せっかくなので
『のぞき』から鶴間池見下ろしてみよう。
うわ~。
さっきまで あの池の近くにいたんだよね。
この時期の池の色、ほんとに素敵だなぁ。
鶴間池。
その手前には、落葉したこの時期だから見える池沢。
そして・・・
歩いてきた登山道も見えるよ。( ´艸`)
「Yさ~ん! 歩いた道が見えますよ!」
と言ったら・・・
「あの道を歩いてくるの、ここから見えてましたよ~」
と、近くにいた方が声をかけて下さった。
イヌワシの撮影をしていらしたようだ。
ハイ。鶴間池から お車が見えましたよ。( ´艸`)
その方とちょっとお話して・・・
車道を下り始めた。
車の跡。
スキーの跡。
そして 動物さんの足跡。
下りも
Yさんは轍を。私は轍の無いところを。
車道のすぐわきには ウサギの足跡。
向こうの車道が 木々の間から何となく見える。
この時期ならでは。
黄土色に見える辺りが
荒木沢近くの入り口付近のススキだろうか?
陽が差す庄内平野。
下界は晴れてるようだな。
しばらく下ってから振り返ると、
さっき歩いていた辺りが V字の切れ込みのように見えた。
荒木沢近くの入り口まで下って来たぞ。
・・・と思いながら歩いていると・・・
ん? 何かいるぞ。
ネズミ?
「Yさ~ん、ネズミみたいなのがいますよ~!」
「あれ? ネズミじゃなくコウモリじゃない?」
「え? コウモリ?!」
「ほんとだ~! コウモリだ~!」
Yさんがそっと手を差し出すと
コウモリは 穴の中に引っ込んでいった。
「コウモリ=さかさまになってぶら下がっている」
というイメージだけど・・・
このコウモリは、
頭を上にして穴の中にすっぽり入っていた。
「そういえば・・・
雪の中で冬眠するコウモリがいるって聞いたことがありますよ。」
・・・コウモリが 雪の中で冬眠?!・・・
「あ、チーズがある。チーズをやってみよう」
とYさん。
「え?! コウモリって肉食じゃないんですか? 昆虫とか。(;^ω^)」
コウモリは しばらくじっと動かずにいたが、
そのうち ペッペッと チーズを避けはらう仕草をした。(;^ω^)
「こんなところにいたら、いつか車にひかれてしまう危険があるから、
どこか別のところに移動できればいいんだけど・・・」
と言うと、
心優しいYさんは、
今度は 周りの雪ごとコウモリをすくって移動しようとした。
ところが 雪は崩れ、
コウモリは・・・
お、おこったぁ~! (;^ω^)
ごめん、ごめん。
コウモリは ガサゴソ穴から這い出ると
道路を挟んで向こう側のブナ林の方へと飛んでいった。
「コウモリにチーズをやるなんて 動物虐待だったかなぁ・・・」
と気にかけていらっしゃるYさん。
いえいえ、
ムリに食べさせようとしたわけじゃないですし、
コウモリを危険な場所から移動させようとしたわけですから。
このコウモリ、
『コテングコウモリ』という名前だと 後から教えていただいた。
思わぬ出会いに嬉しいビックリだったな。
コウモリが林の中へと飛んでいったのを見送った後、
荒木沢橋を渡り・・・
車道から少し入ったところにある山雪荘へ。
(下って来る途中、管理人のGさんからYさんに電話が入っていた。)
「ちょっと寄っていきましょう」
「はい、ぜひ!」
今年の1月中旬に『のぞき』まで歩いて行ったとき、
山雪荘のそばまで行って 外側を眺めてはみたけれど、
中には入ったことがなかった。
(そうそう、その日、
車道をショートカットして登っていた林の中で
下って来たGさんとすれ違ったのだった。)
その時は もっともっと雪が積もっていたので、
入り口に「下っていく」ようになっていたけど、
今は雪がほとんど無いので 階段を上っていく。
屋根からは ツララがたくさん下がっていたっけ。
初めて入る山雪荘。
おじゃましま~す!
積雪期に ここに何日間も泊まることがあるというGさん。
奥の部屋にはストーブが2つ置かれていた。
棚の上には 山に関する本がズラリ!
あったかいお茶をいただきながら しばらくお話。
「今度ここに泊まりにおいで」
と Gさんが言ってくださった。
・・・はい、ぜひ! \(^o^)/
30分ほど ゆっくり休ませていただき、
山雪荘をあとにした。
Gさん、ありがとうございました!
山雪荘から さらに少し下ったところに・・・
Yさんの車は 待っててくれた。
よかった。
車道を下る。
遠くを見ると、
日本海と最上川が 陽が当たって光って見えた。
いくつ目かのカーブに来た時、
「ん? あれは 何だ?」
と Yさんが車道の端を見て言った。
・・・何かの動物の足跡。もしかして?!・・・
「ちょっと車を降りて 見てきます!」
と私。
・・・大きな足跡。
爪のあとが ありますね~。(;^ω^)・・・
朝 登っていくときは 気づかなかったなぁ・・・。
ここから 林の中へ入っていったんだな。
今年は食べ物が少なくて
まだお腹がいっぱいにならなくて 眠れないんだろうか?
20cm弱、ってところかな・・・。
どうか、はやく寝て下さい! (;^ω^)
鳥海高原が見えてきた辺りに停めておいた私の車も
ちゃんと待っててくれた。良かった良かった。
ここで解散。
Yさん、お世話になりました~!
チラッと向こうに見えているのは 笙ヶ岳かな?
山頂の方を振り返ると
やっぱりガスの中。
帰る途中、
車をちょっと止めて パチリ。
上は やっぱりガス。
庄内町まで来てから またパチリ。
天気は下り坂。
月山の上の方もガスの中だった。
天気が変わってしまい、滝ノ小屋1泊の希望は叶わなかったけど、
鶴間池まで行くことができて良かったな。
この時期に行けるなんて思っていなかったから。
( 先に行った若者たちがいてくれたおかげだな。( ´艸`) )