七高山山頂付近は 登山者でいっぱいだったので、
少し戻った辺りの岩に腰掛けて昼食をとることにした。
冷たい風が吹いていたので、寒くなってきて レインウェアを着た。
夫は、小さいサイズのカップラーメンとおにぎり2個を
あっという間にたいらげた。
・・・これで、下りのエネルギーを補給できたかな?
ふと気づくと 頭上に青空が見えたので
慌ててカップラーメンを岩に置いて 新山の方を振り返った。
ガスの晴れ間に新山が見えた!
でも、
すぐに下からガスが湧き上がってくるよ。
外輪の向こうには雲海。
ほらほら、あそこを歩いてきたんだよ!
「ほんとだ~。人が小さく見える~」
これからまた 戻って行くよ。
「もう さっさと下ってしまいたい!」
下りの方が膝に負担がかかるし、
登りより さらに慎重にゆっくり歩かなくちゃね。
ちょっと後ろ向いて!
8月に登った時は、あの祓川ヒュッテのそばから登ったんだよ!
「興味ナシ! 見なくていい。」
・・・はいはい。
痛みに耐えながら 怪我しないように下ることで 頭がいっぱいだよね。
でも、せっかくここまで来たんだから、
時々は 素晴らしい景色を眺めてね。
黙々と下って行く・・・。(;^ω^)
ちょっとだけ雪渓が残ってた。
七高山を振り返って見る。
あっという間に小さくなっていく七高山。
御室への下り坂を眺めていた夫が、
「やっぱりオレの膝では 日帰りで新山まで行くのは無理だ・・・。」
と言う。
・・・じゃ、状況が良くなったら、
山頂小屋に泊まって新山にいこうか!
「う~ん・・・」
そのチャンスがあればいいね!
よほど早く下りたいらしく、どんどん歩いて行ってしまう。
新山、眺めたかな~。
七高山側の内壁も 見たかな~。
姿が見えなくなってる。(;^ω^)
下の方の眺めも いいよ~。
徐々に 青空が広がってきたか?
御田ヶ原の方も見えてきたよ。
向こうに千蛇谷コースが見えるの、気づいたかな~。
少しずつ下界も見えてきてるね~。
迫力ある外輪の内壁、見たかな~。
笙ヶ岳も見えたぞ。
あそこで立ち止まって 新山の方を眺めてるのかな?
( いや、私を待ってるのか?)
こんな景色を眺めていたみたい。
このまま晴れるのかと思ったら、またガスが。
御田ヶ原の方も 再びガスの中。
おお~
高所恐怖症の夫が、あんなところに!
私に手を振る余裕まであるじゃないか!
ここまで来たからこそ眺められた景色。
良かったね~。
写真を撮ってるうちに、
後ろから 高校山岳部の人たちが。
賑やかにお喋りしながら歩いて行った。
小さく見えてるのは、河原宿かな。
伏拝岳に到着。
さあ、本日の山場、薊坂の下りだよ!
・・・⑤へ続く・・・