河原宿に着くと、
下から 次々に登山者がやってきた。
これから登るとすると、今夜は山小屋泊まりかな?
水分補給して 間もなく出発。
沢の中の石に付いた苔?を見たら、
獅子ヶ鼻湿原を思い出した。
今なら、『鳥海マリモ』を見ることができるのかもしれない。
前を調子よく歩いていくダンナのリュックが、
早くも見えなくなるところだった。
道端に こんな花がチョコンと咲いてるんだけど・・・
興味無いよね。
( もう話しかけるのは とっくにやめた。)
たまに立ち止まって、
あの月山を眺めたりはしてるかな。
足元から ずうっと向こうまで続く景色が見えるって
スゴイな。
ダンナが順調に下っている姿を チラリと確認しつつ・・・
こんなのに見入ったり・・・
風の音を聴きながら 揺れる草たちを眺めたり・・・
いろんな色の葉の中にヒョコヒョコ見える
ヨツバシオガマたちを眺めたり・・・
近くの生き物たちをじ~っと見たり・・・
つぼみが★の模様に見える。
そしてまた
遠くの景色を眺めたり・・・。
う~ん、
私はやっぱり、下りも「のんびりゆっくりペース」だな。
日傘を差してるようなハクサンフウロがいるぞ。
登りと下りでは 違うものが目に入ったりするから、
やっぱり 急がず ゆっくり行きたい。
ダンナの姿は、
目を凝らさないと見えないほどに あんなに小さく。
ズーム。
ま、
滝ノ小屋で休んで待ってるでしょ。
ほほ~ぉ。
手前の緑系から 遠くの青系まで、
なんと見事なグラデーション!
この景色を独り占めしてる気持ち。
急いで下ってしまうのは もったいないな。
緑と青の景色を眺めながら歩いている時に
突然こんな赤くて可愛いのが目の前に現れると
キュン💖となる。
さっきよりも、
月山も・・・
朝日連峰も・・・
ハッキリ見えるようになってきたみたい。
下の方は 霞んでるけど。
日差しが強くなってきた。
風に揺れる笹の葉の音が 涼しげでいいな。
ふと目にとまった植物。
初めて見るけど、どんな花が咲くのかな?
( 調べてみたら、これは『エゾノヨツバムグラ』という
アカネ科 ヤエムグラ属の花のよう。)
木々のかげにあって目立たないけど、
カワイイ花 見っけた。
太陽の位置が高くなってきたな。
木々のかげに、小さな葉っぱたちが密集!
日を浴びて、ミヤマキンポウゲは ますますツヤツヤ。
いつか 向こうからも登ってみようかな。
滝ノ小屋が見えた。
雪渓の端にいらした方たち、
「70代の頃は 週に2回は山頂まで登ってたけど、
今は この辺までかな。」
「雪が無かったら、もう少し先までね。」
酒田からいらしたというお二人、
お元気そうに見えましたけど、いったい おいくつになられたんでしょう?
石をトントンと渡っていくと・・・
待ってました。
「 どのくらい待ってた?」
「 ん~、10分くらいかな。」
また その辺をグルグル回って見て・・・
駐車場まで あと、一息!
ほら、もう駐車場の所の建物が あそこに見えてるよ。
ダンナは ドンドン下っていくけど・・・
私は ドンドン下るのがもったいなくて・・・
さらに ペースダウン。
日が高くなり、木漏れ日がユラユラ。
ブナの葉とマイヅルソウが一緒に。
あ~あ、着いちゃった。
11:35頃、登山口に到着。
朝より車が増え、
駐車場に停められない車が、この下の方に何台か路上駐車してた。
鳥海高原ラインを下る途中、
『のぞき』の所で止まってもらい、
鶴間池を見下ろしてみた。
5月20日にあった残雪は すっかり消えてる。
さらに下る途中
助手席の窓から『ウワミズザクラ』の木を何本か見たけど、
残念ながら 通り過ぎてしまった。
自分が運転じゃないから 仕方ない。
この後、
鳥海山荘に寄って お風呂に入り、
ダンナはラーメン、私は蕎麦を食べて 帰路についた。
余目付近で、助手席の窓から後方に見える鳥海山をパチリ。
今日 山に泊まる人たちは、どれくらいいるのかな。
日没~夜~日の出…と変わっていく空の色や山の色を、
じっくり眺められそうだな。
ダンナの初鳥海山、
天気が良くて ホントに良かった。
次は「山頂を目指して」かな?
夜、機嫌よく晩酌しているダンナに訊いてみた。
「今日歩いてみて、少しは山歩きが楽しくなった?」
「 ぜ~んぜん! (-。-)y-゜゜゜」
「 これから楽しくなりそうな感じは?」
「 全くありませ~ん! ( ̄ー ̄) 」
・・・即答であった。・・・