私の大好きな詩人、谷川俊太郎さんの詩集。
久しぶりに 本棚から取り出して 眺めた。
こころの色
影と海
愛が消える
たったいま
ことばのとおりに
からだはいれもの
すこやかに
たゆまずに
おだやかに
いのちの輪
自分をはぐくむ
もっと向こうへと
・・・もくじには こんな言葉がならんでいる。
そして、
谷川さんのあとがきには、こんな内容が書かれていた。
( 部分的に引用 )
「 年を重ねるにつれて、
神のイメージは人間の姿から離れ、
むしろ目に見えないエネルギーのようなものとして
感じられるようになりました。
そのエネルギーはしかし不思議なことに、
ときに人間の言葉で私たちに自らを語るのです。」
「 この詩集も、
そのような言葉のひとつである『ダンマパダ』から生まれました。
英訳を底本にして、
自分が共感するところを 自由に日本語にしてみたのです。」
私自身が その頃
この詩集に書かれていたのと似たようなことを感じていたので、
どの詩の言葉も すうっと心にしみ込んできた。
慌ただしい年度末・年度初めの時期になり、
また この詩集を読み返し、
言葉たちを心にしみ込ませたくなった。