11:55頃 月山森からの下山開始。
あのかげにある幸治郎沢を下って
また 千畳ヶ原へも行ってみよう。
トウゲブキとハクサンシャジンが いっぱいだったな。
月山森から下るこの斜面にも、
花がいっぱい咲いていた。
ヒナザクラや・・・
チングルマや・・・
イワカガミなど。
分岐から見た西側は また真っ白。
さっき西側の景色が見えて ホントによかったな。
一瞬 日がさした。
草原も 木道も うねってる。
雪渓を歩き終えて またふり返る。
月山森の方は やっぱり真っ白。
木道の脇にたくさん顔を出していたのは、
イワイチョウかな?
鮮やかな葉の色が まぶしい。
山頂の方。
ギボウシのつぼみに 惹かれた。
分岐まで来た。
河原宿の小屋は 真っ白で見えない。
河原宿小屋の辺り、
登って来た時より ガスがかかっているなぁ。
少し不安になったけど、下るしかない。
ツマトリソウの茎、こんな色だったんだ・・・。
小っちゃなつぼみ、かわいいな。
遠くの景色は見えないけれど、
道の両脇の
カワイイ植物たちを見ながら
下っていこう。
!!!
初めて見た!
図鑑に載ってた花だ!
イチヤクソウの仲間かな。
だんだん花は終わりみたいだけど・・・
見ることができて よかった~! \(^o^)/
登りの時は 気づかなかったなぁ。
八丁坂の途中、
栃木からだという団体の方々とすれ違った。
「 地元なら、鳥海山はホームグラウンドですね~。いいですね~。」
県外からの登山者と言葉を交わすたびに
同じことを言われる。
こういう所を アスレチックコースを進むみたいに行くのが
けっこう楽しい。
お! 目が合いましたか?
( 相手は複眼。私のことは どんなふうに見えてるのかな(笑)。)
順調に下ってきて、滝ノ小屋の近くまで来た。
「 あと20分くらいで 駐車場に着くかな。」
・・・と思った その時、
ガ~ン!
みっ、見えないっ!!
とにかく 右側の灌木に沿って下ろう。
ええ~っ?!
登ってきたところと違う!!
灌木を右に見て下ってきたのに!
あんな大きな穴は無かったし、大きな沢は無かった!
辺りをよく見てみたけど、やっぱり登った所と違う。
「ガスは すぐには晴れそうにないし、どうしよう…」
と思った時、
登りの八丁坂ですれ違った瀬川さんを思い出した。
RRRRR・・・
「 瀬川さ~ん、
滝ノ小屋のすぐ上の雪渓にいるんですけど、
ガスで見えなくて 夏道への入り口がわかりませ~ん。」
「 右側を下ってくれば、ピンクのマークが見えるはずだよ。」
「 それが、見えないんです~。」
もう一度 辺りをよく見てみたけど、やっぱり分からず、
瀬川さんに来ていただくことに。
「 拡声器で呼ぶから 返事して。お~い!」
あれ?! すぐ下だ。
「 すぐその辺から聞こえるんですけど、姿が見えませ~ん。」
「 とにかく 下に下りてきて~。」
下りられなくて電話したんですけど・・・。(;^_^A
登った所と違うけど、すぐ近くから声が聞こえるし、
姿が見えたら そっちへ行けそうだったので、
とりあえず 少しだけ下ってみたら、
ほどなく 瀬川さんの姿がガスの中から現れた。
瀬川さんの指示するさらに右の方へ行くと、私が雪渓に登った所に出た。
もっと右の灌木に沿って下りるはずが、
ガスで見えなかったのだ!
「 ありがとうございました~!
危うく滝ノ小屋のすぐ上で 遭難するところでした~。」
10分くらい 小さな雪渓でウロウロしていたようだ。
「 小屋さ入って お茶飲んでいげ。ウチのも その友達も来てるから。
なんなら、今日 泊まっていってもいいぞ~。
他にも泊り客が何人かいるし。」
と 何事もなかったように言ってくださる瀬川さん。
もちろん、小屋に寄らせていただきます!
初めて入った滝ノ小屋。
とても立派な小屋だった。
瀬川さんの写真展の時にお会いした奥様と その友人の方もいて、
お茶をいただきながら しばし楽しい時間を過ごさせていただいた。
途中 ガスが晴れ、
さっきウロウロした小さな雪渓が 窓の外に見えた。
すぐあそこだったのにな・・・。
「 泊まっていきなよ~。」
と何度も言っていただいたけど、
「 今日は用事があるので 今度泊まりにきます!」
と 滝ノ小屋を出た。
そう、夕方 歯医者を予約していたのだ。
なんと1時間近くも 小屋におじゃましてしまったけど、
歯医者には 充分 間に合う時間。
滝ノ小屋から先は なるべく立ち止まらないようにして・・・
14:30 車道終点駐車場に到着。
今日は「雪渓+ガス」の怖さを体験した山歩きとなった。
無事下山できて よかったよ~。(;^_^A
瀬川さん、本当にありがとうございました!<m(__)m>
そして、
奥様、そのご友人の方も、楽しい時間をありがとうございました。
写真を見直してみたら、
夏道から雪渓に出るところで すでに違っていたようだ。
ガスで見えないことと焦りで、
よく辺りを見たつもりでも よく見ていなかったんだな。
今日の経験を これからの山歩きに生かしていこう。