れれれっ?
Yさ~ん! どこへ行くんですか~?
Yさんの後を歩きながら 山頂の方を見ると・・・
これまた すごい景色!
太陽が出てきて・・・山頂に雲がかかって・・・
刻々と変化する景色。
それを 向こうから撮るようだ。
さすがYさん、
いろんな撮影ポイントを知ってるなぁ。
私も この辺から撮ってみよう。
パチリ。
今歩いてきた雪を入れるのも おもしろそう。
わ!
次から次へと 南側から雲が来る!
千蛇谷を歩いている人の姿が小さく見えたけど・・・
この時間、どこまで歩くんだろう?
上から光が差し込んできた。
どうしよう。
このまま ここから動けなくなってしまいそう。
・・・と思っていたら、
この後 山頂付近にかなり雲がかかってしまったので、
戻ることにした。
もうすぐ雪渓から夏道に出るという所に来たら・・・
再び山頂が見えてきた!
なんと、
それを見たYさんは、
さっきの撮影場所に向かって 雪渓を登り始めたではないか!
その歩く速さと言ったら!
私も 慌てて引き返して・・・
雲と戯れる山頂?付近の様子を
何枚か撮ってみた。
こうしていると、
時間が経つのを忘れてしまう。
・・・というか、
日常生活の時間とは違う時間が、
山には流れているように感じるのだ。
「今度こそ 戻ろう」
あ! 滑った! ( ´艸`)
今度は、笙ヶ岳の方に見とれる。
少し歩いては・・・
立ち止まって 眺める。
そして、
ふり返って見たりも。
うっすらガスがかかってきた。
風が さっきより少し強くなってきた。
ふり返って見ると、青空。
( 大きな石が登山道に横たわっていた。)
夕方の光を浴びた花や葉が透けて見える。
それがまた きれいだった。
太陽が あそこに。
ここは、私が先に登っていく。
向こうから聞こえる水の音。
さっき来るときも気になっていたんだけど・・・
やっと流れてるところを見つけた。
すごい勢い。
お~い! Yさ~ん!
風が強くなり、
南側からの雲が 駆け上がってくるようになった。
スゴイ速さで流れていく雲。
その向こうにある太陽。
不思議な世界に来たよう。
ちょっとふり返っては・・・
また前を見る。
17:30。
少しずつ 太陽が西に傾いてきた。
水平線がどのあたりなのか よくわからないけど…
うっすらピンク色になっている部分が
海だろうか。
ますます風が強くなり、
御浜小屋の方は こんな感じ。
( 向こうを歩いている人の姿が見える。)
風が冷たくなり、寒くなってきた。
明日は どんな天気になるのか、気になってきた。
さあ、小屋まで もう少し。
小屋の近くまできて また山頂の方を眺めているYさん。
うわ! ガスに包まれてしまってますよ!
「 ほら! またちょっと見えたよ!」
ホントに鳥海山が大好きなんですね~。
6時近くになって、ようやく小屋へ。
小屋の前から見た稲倉岳。
あれ?
稲倉岳のずうっと向こうに、
雲に浮かぶ山が ちょこんと見える!
「 男鹿半島の『寒風山』ですよ。」
明日の天気は どうかな・・・。
山頂の方は 見えるかな・・・。
キレイな日没を期待できないのは分かってるけど・・・
それでも 西の空を何度も眺めてみる。
少し前に下っていった人がいたけど、
どの辺まで歩いただろうか。
暗くなる前に 下に着くといいな。
山頂の方が、少しずつ赤みを帯びてきた。
うっすら海岸線が見えるのもいいな。
山の上から こんなふうに日が沈むのを眺める日が来るのを
ずっと楽しみにしていたんだ。
静かな静かな時間。
小屋に入ると、
工事の作業を終えた方々が すでに夕食の準備を始めていた。
登山者のスペースには、
私たちの他に 男女3人のグループが。
それぞれ 挨拶を交わし、夕食の準備。
辺りが暗くなってきたので、ヘッドライトをつけながら。
窓の方が赤くなっているのが見え、
外に出てみた。
今日の夕日は 雲の下に沈んでいく。
7時過ぎに到着予定のYさんの友人を待っていると・・・
薄暗くなった道を友人Kさんが登ってきた。
Kさん、初めまして。
よろしくお願いします。
KさんとYさんが楽しそうに話す様子に
すっかり私も楽しい気分に。
隣のグループの方々と 夕食のおすそ分けをしあったり、
工事の方から 日本酒をいただいたり。
和気あいあいとした雰囲気の中での夕食。
ごちそうさまでした!
19:16
19:50
夕方あんなにガスがかかっていたのがウソのように、
20時頃の空には 星がたくさん見えた。
工事の方々の就寝に合わせ、
こちらのスペースの方も 20:30頃消灯・就寝。
自分が山小屋にいる実感がわかなかったけど、
それでも やっと購入したシュラフに入って眠るのが嬉しくて就寝。
明日は どんな天気だろうか。
どんな山の姿に出会えるだろうか。
・・・⑤へ続く・・・