いよいよ 幸治郎沢の登り。
ここを登るのは3回目。
石が濡れていたらコワイけど、今日は大丈夫。
登り始めて間もなく、この花が出迎えてくれた。
昨年と同じ場所で。
『ミソガワソウ』だそう。
あちらこちらの石のかげに ダイモンジソウ。
庭園の一部のようなところでは
思わず止まって眺めてしまう。
登っている途中で ふり返って見る。
遠くから見えた幸治郎沢の、どの辺りに自分はいるんだろう?
下の木道からは、どんなふうに見えるんだろう?
両手両足、体全体を使って登るのは
とっても おもしろい! \(^o^)/
さらに登って またふり返る。
14:12 15分かかって幸治郎沢の上まで来た。
ここからまだ しばらく こんな道が続く。
大きな石がゴロゴロした道をぬけると、
こんな道に。
やはり ガスの中。
クマに遭遇しませんように!
と祈りながら、
ちょっと急ぎ足で木道を進む。
月山森への分岐に来たけど、
今日は登らずに 河原宿へ行こう。
見上げた月山森の方は、こんなに真っ白だし。
晴れていたら たくさん花が咲いてるのが見えるんだろうな。
あちらこちらに咲いてるニッコウキスゲや・・・
フワフワなチングルマの花穂なんかも。
さっきのとは違う髪型?の花穂。
しばらく木道を下っていくと・・・
木道の両側に
チングルマの花が!
そういえばここは、
この前来た時 雪渓があったところ。
雪渓が解けて、いっせいに咲きだしたんだな。
木道の両側には、いろんな花たちが。
イワイチョウやヒナザクラ・・・
ギボウシに・・・
キンコウカ。
そして
先に雪渓が解けた所に来たら、
チングルマの花じゃなく また花穂がいっぱい。
見えてきたぞ。
14:44 幸治郎沢の上から30分ほどで 河原宿に到着。
このまま順調に下れば、
16時半頃までには下山できるんじゃないかな。
ここまで、スタートから9時間ちょっと。
気持ち的には大丈夫だけど、そろそろ疲労が出てくるころかも。
足元に気をつけて 下っていこう。
鳥ノ海分岐を過ぎてから 前になり後になりしながら来た方、
ありがとうございました。
私はここから 花を眺めながらゆっくり行きます。
白・・・・
黄色・・・
薄青紫・・・
ポツポツと オレンジ色。
そんなの花畑の中を下った。
青空が広がっていた登りの時とは
また違う雰囲気。
遠くの景色が見えない分、
足元の植物たちを眺めながら。
ふり返った景色も こんな感じ。
前後に人の姿は無く、声も聞こえず、
静かな中を下る。
けっこう下ってきたかな。
ここを左に曲がると
滝ノ小屋までは もう少し。
7月末に来た時 この辺りにまだ雪渓があり、
ガスで真っ白で 迷ったのだった。
今はもう すっかり夏道。
ふり返って見る。
滝ノ小屋が見えてきた。
この沢をトントン…と渡って・・・
ここも トントン…と渡って・・・
15:29 滝ノ小屋に到着。
滝ノ小屋から先は、
「このまま無事に下山できますように・・・」
と思いながら 下った。
15:42 スタートから 10時間10分ほどかかって
無事に下山! \(^o^)/
「雪渓や分岐で ガスで見えなかったら困るな・・・」
と不安をかかえつつ スタートしたのだけど、
ちょうど 雪渓や分岐に来た時
ガスが晴れていたり 前後に人がいたりして、
迷うことなく歩くことができた。
湯ノ台コースを一緒に登ってくれた大くん、
鳥ノ海分岐から河原宿まで 近くを歩いていた方、
本当にありがとうございました! <m(__)m>
最初に思い浮かべていた「周回」は
「伏拝岳➡外輪➡御田ヶ原分岐➡鳥ノ海分岐➡千畳ヶ原」
というコースだったけど・・・
結局 歩いたのは、
「伏拝岳➡七高山➡新山➡御室➡千蛇谷➡御浜➡長坂道➡鳥海湖➡千畳ヶ原」
という 大回りコース。
「時間がかかり過ぎるといけないから、
ゆっくり花や景色を眺めたり写真を撮ったりせずに、とにかく進もう」
と 思いながらスタートしたはずなのに、
けっこう あちらこちらで立ち止まって 花や景色を眺めたし、
写真も いつものように たくさん撮っていた。
鳥海山のロングコースを歩いて 素晴らしい景色や花を眺めることができ、
とっても 充実した山歩きだったな。
昨年 月山森に行った時に木道ですれ違った男性が、周回して歩いている途中だった。
「 そっかぁ、鳥海山って周回で歩けるんだ!
私も いつか周回で歩いてみたい!」
と その時思った。
今回チャレンジして 無事に歩き切ることができて良かった!
今回は、昨年の「以東岳 日帰り登山」以来のドキドキ山歩きだった。