時々 美術館や写真記念館などに行って
静かな館内で のんびり過ごしたくなる。
今日は、夕方近くなってから 土門拳記念館へ。
駐車場から土門拳記念館に向かう道のそばの飯森山公園から、
楽しそうに遊んでいる子どもたちの声が聞こえた。
そういえば・・・
息子が小さかった時、遊びに連れて来たことがあったな。
池のほとりで? コスプレして写真撮影してる若者たちがいた。
中尊寺から株分けしてもらったという
「800年の眠りから覚めた奇跡の古代ハス」。
来年は花の時期に 見たいな。
出入口までのアプローチは、
日常を離れて別の空間に入っていくように感じられるデザイン。
この廊下が、
土門拳氏の写真の世界への入り口。
ほの暗さがいいな。
今は、企画展も開催中。
これも 素敵なデザイン。
この写真家の『あいさつ』の文章中で心に残ったのが
「写真の内側をみる」
という表現。
新宿歌舞伎町周辺で撮影した写真、
その中の人たちの表面的な部分だけでなく、
あたたかさや優しさ、懸命に生きていることなどの
「写真の内側を見てもらえるだろうか」・・・と。
この陰影ある渡り廊下の雰囲気も好き。
( 傾いてるなぁ・・・)
水に映る風景って、いいな。
水の入った田んぼに 空が映るのもいいし・・・
池塘に空が映るのもいい。
昨日見た 大鳥池の水面に景色が映るのも良かった。
鳥海山の頭が チョコンと見える。
この展示室も 好き。
窓からは 勅使河原宏氏の作庭による風景。
この展示室にあるのは
著名人たちの肖像写真。
それぞれのモデルの「その人らしさ」が表れるような撮影場所・撮り方。
モデルの人が 自然な表情を見せてくれるようになるまで
とことん粘って撮るのだそうだ。
ポートレイトは モノクロームがいいな、
と、土門氏の写真を観て思う。
今日は この他に
『私の写真この1枚』という企画展示があり、
小学生から大人までの 一般公募による作品が展示されていた。
小学生の写真は、
技術的にどうとか以前に、
被写体に対する気持ち・感動などがストレートに伝わってくる作品が多く、
観ていて いいなぁと思った。
私も いつも子どもみたいな心で撮れたらいいのにな。
山歩きの『動』の時間も好きだけど、
絵や写真を眺める『静』の時間も好きだなぁ・・・
・・・とあらためて感じた。
記念館を出るころには 空が薄暗くなり始めていた。
帰宅途中、
西の空が キレイな色に変わっていくのが見えてきた。
刻々と変化する空の色を チラチラ眺めながら運転していたけど
ついに 車通りのない道路へ曲がり
車をちょっと止めて パチリ。
ズーム。
10分ほど進んでから 再び車を停めてパチリ。
土門拳記念館も良かったし・・・
夕空も 良かったな。