テレビをつけた時 画面に映し出されたのは、
『 天空の花畑 大雪山 ~過酷な環境で子孫残す高山植物の知恵~ 』。
壇蜜さんが、植物学者の工藤岳さんの案内で大雪山を歩き、
そこに生える高山植物のさまざまな知恵を紹介する番組の再放送。
200種類以上の高山植物が見られる大雪山。
その過酷な環境でも生き延びていけるための植物たちの知恵があるのだった。
紹介されていた植物には、
大雪山の固有種の植物だけでなく、
山形県の山でも見ることのできる花も紹されていた。
例えば、ヨツバシオガマ。
この花が受粉を託すのは マルハナバチのみ。
雄しべが花びらの中に隠れていて見えないヨツバシオガマ。
( 写真のヨツバシオガマの濃いピンクの部分に透けて見える円いものが雄しべ。)
他の虫たちは この花の花粉を集めることはできないけれど、
マルハナバチは、羽の振動で花を揺すって花粉を集めるのだそう。
チングルマは、
できるだけたくさん太陽の光を集めることができるように、
ヒマワリのように 花を太陽の方向に向けて動いていくのだった。
植物学者の方と壇蜜さんが、
ルーペを使って ゆっくりじっくり花を観たり
その花の知恵について話したりしながら歩く様子を見て、
「こんなふうに植物たちについて少しずつ知ることで、
その植物たちも その山も 身近に感じられるようになるんだろうな…」
と思った。
お二人の話の中で 特に心にとまったのは・・・
● 植物たちは、揮発性のガス状の物質を出して、
仲間同士の緊密なコミュニケーションをとっていること。
● 植物は、長い年月を生き延びてきた『大先輩』であること。
● 植物は、『小さな賢者』であること。
● 植物から学べることは、たくさんあるはずだということ。
山を歩いていると「植物たちが 意識をもって私を見ている」と感じているので、
この番組を とても興味深く観た。
私が今まで歩いた山の植物たちも、
これから歩く山の植物たちも、
それぞれの知恵をもち、
仲間とコミュニケーションをとりながら
そこに生きているんだなぁ。
山に行く時、
その山や植物たちから受け入れてもらって歩き、
植物たちから いろいろ学ぶことができたらいいな…
と あらためて思った今日だった。