国の天然記念物に指定されている 獅子ヶ鼻湿原。
この湧水池『出つぼ』をはじめ 何か所かから湧き出た伏流水が流れていて、
約26haもある広い湿原を形成しているのだそう。
水がボコボコと湧き出てくる様子を しばらく眺めていたかったけど・・・
雨は降ってるし・・
熊との遭遇が怖いし・・・
少し眺めて さっさと進む。
ここまで オオカメノキでさえ黄色っぽいのが多かったけど、
ようやく赤っぽく色づいたものが。
水路のある方へ 早くぬけてしまいたくて、
しばらく写真は撮らずに歩いた。
それでも・・・
紅葉したモミジや
ブナの樹幹流のところでは
ちょっと立ち止まって眺めた。
石がボコボコしたところを通り・・・
林道に出ると、ちょっとホッとしたりして。
いつも この湧水の迫力に驚かされて見入ってしまうのだけど・・・
今日は、向こうの山の色にも見入る。
橋の下を通って沢へと流れていく湧水。
水門を通って 水路へと流れていく湧水。
ここから少し進むと・・・
鳥海マリモの群生地。
コケの緑とブナの落ち葉の茶の組み合わせが素敵。
珍しいコケが生えているという。
林道を挟んで向かい側にある『あがりこ女王』。
そばの水路にも緑鮮やかなコケ。
ここも、
流れてきた湧水が集まってくるところ。
ギザギザハートが たくさん。
赤川にかかる橋の上で、年配の女性とすれ違った。
その方が すれ違う時に私に言った。
「キレイですね~!
紅葉の一番良い時に来ることができて良かったです~!」
・・・ハッとした。
色づきの良かった年の紅葉の様子と比較して
ちょっと残念な気持ちで歩いていた私。
でも この方は「一番良い時にきて良かった」という。
どんな気持ちでいるのかで、
その森・林が見せてくれる景色は違ってくるのにな・・・。
雨でしっとりした雰囲気の林で、
私は 素敵なものや景色をたくさん感じることができただろうか?
ちょっとふり返ってみたりして。
深呼吸して 雨の日の林の匂いを吸い込んで、
駐車場へと戻った。
・・・③へ続く・・・