「白鳥の生態を追い続けて 間もなく半世紀になる」
という 酒田市在住の角田分さんの写真展。
パンフレットの書かれた言葉によれば・・・
「 自分でも 何でここまで白鳥の生態を追いかけたのか不思議です。
やはり被写体としての美でなく 生態美としての魅力からだろうと思う。」
とのこと。
展示作品は、
南下飛来、飛び立ち、飛翔、降下・着水、水浴び、
羽繕い、羽ばたき・伸び、争う、ラブリング、
風景の中の白鳥、闘冬、白鳥の識別、行動 その他、北上飛来
と項目ごとに展示され、
1枚1枚の写真に、角田さんの観察による生態の丁寧な説明が添えられていた。
説明を読みながら 心の中で「へえ~!」「ほお~!」の連続。
写真を見ては その迫力に「うわ~!」「ひえ~!」の連続。
写真の素晴らしさに 今まで知らなかった白鳥の生態の説明が合わさったことで、
白鳥の生態図鑑の中に入りこんだような感じがした。
観ながら、ちょっとだけメモ。
●『翼の詳細』…飛翔にかかわる羽。
「初列風切」…左右各10枚。推進力を得る。
「次列風切」…揚力を得る
「三列風切」
●『大きな胸筋』…羽を広げた白鳥を真正面から撮ったら
胸筋が ボディビルダーのようだった。
●排泄…糞・尿は、飛び立つ前にすることが多い。
●水浴び…首を水の中に入れて。前転・側転して。
●『単眼視』…状況を詳しく確認するとき。
猛禽類の動向を見るとき。
角田さんの写真は、いろいろな条件が揃わないと撮れないようなものが多く、
「いったいどれだけ時間をかけて撮ったんだろう!」
と驚くような瞬間をとらえたものがたくさん!
本当に驚きの連続だった。
角田さんの言葉で心に残ったものの一つ。
「 生態観察のスタートは、
『白鳥にも感情があるのだろうか?』
だった。」
そして 観察から、
感情の多くを首の形状が表す、ということがわかったそうだ。
角田さんが
ご自分の体・足・目を使って 長い時間を費やして観察したことで撮れた写真は、
ものすごい迫力・臨場感とともに、
白鳥に対する愛情であふれていた!
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ここからは 私の写真。
帰路。
雪解けが進んだ田んぼに 食事中の白鳥たちの姿を見つけ、
ちょっと車を停めて 撮ってみた。
警戒してるかな。
しなやかな首の曲がり、すごいな。
とことこ・・・。
旋回して戻ってきた。
あらら・・・。(;^ω^)