11:15 大朝日小屋を出て・・・
縦走路の方へ歩いていく人の後ろ姿を見ながら
山頂の方へ。
左の山頂へ登る前に、
また 以東岳まで続く縦走路の方を眺める。
大きな風景を眺めていて いいなと思うことの一つは、
自分の小ささを感じることができること。
そして・・・
大きなものに抱かれている気持ちになれること。
眼下には
さっき小朝日岳の方から歩いてきた道。
あの道の途中で 何度立ち止まったことか。
古寺山~小朝日岳…と 連なって見える。
西朝日岳~袖朝日岳の南側の荒々しい急斜面。
前回は、この辺りから
「真っ白&冷たい風ビュービュー」だったな。
どんな景色が見えるのか・・・
ワクワク。
11:30 大朝日岳山頂に到着。
なんと、登りに6時間15分かかったよ~。
前回は4時間半。
ホントに のんびり景色を眺めながら登ってきた!
360度ぐるりと見渡してみた。
だんだん雲が出てきて、
残念ながら鳥海山は雲の中。
飯豊連峰や吾妻連邦も 霞んでいた。。
蔵王連峰は、あちらこちらに雲が。
青いTシャツのトレランの男性と赤いTシャツの方が
こっちへ下っていったので
しばらく眺めていたけど・・・
二人の姿は 小さくなって見えなくなった。
こっちの道には
急な尾根道もあるみたいだけど
水音を聞きながら
渓流沿いの道を歩いてみたいな。
あ!
ずっと向こうに、
朝日鉱泉『ナチュラリストの家』が見える。
そしてまた 自分が登ってきた方。
自分が歩いてきた道が見えるって いいな。
稜線のあちらこちらで ヒラヒラ飛んでいたチョウ。
大朝日岳山頂にも。
しばらく景色を眺めてから
登山口から前になり後になりしながら登ってきた鶴岡市の方と
大阪からいらしたご夫婦と
4人でお喋りしながら 昼食。
大阪のご夫婦は、
朝日鉱泉から登ってきて 以東岳へ縦走するとのこと。
「 大阪から車で来た」
「 去年は 大鳥の方から朝日鉱泉まで縦走した」
「 明日 下山してから 鳥海山に登れないかな~?」
「 若い時は 北アルプスとか登ってたけど、
60を過ぎてから 東北まで足を延ばすようになった」
・・・などなど、
カラカラと笑いながら大きな声で話す奥様に驚き!
退職後に ご夫婦であちらこちらの山歩きなんて、いいな。
ウチは ちょいとムリかな。(^▽^;)
昨年は 山頂が ガス&風だったので、
間もなく下ってきて 小屋の前で昼食を食べたけど、
今回は「山頂で のんびり景色を眺めながら昼食」。
良かった 良かった。
12:10 下山開始。
大阪のご夫婦は、
「今日は 竜門までかな」と言いながら下っていった。
雲が広がってきましたけど、明日も晴れるといいですね。
少しずつ雲が出てきて、
山肌を雲の影が通り過ぎていく。
今度は その様子がおもしろくて 何度も立ち止まって眺めた。
ゴゼンタチバナって、こんな実をつけるんだ・・・。
大朝日小屋にも いつか泊まってみよう。
やっぱり
雲のある景色は いいな。\(^o^)/
顔を描きたくなるようなキノコだな。
小朝日岳の登りに入り・・・
巻き道との分岐の道標が見えてきた。
私が進んだのは・・・
こちら。
下りでも 小朝日岳山頂からの景色を眺めたくて。
急坂の途中でふり返ると、
木々の向こうに 大朝日岳がチラチラと。
さらに登ってふり返ると、
さっきまでいた大朝日岳が あんなに小さくなってた。
小朝日岳山頂に 小さく人の姿アリ。
13:35 小朝日岳山頂。
登りの時には それほどいなかったトンボが
ワンサカ飛んでいた。
奥の方は、トンボが飛ぶ中で食事中だった。
5分ほど休憩して 古寺山の方へ。
雲の影が いっぱい!
大朝日岳小屋付近には ピンクや紫の花が多かったけど、
この辺りの道の脇には 黄色の花たちが多く、
少しずつ秋に近づいている感じがした。
向こうの古寺山山頂には・・・
休憩中の方たちの姿が。
これは、何の花の実?
午後の日の光が、
午前中とは違う影を つくっている。
この池塘まで来ると、古寺山はすぐそこ。
小朝日岳は ずいぶん小さくなった。
14:13 古寺山。
14:30 三沢清水。
こんな道を下ってきたところに。
14:53 ハナヌキ峰の分岐
ハナヌキ峰の分岐を過ぎた辺りから
水音が聞こえてくる。
14:59 一服清水。
実は、下りに入ってから
左足に 靴が当たって痛くなった部分があり、
「とにかく下ってしまおう」と あまり写真を撮らずに下ってきた。
登りのようにゆっくり楽しんで歩くことをしなかったので、
ちょっと残念だったな。
最後は、やっぱり沢音を聞きながら下ってきた。
・・・沢音とともに 日常生活を離れて 山へ入っていき、
沢音とともに また山から日常生活に戻ってくる・・・
そんなことが多いかな。
駐車場には、まだ車がたくさん。
泊まりの登山者も たくさんいるんだろうな。
15:55 駐車場に戻ってきた。
私の車は、ここからもう少し歩いたところに。
良すぎる天気の下、のんびりゆっくり6時間半以上かけて登り、
山頂で 景色を眺めながら昼食を食べ・・・
大好きな「雲のある景色」を眺めながら下り始め・・・
途中からは 左足の痛みに耐えながらの下山。
今日は、10時間40分の山歩きだった。
「いろんな緑」でおおわれた山肌。
尾根と沢がつくる地形。
遠くまで続く稜線の道。
イキイキしている植物たち。
冷たくて美味しい水。
沢音。
またいつか 歩こう。