、
いったん小屋に入って・・・
Yさんが淹れて下さったコーヒーをいただいた。
17:32 夕日が沈むころ、再び外へ。
濃いオレンジ色の光が
夕日から伸びてくる 。
ヒナウスユキソウが縁に描かれた『御浜の鐘』。
ちょっと長坂道の方へ行ってみよう。
トウゲブキのフサフサの綿毛も 夕日の色に。
さっきとは違う色。
残念ながら・・・
陽が沈んでいくのは、
水平線ではなくて 水平線に帯状にのびるガス。
そういえば、
昨年 以東小屋に泊まった時にお会いした方がおっしゃってた。
「何年か前から、この灰色の帯状のものが出るようになったんだ」
って。
まだポツポツ 咲いてるハクサンイチゲにも
夕日があたる。
我が家の辺りも もう薄暗くなってるな。
陽が沈んでしまうと、
違う色に。
日が沈んだ後に焼けた西の空。
静かで穏やかな時間。
こんな時間を過ごしたくて来たんだ。( ´艸`)
良かった・・・。
17:49 寒くなって来たので、ここで小屋に入ることに。
夕食後 外へ出てみると、
象潟の街の灯りが見えた。
日本海には 漁船の灯りも。
( 私のカメラでは キレイな夜景を写せなくて残念。)
風がほとんど無く、静かな静かな夜だった。
空にはたくさんの星が光っていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌28日の朝も 御浜は静かだった。
4時過ぎに目が覚め、
コーヒーを飲んでから 外へ。
5:12
稲倉岳は まだ黒い影。
その向こうに街の灯りが。
山頂の方。
静かな静かな朝。
ゆったりとした時間が流れている。
・・・ていうか、
『時間』が無いように感じられる。
『今この瞬間』が あるだけで。
山歩きを始めてから、
いろんなことについて
感じ方が変わったんだ・・・。
『自分』についても。
『わたし』は、
この体を容れ物?にしているんだ、とか。
自分は 全てのものと繋がっているんだ、とか。
何だか自分が 狭い空間にいる感じがしてきた頃、
ちょうど山歩きを始めて・・・
『自分』が解放されるような感覚になった。
それから ずっと
「 山は 自分自身に戻れる場所」
みたいになっているな。
三脚を立てて撮影中のYさん。
御浜小屋の方もキレイだ。
三脚を立てて じっくり撮影しているYさんに対し・・・
相変わらず私は、
あっちへ行ったり こっちへ来たり。
あっちを眺めたり こっちを眺めたり。
だって、
あっちも こっちも ぐるっとみんなキレイだし、
その色が少しずつ変わっていくんだもの。(;^ω^)
我が家の方も見える。
旦那は すでに起きてるはずだが、
山には全く興味ナシだから こっちを眺めてなんかいないだろうな。
もうすぐ山頂の向こうから陽が昇ってくるころか?
西の空。
石のグレーと 紅葉したチングルマの葉の赤。
組み合わせがGOOD。
日本海に影鳥海が現れてきた。
そのそばには飛島。
東斜面に朝日があたる稲倉岳。
西の空に うろこ雲が出てきたよ。
月山森に 少し陽が当たってきた。
Yさんも影鳥海を撮ってるのかな?
小屋のそばには 管理人さんご夫婦の姿。
お二人は、小屋閉めの日に どんなことを想うのだろうか。
何時ごろに鉾立をスタートしたのか、
登山者が登って来始めた。
そういえば・・・
山歩き1年目に初めて鉾立から登った時、
ふと見た日本海に影鳥海が映ってて感激したっけ。
昨年初めて御室の小屋に泊まって影鳥海が見えた時も
すごく感激したなぁ。
田んぼに陽が差しているのは 遊佐の辺り?
オモシロイ雲。
彩雲?
山頂付近のウロコ雲も光ってる。
同じような写真を 何枚も何枚も。(;^ω^)
新山の辺りから 陽が昇りそう。
陽が昇る頃には
影鳥海は あんなに小さく。
ムムッ。いよいよか?
ま・・・まだ?
鉾立の駐車場には
もう陽が当たってるよ。
月山森にだって。
ウズウズ・・・。
おっ・・・
き・・・
きた~!\(^o^)/
『ダイヤモンド鳥海』だぁ! \(^o^)/
月山の奥には・・・
うっすら 朝日連峰。
全山 見えてる~。
昨日の夕方の時間も良かったし・・・
この朝の時間も良かったなぁ・・・。
思い切って御浜に来て良かった!
6時半過ぎまで のんびり朝の風景を眺め、
いったん小屋へ戻って朝食。
管理人さんは 小屋やトイレを締めるところだった。
お世話になりました!
Yさん、もう1泊していただいて 有難うございました。<(_ _)>
Yさんは 鉾立へと下山されるとのこと。
私は、思ったより天気が良いので 笙ヶ岳まで行ってから下山することにした。
8月半ばに滝ノ小屋口から周回した時は、
暑さでバテて笙ヶ岳に行かなかったので、
今回は行こうと思った。
・・・③へ続く・・・