金峰山から鎧ヶ峰へ向かう道では、
どんな景色を見ることができるんだろう・・・
と、 ワクワクしながら向かった。
空の青。雪の白。
雪の上にのびる木々の影。
日の光で キラキラ輝く雪面。
・・・・・
あたたかな日差し。
ゆるやかに頬をなでていく風。
林の中を自由にかける動物たちの足跡。
輪郭がはっきりした影。
ぼんやりとして やわらかい影。
太い影。細い影。
最初の急坂にやってきた。
坂を登って、曲がって、さらに登る。
東側の切れ落ちた斜面に ちょっとドキドキしつつ。
動物たちは 軽いからそこを通ってるけど、
あの木の右側をまわって。
「 ひゃっほー!
天気、サイコーだね! 」
( と、たぶん言っている。)
光の方へ向かって登り、右の奥の方へ進む。
何だか撮りたくなった ブナの影。
サラサラ・サクサクした雪の上。
スノーシュー、ワカン、つぼ足、
いろんな跡があった。
狭い尾根道では、
西側に滑り落ちていかないように 気を付けながら歩いた。
こんなのがあると、
思わず立ち止まって、
あっちからも こっちからも 眺めてみる。
どんなふうにして、
ここに ピッタリ引っかかったのか?!
ズーム。
目指す鎧ヶ峰。山頂は真っ白!
小さなアップダウンを繰り返しながら進む。
これから あの右側のところに出て 左側の山頂へ行くんだ…
…と思うと、ちょっと不思議な気持ち。
雪がサラサラしていて、意外に登りにくかった。
雪と風が作り出した模様に見とれながら歩く。
近づいてきたぞ。
それにしても、
東側の斜面、すごいな~。
山頂の一つ手前の上り坂に入るよ~。
サラサラ滑る雪の急坂。
スノーシューの人、横向きになって登ったらしい。
私も つぼ足で 横向きに。
山足の時に気を付けながら。
斜面の途中、西側を見たら鳥の巣が。
今は 巣に雪が乗っかっていた。
急坂を登り切って 西側を見ると、こんな景色が。
さあ、もうすぐ山頂!
足跡の動物も 山頂に向かったのかな?
ここを登り切ると、
今日は どんな景色が見えるかな?
わくわく!
来た~!
真っ青な空をバックにした真っ白な月山が
目に飛び込んできた!
12:25 鎧ヶ峰山頂に到着。
この前より 雪が増えてる。
向こうには 母狩山。
( 東側の切れ落ちた斜面を駆け上がってきたらしいウサギの足跡が。)
やっほ~!
こんなにキレイにハッキリ山々が見えるなんて、
なかなか 無いぞ。
昨日鳥海山に登っている先輩、今頃どの辺りにいるかなあ…
…と手を振ってみた。
見えるわけないけど。
西側の山々。
どれが何の山かワカラナイけど・・・
この前 熊野長峰~虚空蔵山に行ったとき、
向こうからこっちがキレイに見えたから、
きっと、あのどこかが熊野長峰・虚空蔵山なはず。
今日のコーヒーのおともは、春を感じながら『道明寺』。
キレイな景色を眺めながら。
少し経った頃、
スタートして間もなくのところから抜きつ抜かれつしてきた方が登ってきた。
最後の坂の手前で長く休んでいらしたのかなと思っていたら、
朝食抜きで登ってきて、空腹に耐えかねて
山頂手前で昼食を食べてきたのだそう。
「発泡酒あるけど、飲む?」
と勧めて下さったけど、
お礼を言って 今日は遠慮しておいた。
実は、
朝、この方がマウンテンバイクで走っているところを、途中追い越してきた。
そのことを伝えると、
「自転車で谷定口まで行って、母狩に登って金峰に下りてきて、
車道を歩いて自転車をとりに行ったり…
自転車を青龍寺口に置いて 金峰山頂から藤沢へ下って、
歩いて自転車をとりにきたり…
そんなことをしてるよ。」
とのこと。
「 昔は この辺にも 登山会がいっぱいあってさぁ・・・」
と、発泡酒を片手に いろいろ思い出話を聞かせて下さった。
そして、
「 おれ、12時で下りるからよ。」
と、先に下山していった。
私は もう少し景色を眺めていこう。