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ふと目にとまったものや感じたことを写真と言葉で綴るBLUEの日記。

◆「ボーイングのジャンボジェット機、製造中止が決まってしまったよ」…友人Oより

 

「仕事が休みの日には
 おにぎりとお茶を持って 一日中 成田空港の展望デッキで過ごす」
という友人Oから、メールが届いた。

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以下、本人の了承を得て。

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 元気?もうすっかり「山一直線、山一筋」になってるみたいだねえ。大したもんだ。
 
 ボーイングのジャンボジェット機、2022年で製造中止が決まってしまいました表情悲しい
 そこで、製造開始から50年経ち、更には製造中止になったのを記念?して、その歴史を説明いたしましょう!という勝手で迷惑なお話しです。お付き合い下さいませ!しかし、製造中止なんてとっても残念です…( ;∀;)
 
 ボーイングはアメリカ空軍の新型輸送機計画に参加するためにジャンボの設計をしたのですが、輸送機はロッキード(名称C-5ギャラクシー。CはカーゴのCです。ちなみに戦闘機はファイターのFです。航空自衛隊のF-15とか聞いたことない?)にとられてしまいました…。2階に操縦席があるのは貨物を積むためです。競争には負けましたが、ボーイングは民間に活路を見出すことにしました。
  
 最初に目をつけたパンナムの提案で製造が始まったジャンボは、747‐100型から始まりました。でも黎明期でエンジンの推力が足りず、長距離を飛ぶのが難儀だったようです。推力が足りないことから、最初は水を噴射してパワーの足しにしていた程です。
 
 さて、機体ですが、2階部分が3つ窓のジャンボが極初期型です。その後、-100型の2階部分の窓が増えました。ラウンジに使っていた2階部分を座席にするためです。JALも初期に導入したジャンボは3つ窓でした。「3つ窓萌え」と我々ファンは呼んでいます。
 
 ジャンボが成功し、パンナムが客を横取りしたので、各航空会社が慌てて購入を始めたのが、ジャンボの繁栄の始まりです。パンナムが繁栄したのを見て、自分の所の需要など考えずに買った会社もあったほどです。そういう会社は客が集まらずにすぐに手放しましたが…。製造されたジャンボの総機数は1500機を超えています。(一機300億円をくだらないのに…。)
 
 しかし、当時のジャンボはエンジンが非力で、太平洋を越えることが出来ず、例えば日本からアメリカに行く場合、アラスカのアンカレッジで一旦着陸し、燃料を補給しなければなりませんでした。アンカレッジが繁栄したのはそのためです。(意外と知られていませんが、実は今もアンカレッジは廃れていません!なぜなら、貨物機が給油のために立ち寄るからです。貨物は利益のために荷物を目一杯積みます。満タンにせず、アンカレッジまで行ければいいだけの燃料であれば、それだけ多くの貨物を載せられるからです。)そこで登場したのが、胴体を短くして航続距離を伸ばすことを目的とした「SP型」です。これは「スペシャルパフォーマンス」の略です。製造機数はたった45機です。この機体が一番好きなんです!!!!!!!!!!!!!!
 
 南アフリカなどは当時アパルトヘイト政策のため、アフリカ諸国の上空を飛ぶ事を各国から拒否されたため、洋上を飛ぶことを余儀なくされた事から多くSPを購入しました。オーストラリアも各国から遠いので購入したようです。パンアメリカン航空も多数購入しました。ただ、胴体を短くしたので、客の数が減ってしまったので収入も減少してしまいました。しかもすぐにエンジンの出力がアップした-200型が登場したため、SPの生産機数は伸びませんでした。でも-200型でさえ日本からニューヨークまで直行できませんでした。JALは更にパワーアップしたエンジンをつけてやっとニューヨークまで行くことが出来たのを記念してニューヨーク直行便、「エグゼクティブエクスプレス」と名称された専用機体を飛ばしたほどです。
 
 SPの製造機数はたった45機ですが、-100型は205機、‐200型は393機、うち-200Fの貨物型は73機、‐300型は81機、完成型の‐400型は694機、モデルチェンジした最新型の-8の貨物専用機は106機、旅客型は47機。注文残は16機です。
 
 ‐100型では日本専用のSR型が作られました。これは短距離を頻繁に離着陸出来るように足回りなどを強化したタイプです。500人以上乗せられ、世界最大の旅客機尾でした。日航ジャンボ機墜落事故の機体もそれです。日本は国土が狭いので、騒音など問題も多く、一度にたくさんの人を運べる事が出来るようにジャンボを購入しました。JALだけで100機以上購入しています。すげー!!!!!!!!!!!!!  
 JALが破綻した理由は、ジャンボを間違って多く発注してしまったため、と言われています。高いからねえ…。
 -100型SUDはストレッジドアッパーデッキといって日本だけ2機作られました。購入はLALだけです。
 
 SP型ですが、アメリカン航空も銀色に輝くSP型を2機持っていましたが、持て余したため、手放してしまいました( ;∀;)。このアメリカン航空の銀色に輝く機体が好きで、写真を新聞紙サイズに引き伸ばし、額に入れてます!
 ユナイテッド航空のジャンボはパンナムが手放した機体を路線ごと引き継いだので、購入したものではありません。
 
 コロナのせいでジャンボは引退が早まり、貨物型しか見ることが出来ません…。
 
 今、世界では消防用機体やエンジンの試験に持ちいる機体にジャンボを使っていますが、これらは元JALの-400型です。なぜかというと、日本の航空会社の機体は現役時から整備がちゃんとしているので、状態がよく、信用できるからなのだそうです。この部分は誇れる所です。
 
 ジャンボよ、永遠なれ!ジャンボ、大好きでした…。
 山登り、ホントに気を付けてよ!!!
 
 
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747-100型『三つ窓』

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747-200型『アロハエクスプレス』

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747-200型『エグゼクティブエクスプレス』専用機

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747-200型 貨物専用型

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747-400型  旅客機改造型

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JAL747-400 旅客型f:id:pft78526:20200905162653j:plain
 


747-100型製造 191号機 

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エバーグリーン  747-100型(初期型の製造機・製造209号機)

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カンタス航空 747-300型

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キャセイパシフィック航空 747-400貨物型

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ノースウェスト航空 747-200貨物専用型

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ユナイテッド航空 747-100SP型・製造286号機目

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ユナイテッド航空 747-100型(極初期型2階の窓が3つ)製造59号機目

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ユナイテッド航空 747-100型(2階の窓増加型)製造205号機目

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ルフトハンザ 747-200型  製造305号機目

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全日空 747-400型(旅客型)

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全日空 747SR型(ショートレンジの略・短距離型で日本専用)

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大韓航空 747-8旅客型(最新)

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日本貨物航空 747-8貨物型(最新)

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日本貨物航空 747-200型(貨物専用型)

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友人Oよ、『飛行機愛』が ビシビシ伝わってきたよ。( ´艸`)

「もしも 飛行機についての情報に誤りがあったら、ごめんなさい。<(_ _)>」
 とのこと。