更新時刻も回数も決まっている山の天気予報を
一日に何十回も(!)チェックする日が続いていた。
( 同じようなことをしてる人、きっとたくさんいるはず。( ´艸`) )
この週は、土日でなく日月が休み。
ラッキーなことに、
鳥海山の天気が この2日とも良さそうな予報に変わったのだった。
前回は 雨の中を御浜まで登ったから、
今回 もう一度 御浜まで登ってみようか。
そして、せっかくだから
久々に 小屋泊装備の大きなザックを背負って歩くトレーニングを兼ねて登って
御浜小屋に1泊してみようか。
御浜小屋の予約状況をネットで見ると、
6日の土曜日は 予約がすでにたくさん入っていたけど、
7日の日曜日は 数名だった。
まだはっきり決めたわけじゃないけど、
泊まれる準備は した。
あとは・・・
登り始めてからの様子をみて
日帰りにするか一泊するかを決めよう。
ここ しばらく
何だか熟睡できない日が続き、体調が良いとは言えなかったし・・・
しばらく 山歩きらしい山歩きもしていなかったから、
体力的が落ちている感じがしている。
それでも、
そのうちチャンスがあったら 朝日連峰縦走にチャレンジしたいので、
少しでも不安を減らせるように、
敢えて 小屋泊装備を背負って ちょっとでも歩きたい気持ちがあった。
どうかな・・・。
ようやく休みに晴れた嬉しさ以上に
心身の状態に不安を感じながら自宅を出発。
調子がイマイチだから 山に登ることに不安を感じるけれ、
調子がイマイチだからこそ 山に登りたい気持ちがある。
・・・昼過ぎまで強風の予報だけど、御浜辺りはどうだろうか。
ゆっくり登って 昼頃までには御浜に着くようにして、
午後は のんびり笙ヶ岳まで歩けたらいいな。
・・・天気が良いから、
長坂道から キレイな夕焼け空を眺めることができるかな。
山頂付近が赤く染まるのも見えるかも。
・・・いや その前に、
久々に大きなザックを背負って、この体調で御浜まで登れるだろうか。
いろんなことをグルグル考えながら 鉾立へと向かった。
吹浦コースの駐車スペースまで行くと、
駐車スペースに停めきれない車が車道脇に縦列駐車しているのを見て驚いた。
・・・そうか。
天気が良さそうな鳥海山に 登山者が集まってきたんだな。(;^ω^)・・・
鉾立に着くと、
一般駐車場にも 登山者用駐車場にも たくさんの車が停まっていて、
道路下の駐車場に停められる場所を見つけて停めた。
そして・・・
車を停めてから 御浜小屋の宿泊を電話で予約。
停まれる体調なのか分からないけど、
予約だけは しておこうと。
山頂が スッキリ見えてる。
雪の大きな山が無くなって、
登山届を書く小屋が 登山口のそばに移動していた。
中に入ると 登山届の用紙が無くなっていたけど、
ちょうど山荘の方らしき人が近くを通りかかったので、
その方にお願いして補充してもらってから書いた。
・・・こんなこともあるんだな。
9時頃、ようやく登山口をスタート。
スタートして すぐ、
下山してきた方が話しかけてきた。
「これから登るの?
上の方、スゴイことになってるよ!」
「スゴイこと?」
「スゴイ強風で、山頂に行くのをやめて引き返す人が多いよ。
オレも七五三掛まで行ったんだけど 戻って来たよ。
千蛇谷は、石が吹き飛ばされて落ちてきて アブナイらしいよ。」
「そうなんですかぁ・・・。情報ありがとうございます。」
予報でも強風らしいことは見てきたけど、
そんなに大変だとは。
でも、まずは行ってみよう。
TDKの東雲荘前のシラネアオイは、
すでに実が膨らんできていた。
こんなのを眺めながら
ゆっくり歩きだした。
振り返って 遠くを眺めたりもしながら。
全く姿が写っていないけど、
ホトトギスが 鳴きながら飛んでいった。
ミツバオウレン。
右側の花は 花びらが4枚。
「いってらっしゃ~い!
のんびり楽しんでおいで~!」
と言ってくれてるようなマイヅルソウ。
うすピンク色の花火。
真っ白な花火。
花に陽があたるのも素敵だし、
花の影が葉に映るのも素敵。
展望台からの奈曽渓谷。
今日も スゴイ迫力。
前回 蕾だったクガイソウ、咲いてる。\(^o^)/
緑のトンネルの下を進み・・・
少し登ったところから振り返ると、
展望台にいる人たちの姿が 小さく見えた。
ここで、
後ろから来た方にビックリ!
SONEさんじゃないですか!( ゚Д゚)
4月に写真展でお会いして以来。
山でお会いするのは初めて。
( 3月の立谷沢火打岳の時は、参加できなくて残念でした。)
お仲間の方たちといらしたそう。
「一緒に行きましょう。」
と言っていただいて
「ありがとうございます! ぜひ!」
と答えたものの・・・
ただでさえノロノロペースの私が
体調イマイチのくせに 久々に大きなザックを背負ってるので、
すぐに SONEさんから遅れてしまう。(;^ω^)
ちょっとガスがかかった景色も大好き。
ミヤマホツツジの蕾かな?
ショウジョウバカマの種さや。
ビフォー。
アフター。
花を眺めることがほとんどだけど、
「花の前や後」を見るのも 楽しい。( ´艸`)
ランの仲間のようだけど、
どちら様でしょうか・・・。
おはようございます。
アザミも咲き始めてる。
葉の間から顔を出すように咲いてる。( ´艸`)
秋になると真っ赤な実うぃ付けるんだよね~。
まだ咲いてた。
この辺、最近まで雪渓が残ってたのかな。
SONEさん。
頭のタオル?がトレードマーク?
このコシジオウレンたち、
黄緑の種がツンツンと。
ギボウシの葉に イワイチョウの蕾。
サンカヨウだっ。\(^o^)/
下る時に通る頃には 咲いてるかも!
この辺りも 雪がとけたばかりのよう。
最初の雪渓に上がるところで休憩中の方が何人も。
雪解け水の音が 心地よい。
けっこうな斜面だけど、
登山靴で歩ける状態。
北側からは、
雪解け水が流れる沢の音が ザーザーと聞こえていた。
こんなふうに
雪渓の下の方がとけて空洞になっていたりするから怖いんだよね~。(;^ω^)
登山道を雪解け水が流れている。
視線を奥に向けると、
河原宿の方から 雪渓を歩いて下ってくる人たちの姿が見えた。
賽の河原。
前回来た時には、
この辺りは まだ雪渓があったなぁ。
下りは 河原宿の方から歩いてきたいと思っているので、
やはり そちらの方が気になる。(;^ω^)
けっこう 次々に下ってくる人がいるなぁ。
まずは 御浜へ。
ツマトリソウ。
蕾も かわいい~!
あれれ?
このツマトリソウたち、花びらが6枚だぞ。
振り返ると、
青空を映した池塘が 青く見えた。
そして また
雪渓を下って来た人たちを見る。(;^ω^)
しゃがみ込んで花を眺めていると・・・
「大きな荷物だね。泊まるの?」
と声をかけてきた方がいた。
御浜に泊まる予定だと言うと、その方は 昨晩 山頂小屋に泊まったという。
「山頂小屋?!
週末の悪天候続きで物資を運べなくて まだ泊まれないんじゃないですか?」
と訊くと、
「寝具や食料や水を持っていたから、素泊まりで泊めてくれたよ。
満天の星空がキレイだったよ~」
とのこと。
「千蛇谷は大丈夫でしたか?
石が落ちてきませんでしたか?」
「うん。石に当たらなきゃ 大丈夫だよ。」
「・・・(;^ω^)・・・それは そうなんですけど・・・。」
人それぞれ、感じ方や考え方、判断の仕方は 違うんだよな~
と思った。
さらに少し進んだところで、
トレラン装備で下って来た方が。
「上まで行かれたんですか?」
と訊ねると、そうだという。
風は強かったけど、登れないほどではなかった・・・とのこと。
その方から、トレランのことや朝日連峰縦走のことなどをいろいろお聞きしながら
しばしお喋り。
M子さんとも会ってビックリ。
御浜も かなりの強風で、立っているのが大変だったとのこと。
山頂まで行かずに 御浜で引き返してきたそう。
・・・M子さんでもかぁ・・・。
さて、
私は どうすることになるだろうか。
ゆっくりペースで 何とか登って来たから、
日帰りでなく 御浜小屋に泊まるつもりになってるけどな。
午後から 笙ヶ岳まで行きたいと思っていたけど、
御浜付近も強風となると・・・
小屋の中で ずっと過ごす?!
まずは、
御浜に着いてから、自分で状況をみないとね。(;^ω^)
ミヤマキンポウゲが たくさん現れる頃になると
御浜は もう近い。
11時半前、御浜小屋に到着。
さあ、鳥海湖側は?
ごおおおおお~~~~(*_*)~~~~
びゅお~~~~(゚Д゚;)~~~~
た・・・確かに スゴイ風!
立っていると よろめいてしまうほど。
そして・・・
SONEさんたちの姿は すでに無かった!
しまった~。( ノД`)
すみませ~ん!<(_ _)>
この状況で、どうしようか・・・。
迷う・・・。
それでも、
こんな鳥海湖を見ることができて嬉しくて、
しゃがんで 必死になって?撮った。
扇子森の方を見ると、ポツポツと人の姿が見えた。
もう少し先まで行けないこともないようだ。
ミヤマキンバイのかげに しゃがんで?
もう一枚。
ブレブレになるけど、
キレイなので撮りたい。
長坂道の方は、やはりかなりの強風。
笙ヶ岳まで行くのはキビシそう。
そういえば SONEさん、
御田ヶ原方面へ ちょっと行ってみようか、
って言ってたような気がするぞ。
強風を覚悟で ちょっと行ってみようか。
・・・②へ続く・・・