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ふと目にとまったものや感じたことを写真と言葉で綴るBLUEの日記。

◆'17/7/15 母と月山へ(8合目より)④


                 そうだよなぁ。
         昼過ぎまで下山できるだろうと思っていたのに、
           私が写真を撮りながらノロノロしていて、
         登りだけで5時間もかかってしまったんだもんね。
 
                   でも、
        その時にしか見ることのできない景色や花に出逢えたら、
                  やっぱり
              立ち止まって 眺めたくなるよ。

                  ほら・・・

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              向こうに 日が差してるよ。

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                 ふり返ると、
           これまた 登りでは見えなかった景色。

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              「 先に行ってるから。」
                と 下っていく母。

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                また 青空だ!

                ふり返って見る。

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       登りの時は、山頂の方は こんなふうに見えなかったな。

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                何度も 何度も
         空を見上げたり 歩いてきた方をふり返って見たり。

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                             高い所をゆっくり動いてる雲。
           その下で モクモクと形を変えている雲。
            山肌を滑るように 流れていく雲。

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                東側の方も。

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                いかん、いかん。
                進まなくては。

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         ずっと向こうを歩いている人の姿が見える風景、
               やっぱり いいな。

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               またふり返って見る。

          赤いリュックの人の目の前は 真っ白なガス。

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           東側を見たら、池塘が小さく点々と見えた。

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            大きな岩がゴロゴロしてる所。
        岩と岩の隙間、ずうっと下に、キレイなスギゴケが。
            実は、前々から気になっていた。

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          いろんな花たちが入り混じって咲いていて
                とても賑やか!

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          ストックを使って歩くのに慣れてきたそう。

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                母に声をかけ、
       後ろから 次々にやってくる人たちに道を譲りながら、
                ゆっくり下った。
        転んだりして怪我をしないように ゆっくり行こう。

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           「 石ゴロゴロの道、長いな~。」
                と言いながら、
            ちょこちょこ休みを挟んで歩き・・・

             ようやく池塘が見えてきた。
           

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            「 やっと ここまで来たよ~」

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                 あと一息。
           油断せずに 足元に気をつけて行こう。

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                 やっぱり、

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             こんなのを目にすると・・・

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              撮りたくなっちゃうよな~

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              なんて思いながら行くと、
             母が立ち止まって 待っていた。

    「 今、目の前を、
      親鳥の後に3・4羽の子どもがついて 横切っていったんだよ!」

             あの池塘に行ったってこと?

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             木道に出てから、左へ曲がり、
              池塘を見ながら歩いていると・・・

                   いたっ!
                  親カモかな?

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               子どもの姿も発見!

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                 ここにも。

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                 あそこにも。

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       ここでカモの親子と会えるなんて、ラッキーだったな。

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               向こうから来た方たちが、
        「 ここで カルガモが子育てしてるんだよね。」
             と話しているのが聞こえた。
                  思わず、 
         「あ! その鳥たち、今 撮ってきました!」
         

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                  今度は、
           ここに青空が映っているところを見たいな。

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              トキソウが ちらほら。

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           ニッコウキスゲのオレンジ色、いいな。

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             「 ♪~♪~~♪~ ♪~♪~ 」

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             向こうへ続いているこの道、
           以前は 歩いて行けたようだけど、
              どこまで行くんだろう?

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            「 ♪~♪~♪  ♪~~♪~」

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        駐車場に出て 車のところまで 歩いているとき、
          ノウゴウイチゴの実が いくつかあった。
             食べてみたら、 甘酸っぱかった。    

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          下りも 4時間かけて のんびりペースで歩き、
             16:20 車の所に戻った。

          休憩を何度も入れながら 9時間の山歩き!
         朝たくさん車が停まっていた駐車場は、ガラガラ。

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       「 今日は 2回分の時間をかけて登ってきたよ~。」
       「 花をたくさん見ることができてよかったな~。」
           8合目からのクネクネ道を下りながら、
            母の満足そうな様子に嬉しくなった。
        
      
                翌日電話したら、
    「 お前に合わせて ゆっくり歩いたら、疲れも筋肉痛も出てないよ。」
               す、素晴らしい!

        20代前半、職場の人たちに連れて行ってもらいながら
         摩耶山・鳥海山・月山・朝日連峰・吾妻山・・・と
            たくさん山歩きをしていたという母。

              年に1度だけじゃなく、
             登れる時に もっと登ろうよ。