この日は、前々から行こうと思っていた松山文化伝承館へ。
『庄内の山男展 ~池田昭二・拓親子と佐藤守利~』を観に。
この門から入ってみたいところだけど・・・
裏手にある駐車場の方へ。
写真の中にある色を使った赤と白のタイトルが
青に映える。
入り口の自動ドア。
小・中・高校の理科教師をしながら
2000回以上も 山に登ったという池田さん。
その中でも 鳥海山には1000回以上登ったのだそうだ。
入り口から近いところにあった登山靴の写真。
絶妙なライティングで、靴の存在感が引き立てられ、
会場の中でも ひと際 目を引いた。
山にかけた思い・情熱・・・
山で過ごした時間・・・などが
この靴の姿に表れている気がした。
『隠れた芸術家』?
なるほど! 絵・写真・詩も すばらしい!
ガリ版で刷られた詩集には、
岸洋子さんや 吉野弘さんが寄稿された詩もあった。
そして・・・
なんと言っても スゴイのは、
山行記録のメモと それをもとにしたレポート。
山を歩くときには、
鉛筆を挟んだメモ帳をポケットに入れていて、
立ち止まるたびに記録していたようだ。
ポイント毎の標高や 到着時刻、天気や気温などが
とても見やすい字で書かれていた。
沢を遡行した時の手書きの地図などは、
美しくて 見入ってしまった。
中央付近に置かれていたのは、
息子の拓さんが アメリカ大陸を徒歩で横断・縦断した時に使用したものだそう。
アメリカ大陸を たった独りで歩くなんて!
体力以上に、その精神力に驚かされる。
1年9か月もの間、
きっと 私には想像がつかないほどの 素晴らしいことや恐ろしいことを
たくさん たくさん 体験しながら
ご自分の心身と強烈に向き合っていたのだろうな・・・。
そういえば、
拓さんがトレーニングのために よく登っていたという経ヶ蔵山に、
拓さんの記念碑があった・・・。
あ・・・あらら!
高校の時の社会の先生が写ってる~!( ´艸`)
「熊さん」と生徒たちに呼ばれていたカワイイ?(失礼!)笑顔は 昔のまま。
そのM先生には、
鶴間池小舎のそばで行われたツリーイングのイベントで 久々にお会いした。
ツリーイングの講師として活躍されているそうだ。
佐藤さんは、美術教師をしながら
池田さんと よく山に登っていた方だそう。
こんなふうに・・・
使い込まれた道具を見るの、好きなんだよね。
くるくる回転させると絵が動いて見えるおもちゃ。
丸い玉の上に乗った人が バック転?
「子どもに おもちゃを・・・」
って書いてあったけど、
これらのおもちゃを作っている時が
何より楽しかったんじゃないかな。
そして もちろん、
お子さんと一緒に遊んで、
お子さんが喜ぶ様子を見ることも。
『庄内の山男展』をゆっくり展示を観た後、
真下慶治さんの絵画展を観に。
最上川の絵をたくさん描かれたという真下さん。
この時は 冬の最上川を描いた絵が展示されていた。
冬の最上川・山・木々・雪・・・。
春夏秋冬 どの季節も好きだけれど、
冬景色は やっぱり好きだなぁ・・・と 真下さんの絵を観て思った。
館内に静かに流れていた音楽は、ここからだったのか。( ´艸`)
観に来て良かった!
と思いながら、伝承館を出た。