スノーシューの方とNさんは、昼食後 下山するとのこと。
「今日の状況では 鎧ヶ峰の方へ向かうのはキビシイよね~」
と。
「そうですよね~。」
と答えたけれど、
心の中には 少しでも鎧ヶ峰方面へ向かって歩いてみたい気持ちがある私は
「でも、10mでも20mでもいいから ちょっと鎧の方に歩いてみます!」
と お二人に宣言。
12:21 お二人に挨拶hして、金峯山展望台から歩き始めた。
こんな天気の日は なかなか無いから、
このまま下山するんじゃなくて、
ちょっとでもいいから 向こうへ歩いてみたい。
さっき神社からショートカットしてきたトレースを登り・・・
途中から・・・
鎧ヶ峰の方へ向かう道へ入る。
トレースは無いので、もちろんラッセル。
雪がついてキレイな木々や 雪面にのびる それらの影を眺めながら
バフバフと歩いていく。
振り返って見る。
左手の上の方に 神社が見える。
ワカンをはいていても 20~30cmくらい沈む感じ。
あちらこちらで ザザ・・・と木々から雪が落ちる音を聞こえる。
見上げた空は 真っ青!
その青空を背景にした木々が美しい!
振り返って見る。
ドキドキ・ワクワクしながら行くと・・・
神社の南側の斜面をトラバースする道との合流地点に出た。
ウサギさんも、ちょっと沈みながら進んだようですな。
ウサギが ちょっとだけ沈みながら駆けてきた道を、
私は ズボズボ埋まりながら進む。
少し進むと、作業道との合流地点に来た。
う~ん・・・いい天気だ・・・。
こんな日に、まだ昼を過ぎたばかりなのに、
このまま下山する選択肢は 私には無いな。
どれくらい進めるか わからないけれど・・・
行ってみよう。
ザザザ・・・
「頑張れ、頑張れ~!」
と後ろから声が聞こえたので振り返ると、
スノーシューが作業道の方へ下っていくところだった。
「は~い! ありがとうございま~す!
どのくらい進めるかわかりませんが、ちょっと行ってみま~す! (^o^)/ 」
予想通り、
夏道には 細い枝が 雪の重みで覆いかぶさっていた。
夏道から外れ、 歩きやすいところを歩く。
南東側は こんな感じ。
西側は こんな感じ。
だんだん頭の中から雑念が消えていき・・・
ただただ歩いた。
時々 立ち止まって あちらこちら眺めながら。
さあ、最初の急坂に近づいてきたよ~。
まだ時間的にも体力的にも大丈夫。
急坂、登れるかどうかわからないけど、チャレンジしてみよう。
あらま、どこを登って行こうかな。
急坂な分、雪が太もも辺りまでになる。
すぐ前の雪を潰して・・・蹴り込んで・・・
また すぐ前の雪を潰して・・・蹴り込んで・・・
一歩ずつ登っていく。
タッタカ走っていったのは どなた?(;^ω^)
もう少しだよ~! がんばれ 私!
よっしゃ~!
・・・と最初の急坂を登り切って右に方向を変え、続く急坂を見ると・・・
わわっ。どうしよう・・・。(;^ω^)
振り返って見下ろす。 ここを登ったから、ここでこの日は良しとするか?
・・・いや、時間的にも体力的にも まだ大丈夫だから、
もう少し登りたいじゃないか。
行けないと思っていた木のそばまで行くと、
くぐって行けそうだったので、くぐって行く。
そこをくぐった先には・・・
今度は倒木。(;^ω^) 倒木をなんとか避けて進む。
東側は こんな感じで切れ落ちてるから、
あまり端のほうを歩かないように気をつけながら。
急坂が続く。
ひえ~っ・・・どうする?
ここまででも十分な気がするなぁ。(;^ω^)
振り返ると、
木々の間から、陽の当たる金峯山が見えた。
どうしよう・・・。ここで折り返そうか。
でも・・・ここまで来たら、
この急坂を登り切ったところまで行きたいなぁ・・・。
頭で考える私は
「もう折り返して下ってもいいんじゃないの?」と言うけれど、
心の私は
「せっかく ここまで来たんだから、急坂を登り切ってみようよ」と言う。
迷う時には、結局、
頭で考える方より 心の方・感覚の方に 行動するんだよね。
小枝であるところは 右に回り込んでいく。
膝でつぶして 蹴り込んで・・・を繰り返しながら
一歩一歩 登る。
ゆっくりだけれど、少しずつ登っていく。
北西側を振り返ると、
木々の間から 高館山も見えた。
フワフワ・モフモフな雪なので、登りづらい・・・。(;^ω^)
でも、だいぶ 登って来たな、とわかるので
もう少しだぞ~ がんばるぞ~と思う。
このロープのあるところを登り切れば、尾根に上がる。
振り返って 見下ろす。
ほらっ、ここまで登って来たじゃん!
あと少し・・・
あと少しだよ~・・・
ウサギも ズボズボ沈みながら進んだな。
ロープの終わりが見えた。
急坂を登り切るのも もうすぐだ。
よっしゃ~! \(^o^)/ \(^o^)/ \(^o^)/
登り切ったぞ~。
最初の急坂を登り切ることができて、達成感でいっぱい。
振り返ると、金峯山の尾根が見えた。
この先の 尾根の方は、 どんな感じなんだろう?
と思い、ちょっと南側に歩いて行ってみると・・・
うわ~きれいだ~! \(^o^)/
でも・・・
どこを歩けばいいのか わからない~。(;^ω^)
ということで・・・
やっぱり、進むのは ここまでだな。
尾根に上がったところを、この日の折り返し地点にした。
何度も 南側を見たり・・・
陽の差す方を見たり・・・
雪面にのびる木々の影を眺めたり・・・
せっかく登って来たので、
しばし、キョロキョロあたりを眺めた。
うん、ここまで登ってくることができて、よかった! \(^o^)/
・・・④へ続く・・・