ごおおおおお~~~~びゅお~~~~
トイレに寄って いったん風を避けて御浜小屋入り口の方へ行ってみた。
すると、
「やっば~! ヤバいよね、この風!」
と言いながら来た若い男女二人組がいた。
けっこう山を歩いてる感じの二人だったけど、
その二人が、あまりの強風に七五三掛の辺りで引き返してきたという。
むむっ。
この若者たちが そういうほどだから、
やはり大変な強風らしいぞ。(;^ω^)
しかし・・・
このまま夕方まで ずっと御浜にいるよりも、
ちょっと歩いてみたほうがよいんじゃないかという気がした。
時折 ちょっとよろめきつつも、御田ヶ原の方に歩いていく。
こっちへ来ることを迷ったけど、
ハクサンイチゲの群落を 見ることができてよかった~。 \(^o^)/
すれ違う人は・・・
途中で 引き返してきたという人もいれば、
山頂まで行ってきたという人もいた。
う~ん・・・やっぱり、
一気に山頂に行ってみた方がいいんじゃないか?
山頂まで 行けないことはないみたいだぞ。
でも・・・
迷いは 無くならない。
・・・今日は 小屋泊せずに下山して、明日 月山に登ろうか。
月山にも 行きたいんだよな~。
・・・いやいや、
せっかく鳥海山に来たんだから、
鳥海山で ゆっくり過ごした方がいいんじゃないの?
でも、
まず今は 山頂の方を目指そう。
でも でも・・・
体調イマイチな上に 久々に小屋泊ザックだよ?
御浜まででも、けっこうバテバテで登って来たんだよ?
こんなんで、山頂まで行ける?
・・・・・・・・
不安な気持ちや迷いで いっぱい。
頭の中が 迷いでグルグルになりながらも・・・
少し歩いては・・・
\(^o^)/
また少し歩いては・・・
\(^o^)/ \(^o^)/
同じような写真になるけど・・・撮る。
\(^o^)/ \(^o^)/ \(^o^)/
ここまで来た。
戻ってくる人たちの姿が。
でも この景色の中に SONEさんたちの姿は無い。
こっちじゃなかったんだ・・・。
すみませ~ん・・・。<(_ _)>
苦手な雪の下り。(;^ω^)
そろそろと下る。
御田ヶ原分岐の辺りにも
ハクサンイチゲの群落が見えた。
しばし イチゲ撮影。
近くで撮っていた方は、鳥海湖の方へ進んでいった。
( この方、TAKSPEEDさんみたいな感じの人だなぁ・・・と思っていたけど、
あとでレコを拝見して、やはりそうだったと分かった。)
ハクサンイチゲの向こうには 庄内平野。
「明日 月山へ」の選択肢が頭から消えないまま、
進んでいく。
八丁坂の方へ登り始めた頃、
御浜小屋前でお会いした若者二人が 追い越していった。
再び 山頂に向かうことにしたんだな。
「頑張りましょ~!」
と爽やかな笑顔で言って、二人はサクサク登っていった。
私は、バテバテ・ノロノロ。(;^ω^)
斜面には ニッコウキスゲの葉と蕾をつけた茎がビッシリ。
強風にあおられていた。
鳥海湖に向かった方はの姿を探したけれど、見えなかった。
すでに鳥海湖のそばを歩いているのかもしれない。
あの斜面の雪渓を通過できたら、
鳥海湖のそばを歩いて長坂道に上がれるなぁ・・・。
明日 行ってみようか。
月山にも行きたいけど、
鳥海湖のそばを通って笙ヶ岳にも行きたいな。
迷いながら ノロノロ進む。
次の雪渓を通過し、
ちょっとした石ゴロゴの坂を登ったところで、
山頂の方から下って来た若い男性が声をかけてくれた。
「これから登る方が正解かもしれませんね。
午前中は すごい風でしたから。
お気をつけて~!」
爽やかな笑顔に 元気をもらった。
さあ、私は どこまで行けるだろうか。
ここまで来たら・・・
途中で御浜に引き返すんじゃなくて 山頂まで行きたい気持ちが大きくなる。
七五三掛に到着。
秋田側の景色を眺めながら眺めながら ちょっと一息。
景色を眺めながら温かいコーヒーを1杯飲みたい気分だったけど、
大きなザックから ガサゴソ道具を出して 飲む気にならず。
冷たい飲み物での水分補給。
獅子ヶ鼻湿原は どの辺りかなぁ。
ここから 真っ直ぐ下った辺りかなぁ。
周囲を見渡すと、
七五三掛あたりにも ハクサンイチゲなどの花が たくさん咲いていた。
新山が見えてるよ。
下って来た人の姿も見えるよ。
ここまで来たら、
せっかくだから やっぱり山頂まで行きたいぞ。
木道を登り、さらに少し登ったところで
サンカヨウの葉と実を見かけた。
その周りには シラネアオイの葉がいっぱい。
サンカヨウやシラネアオイの花が咲いているところを見たかったなぁ。
ユキザサみたいだなぁ・・・と撮ってきて、よく見たら、
緑色の小さな花が咲いてるじゃないか。
もしかして『ミドリユキザサ』っていうのかなぁ?
だとしたら、「はじめまして」だな。
さっきまでいた七五三掛付近が けっこう下に見えた。
そのずっと向こうに、御田ヶ原、扇子森・・・と続き、
笙ヶ岳。
そこから右に視線を移す。
残雪の白と植物の緑の斜面が素敵だ。
七五三掛にいた時 近くで写真を撮っていらした方が
「秋田の方は、これからたくさん風車を立てる計画があるようですよ」
と つぶやくようにおっしゃった。
御浜から1時間半近くのゆっくりペースで
千蛇谷と外輪の分岐に到着。
ここまで来たら 御室に行かない選択肢はないですな。(;^ω^)
雪渓を歩いてくる人の姿が 小さく見える。
右斜面の下には、落石の跡も。(;^ω^)
ザラザラして歩きにくい下りの急斜面を慎重に下り、
雪渓を渡って、
夏道へ。
!!!!!
ミネザクラだ!
会えて嬉しいよ~! \(^o^)/
雪渓の端の方は こんなふうに下の方がとけてる。
こわ~い。(;^ω^)
御室の方から 次々に雪渓を下ってくる人たちが。
御浜で引き返さずに 上まで登った人たちも
けっこういたんだな。
ここは、慎重に雪渓に上がって進んだ。
ちらっ。
テントウムシ?
ちょっと違う感じ?
夏道を下って来た方が、
すれ違う時に 私をチラッと見て
「あの~ちょっとお聞きしたいんですけど・・・
膝に痛みがある場合、やっぱりサポーターとかした方がいいんでしょうか?」
と 突然声をかけてきた。
えっ? なぜ私に その質問?
と 驚き、不思議に思いつつ・・・
サポーターやテーピングをした方が良いと思うと答えた。
私が不思議そうな顔をしていたからか、その方が言った。
「あっ、山のベテランの方かと思いまして・・・」
「私、ベテランなんかじゃないんです~。初心者なんです~。」
と笑ってしまった。
・・・なるほど、大きなザックを背負ってたからね。(;^ω^)
しばしの立ち話の後、その方は下っていった。
勤務の関係で、
以前 鶴岡や朝日に住んでいたことがあると言ったな。
さらに登りが続く。
ちょっと登っては 立ち止まって植物を眺め・・・
ちょっと登っては 振り返って景色を眺め・・・
また ちょっと登っては 行く先を見上げ・・・
またまた ちょっと登っては、外輪を下る人の姿を眺め・・・
ポツポツと 下ってくる人と挨拶を交わし・・・
「もう少しですね。お気をつけて」
と励ましの言葉をかけていただきながら・・・
一歩一歩 登る。
ピンボケだけど、イワギキョウ。
今年初。
これまたピンボケな アオノツガザクラ。
この雪渓を渡れば、もうすぐだな。
二つの跡があったけど、
私は斜面の上側の跡を使わせてもらった。
雪渓ですれ違った若いカップルが 下っていく。
二人で一緒に山歩き、いいですね。
ウチの旦那は 膝痛を抱えてるし、「山には全く興味ありませ~ん!」と言うし、
進むペースが違い過ぎるから・・・
一緒に登ることは まず無いだろうな。(;^ω^)
まあ、山歩きさせてもらってるから、感謝してるけどね。
ここまで来れば、着いたも同然!
やった~! \(^o^)/
14時半頃 御室に到着。
バテバテ状態で 御浜から3時間もかかったよ。(;^ω^)
・・・③へ続く・・・