急斜面を一歩一歩登って着いた姥沢駐車場は、
西からの強い風雪が吹き抜ける雪原になっていた。
2週間前よりも雪が積もり、
全く別の場所のようになっていた。
雪煙が舞う景色。
寒いので 普通なら すぐ下ってもいい状況なんだけど・・・
登って来たぞ~!という感動や達成感があるからか、
とても素晴らしい景色に感じられ、
しばらく眺めていたいと思った。
湯殿山は 全く見えず。
駐車場向かいの公衆トイレの屋根の辺りまで雪があるので、
3mくらい積もっているのかな、とのこと。
11:44 あまり長居せずに下り始める。
吹雪にかすむブナ林、幻想的だなぁ・・・。
なんて眺めているうちに、
Sさんは どんどん下っていく。
向こうの雪庇も 霞んで見える。
ありがとう、姥沢。
またいつか来るね。
急斜面を登ってきたということは・・・
急斜面を下るということ。
慣れないスノーシューで急斜面を下るのは、
後ろが引っかかる感じがして、なんとも歩きにくい感じ。(;^ω^)
普段、スキーもするというSさんは、
滑り降りるように どんどん下っていく。
「スノーシューはトラバースが苦手なので、
真っすぐ下った方がいいですよ」
・・・ひえ~っ! まっすぐ?!
と ドキドキしつつ、
感覚を確かめながら慎重に下る。
「西側に見えるブナの木々もキレイですね~」
と言ったら、
「じゃ、そっちに行ってみましょうか」
と、Sさんは 斜面をトラバースしていった。
ふえ~っ・・・ここを下っていくの、ドキドキするよ~ (;^ω^)
と思う一方で、
美しいブナを眺めながら歩けることに感激している自分もいる。
こんなふうに静かなブナの林の中を歩くことができるなんて
幸せじゃ~。\(^o^)/
こんな急斜面を登ったのか~
と驚きながら、
振り返って見上げる。
登りには時間がかかったけど、
下りは速い。
一気に下ってしまうのが もったいない気がして
やっぱり ちょこちょこ立ち止まって
あちらこちらを眺める。
相変わらず 上の方からは
ゴォ・・・という音が聞こえてくる。
Sさんが撮っていたのは・・・
これですな。( ´艸`) 見事なロールケーキ。
ロールケーキがいっぱい。(;^ω^)
おお~・・・
この辺りのブナ林も きれいだな~。
同じような写真を何枚も何枚も撮っている私に、
「じゃ、この辺で 休憩にしましょうか」
と Sさんは言い、
ザックに付けてあったスコップで雪を掘り・・・
ベンチ?を作って下さった。
「ありがとうございま~す!」
12:20 美しいブナ林を眺めながら、昼食休憩。( ´艸`)
・・・⑤へ続く・・・