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ふと目にとまったものや感じたことを写真と言葉で綴るBLUEの日記。

◆'19/03/03 鳥海山 滝ノ小屋まで②

 

 体調からしても、時間からしても、今日は鳳来山までかな?

と思いながらスタートしたのだったが、
歩きやすい状況と素晴らしい天気のおかげで、
予想より早く鳳来山に到着。

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このまま下山するのは もったいない。
もう少し登って・・・急坂をクリアして・・・
『一本杉』までは行けたらいいなぁ。

 

と思いながら、こっちへ歩き出す。 

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鳥海山の 真っ白な外輪が 奥に見えてますな。

 

しかし・・・

ホントに 先に進んじゃって大丈夫かな?
と 鳳来山山頂から下り始めてすぐに ふり返り・・・   f:id:pft78526:20190304213622j:plain

 

 

テカテカ光り出した雪庇を眺めたりして。

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また少し進んでは ふり返ってみて。

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不安な時、元気をくれるのは 
動物の足跡。

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ドキッ!
けっこう深いぞ~。(;^ω^)

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慎重に渡ってから ふり返って見たら・・・ 

 

 

またまたドキッ!
あんなところを渡ってたのか~。(;^ω^)

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 戻ってくる頃、大丈夫だといいんだけど。

 

 

ドキドキしながら 雪庇の尾根を進んで・・・

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ふり返って ドキドキ・・・。(;^ω^)
雪庇が 少しずつ崩れてるよ~。

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ドキドキしつつ・・・
それでも 進む。

 

 

一つ目の急坂にやって来た。
両手両足、全部使って 枝にもつかまりながら登る。 

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ほぼ登り切ったところで ふり返って見る。
さっきいた鳳来山が 向こうに見えるよ。(;^ω^)

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もうちょい! 

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 登り切った。(;^ω^)

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昨日登った方、
さっきの急坂から スノーシューを外したんだな。

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お。
また車道を歩いている人が見えた。

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2つ目の急坂は、1つ目より手こずった。 
坂の手前で アイゼンを付ければよかったかな。(;^ω^)

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一歩一歩蹴り込みながら・・・
木の枝につかまりながら・・・
転がり落ちないように気を付けながら・・・
慎重に登り・・・

 

少しなだらかな所に上がった。

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ふり返って見る。
う~ ドキドキするなぁ~。(;^ω^) 

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 こんな雪庇の上を少し歩いて・・・

 

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ようやく・・・ 

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台地に上がった。\(^o^)/

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    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

この写真は、
1月14日に車道を歩いたときに 鳳来山側を撮ったもの。

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今日は、写真左の鳳来山から 急坂を2つ登って
右の台地の方へと上がった。
写真で見ると、そんな急坂に見えないんだけどな~。(;^ω^)
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

台地に上がると、
木々の奥に 真っ白な外輪が けっこう大きく見えた!

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12月に来た時は、
この辺りで 折り返したのだった。

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 今日は、『一本杉』を見に行けるかな・・・

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と思いながら ブナ林の中を進んでいくと、
奥に チラチラと杉の木らしきものが見えてきたではないか。

 

 

 10:45  前回の折り返し地点から わずか5分ほどで『一本杉』に到着。

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 ブナ林の中に 突然 杉の木が立ってて、不思議な感じ。

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 雪が解けて ぽたぽたと雫が落ちる音がしていた。

 

 

 『一本杉』まで来たけど、まだ11時前。
もう少し 進んでみようかな。



ここまでは ツボ足できたけれど、
そろそろ 少し沈んで歩きにくくなってきたので
ワカンを装着することにした。

昨日の人の跡も、ここから再びスノーシューに変わっていた。

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静かで風の音も聞こえないブナ林。
その中を独り歩いていると、不思議な感覚になった。

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自分が どこにいるのか・・・
なぜ ここを歩いているのか・・・
分からなくなるような。

ただただ一歩一歩 進んでいる・・・
そんな感じ。

でもそれは、いやな感覚ではなく、
解放感とか自由とか、そんな感じに近いかも。

 

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ブナの木々が少なくなって 青空が広くなったぞ、
と思いながら行くと・・・

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こんな景色の場所に出た!
うわ~!f:id:pft78526:20190304214533j:plain

 

 

ふり返ると、
雪面には
うっすらと昨日のトレースがあり、
ハッキリとした自分のワカンの跡があり。

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静かで・・・
他に誰もいなくて・・・

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周りは こんな景色が広がっていて・・・。

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 なんて贅沢な時間なんだろう。

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緩やかに緩やかに登り、
遠くには 庄内平野や日本海が見えるようになってきた。

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 そして・・・

 

 

前方の鳥海山外輪は
少しずつ少しずつ 大きくなってくる。

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「体調に合わせて 時間を見て 行けるところまで行って
 昼頃になったら 引き返そう」
と思っていたけど、

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それが だんだん
「今日の雪の状態や天気なら、滝ノ小屋まで行けるかもしれない!
 行ってみたい!」
に変わってきた。 

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 せっかく
こんな風紋ができるところまで登って来たんだし。

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 でも・・・ 

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真っ白な外輪は ずっと向こうに見えているのに
なかなか 滝ノ小屋は見えてこなかった。

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脚に昨日の疲労が残っていて重い。

しばらく登っては 立ち止まり、
また しばらく歩いては 立ち止まり・・・。

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 それでも・・・

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こんなふうに見えるところまで来たら、
滝ノ小屋まで行きたい気持ちが大きくなってきた。

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緩やかな登りが ジワジワと脚にくる。

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少し登っては 立ち止まって 景色を眺め・・・

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また少し登っては 立ち止まって木々を眺め・・・

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 また少し登っては ふり返って 歩いてきた方を眺め・・・

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なかなか見えてこない滝ノ小屋を想いながら
ゆっくり登っていった。

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遠くが霞んでいて 良く見えなくて残念。

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この辺りまで来ると、
前の晩の強風で 昨日の人のトレースが あちこち消えて見えなくなっていた。

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でも、この天気だし 風もほとんど無いし
外輪が見えているから 進む方向を間違えることも無い。
やっぱり こんな日を逃してはいられない。

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あ! 
車道終点のトイレのある建物が見える!(写真では見づらいけど)

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 ということは・・・

 

 滝ノ小屋も もうすぐ、ってこと!

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 ・・・と思ったけど、

 


やっぱり すぐには見えない。

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 時々 立ち止まって
ふり返ったり景色を眺めたりしながら進んだ。

 

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ゴツゴツした岩が見えてきたよ。 

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空の青は ますます濃くなり、
雪は ますます白くなっていく。

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・・・と、
前方の斜面に 2人の姿が小さく見えた。
登ってくのでもなく、下っているのでもなく、
何をしてるんだろう?

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「シャー」という音が聞こえたので見ると、
スキーで滑ってきた人がいた。
( 小さすぎて 分かりにくい。(;^ω^) )

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 標示だ。

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おおっ!  

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あと少しだね?

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と、元気がでてきたところで・・・

 

 

み、見えた~っ!! \(^o^)/

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うれしいよ~!
頑張って歩いてきて 良かったよ~!

 

 

うれしくてドンドン小屋に行くのかというと、

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 ドンドンとは 行けない私。(;^ω^)

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 何度も 立ち止まって キョロキョロ。

 

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こんなふうに、
等高線に合わせて切り取った形をつみ重ねた模型があったなぁ。

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 風紋の中の私。

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そして・・・

 

12時ちょっと前に 滝ノ小屋に到着! \(^o^)/

結局、スタートから ちょうど3時間で滝ノ小屋まで来ることができた。
(とても歩きやすい状況だったものね。)


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 私が小屋に着いた時には 2人の方がいた。

一人は、日帰りで山頂往復だという方。
早朝に鳥海高原牧場の方をスタートして 10時すぎに山頂に到着。
「風が無いから、外輪で 景色を眺めながら ラーメン食べてきましたよ。」
とのこと。

もう一人は、
昨晩 滝ノ小屋に泊まり、今朝4時頃に小屋を出て 山頂まで行ってきたという方。
私が たどらせていただいたトレースは、この方のものだったことがわかり、
お礼を言った。


それにしても・・・


滝ノ小屋まで来ることができるなんて思っていなかったので うれしいよ~!


天気が良いので 雪がどんどん緩んでいくことを考えると、
あまりのんびりしていられないけど、
まずは 景色を眺めながら コーヒーとスイーツで休憩。💗

 

 

              ・・・③に続く・・・