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ふと目にとまったものや感じたことを写真と言葉で綴るBLUEの日記。

◆『森は生きている』

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                  この本は、
      富山和子さんによる「自然と人間シリーズ」三部作の三冊目。

 

1作目の『川は生きている』は、
「森林と水との関係をとおして、人間が自然とどうつきあっていかねばならないかを
 考えてほしい」
 との願いから・・・

2作目の『道は生きている』は、
「余剰生産物の増大が交易を生み 都市を発生させる、という社会科学の基礎的な眼を
 大地に即して育んでほしい」
 との願いから・・・
       
そして3作目の『森は生きている』は、
「森林の持つさまざまな働きをさらにくわしく学び、自然を守るとはどういうことかを

 考えてほしい」
 との願いから・・・


     森の国・日本。
   ・・・私たちの生活の中には、「森からのおくりもの」がたくさんあること。
   ・・・昔から人々は、そのおくりものに感謝しながら 森を育て、
      森と付き合ってきたこと。
   ・・・森林のはたらき。
   ・・・土こそが人間を守ること。
      山に人がいなくなってしまったらどうなるか。 

                 そんなことが、
           子どもから大人まで分かるような文章で、
          具体的な例やイラストとともに書かれていた。

          私たちの暮らしは 森と深くつながっていて、
       昔から 人々は 森に感謝し、森を大切に育ててきたんだな・・・
              と あらためて思った。


                 そういえば、
               実家に行った時 母が、
           近くの杉林を見ながら、こう言っていた。
     「 この辺の杉林は、戦後 いっせいに植えられたんだけど、
       今は山に入る人がいなくなってしまったし、ほったらかし。
       どうなってしまうんだろう・・・。」
           
       
               著者の富山さんは、
   “ 森林の偉大さとは、つまるところ土壌の形成者であることにつきる。”
   “ 土をうしなった文明は滅びていった。
    人間は手をかけて、土を育てることに参加しなければならない。
   “ 自分で土を守れない人は、土を守っている人を支えなければならない。”
               と、書いている。


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        小さな小さな自分に何ができるかは分からないけれど、
                   まずは、
                山歩きをとおして
                 山を感じること・・・
            自分も自然の一部であると感じること・・・
             そんなところから 始めてみよう。