先日 大朝日岳を登るにあたり、
先輩Yさんからの『課題』があった。
それは、
「この先の“自立した登山者”を目指すためにも
自分が現在どこにいるのか 地形図で確認しながら歩くこと」
山に行く前には 必ず地図を見ていくけれど、
山を歩きながらの現在地の確認、怠っていました~。<m(__)m>
道標や矢印、ピンクテープなどを見たり 他の登山者の動きを見たりして
地形図は ザックに入れっぱなしで。
ということで、
今回 大朝日岳に行った時は、
地形図を取り出しやすいように サイドポケットに入れ、
現在地を確認しながら歩いた。
子どもの頃から わりと地図を見るのが好きな方だったけど、
山を歩きながら地形図を眺めていたら
地形図に 親しみを感じたりして。
そんな時に 目に入った本。
「地図といっしょに歩く」という言葉に、
著者の渡辺さんの『地図愛』が感じられた。
表紙裏には
五万分の一地形図のまわりに書かれていることが 説明されている。
その中で驚いたのは、
◆「地形図の4つの辺の長さも書かれていて、下辺より上辺が短くなっている。
それは 地球が丸く 緯線が北に行くほど短くなっているため。」
◆「四隅に緯度と経度が記されていて、ここを見れば地球上での位置がわかる。」
・・・ということ。
そんなこと、考えてみたことがなかったなぁ。
「 建物の集まりとしての町、鉄道や道路の様子、山が示されているだけでなく、
測量した時の 地表面の自然の姿や 人間の生活や歴史なども伝えてくれる。」
地図の中には、本当にたくさんのことが詰まっているのだと
あらためて知った。
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山歩きをしていて 山頂などでよく見かける『三角点』についても
説明されていた。
● 地図の中で高さを示すものに『三角点』『水準点』『標点』があり、
三角点は 水準点をもとに決められている。
● 三角点には 一等から四等まであり、
一等三角点をもとに二等三角点がつくられ、一等と二等の両方を利用して
三等三角点・・・というふうに 細かく測量される。
一等三角点は969点あり、一等から四等まで日本全土で84259点
ある。
● 日本全土の三角点の出発点であり 天文観測で正確に測った
『経緯度原点』は、東京都港区麻布台にある。
この原点と 千葉県鹿野山の三角点を結ぶ48,6kmの直線を測定。
次に丹沢山の三角点を測量して 日本全体の測量のもとになる三角形を
決定した。
・・・ということで、
三角点は 必ずしも山頂にあるわけではないということ。
月山の三角点は、山頂より少し下った所にあるし・・・
摩耶山 関川コースの途中にも!
標高の高い山というわけでもない。
標高が1000mに満たない新保岳に
一等三角点があった。
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三角点のこと以外にも、
地図に関することがたくさん書かれていて、
「1枚の地図から こんなにたくさんのことが ワカルのか~!」
と 驚きがいっぱいで、
もっと地図を眺めたくなる本だった。