ワカンを履いて 中ノ宮から歩き出そうとした時、
一瞬 陽が差した。
雪の上の光や影が好きな私、
急いで パチリ。
「 あの ちょっと下がった所、広くなってるでしょ。
そこで、この前 映画の撮影してたよ。」
・・・と 先週もお会いしたその方。
へえ~、何の映画の撮影だったんだろう?
現場の雰囲気、見てみたかったな。
さあ、行きましょう。
やっぱり、
中ノ宮を過ぎたら 雪が少し増えたな。
おお! (@_@;)
いつもは、ここで右に曲がって
あの神社の前から さらに左に曲がって行くんだけど・・・
ここを直進するという。
あの木に貼ってある紙に 直進の矢印も書いてあるんだけど、
行ったことはない。
どんな道なのか、どこに出るのか、ワクワク。
木々の間から 鎧ヶ峰の方を見る。
あの様子じゃ、道に木が被さってるなぁ。
時々 立ち止まって
景色を眺めたり 写真を撮ったり。
ふり返った時、杉の木に穴が開いてるのが目に入った。
穴の周りを かなりガリガリ引っ掻いたようなあとがある。
中にハチの巣でもあって、
その巣のハチミツをクマが食べようとしたのだろうか。
今度 立ち止まって 眺めたのは・・・
こんな景色!
木の枝の間から 母狩山が見えた。
ふり返ると、
木の間から 遠くの景色も少し見えた。
水音が聞こえてくる方を見下ろすと、
『夢想の滝』の方から流れてくる沢が。
木々が葉を落としたこの時期だから 見えるのかも。
こっちから登ってきて・・・
右に曲がる。
少し 木の枝が被さってる。
ほら、目の高さに。
よけたり くぐったり またいだりしながら 進む。
こういうの、楽しい。
どこへ出るのかと思っていたら・・・作業道の途中に出た!
作業道には 足跡ナシ。
うっすら 昨日以前に歩いた跡は あったけれど。
今 来た方を ふり返って見る。
雪の作業道を登っていくのは 初めてだな。
下りで歩いたことはあるけど。
さっきの合流地点をふり返って見る。
左側のブナ林。
M子さんも私も、
「キレイ!」 「今日 来て良かった~!」
・・・を連発しながら 何度も写真を撮った。
「 同じような写真を たくさん撮ってしまうね~(笑)。」
・・・なんて言いながら。
「サ~ッ・・・」「ザザ・・・」
・・・と音がしたので 驚いて振り向いたら・・・
一瞬の出来事だった。
山の中のあちらこちらで、
こんなふうになってるんだなぁ・・・。
ふり返って見る。
斜面に生えた木の根の下に。
今日も 会えましたな。
春を待つ木々の芽たち。
それにしても、
あの方のリュック、大きいな。
もしかして、金峰山山頂で テント泊?
じゃなく、
着替え一式や食事道具が入っているんだそう。
登るにつれて、
サラサラした雪になってきた。
先日たくさん降った雪が その後の雨で少し解け 締まったようで、
それほど歩きにくくはなかった。
クリスマスツリーみたいな木。
この辺りには ブナの高木がたくさん。
ふり返って見る。
あ、青空だ!
ズーム。
木々の葉が落ちると ヤドリギがよく見える。
オブジェみたい。
海底の砂に何かが埋まっているようにも見える。
雪の付き方で 方角が分かる。
さあ、 あと ひと登り。
ピンク色、何の芽だろう?
よく見ると、小さな雪の結晶も見える。
雪の中でも青々としているツバキの葉。
何だか オモシロイ。
こんな景色の中を歩くことができてよかったなぁ・・・
と思いながら またふり返る。
11:00 金峰山頂への道と鎧ヶ峰へ向かう道の分岐に到着。
あの方は 金峰山頂へ行くとのこと。
私たちは、
「ちょっとでもいから・・・」と、鎧ヶ峰の方へ向かってみることにした。
先週は 最初の急坂を登り、もう少し先まで行ったけど、
今日は どの辺りまで行けるだろうか?
・・・③へ続く・・・