すれ違う人たちが みなさん
「山頂付近は 寒かった。強風だった。」
とおっしゃるので、下りも千蛇谷コースかなと思っていたのだけど・・・
外輪山を歩いている人たちを見ていると、
「歩くのが大変なほどの強風ではないみたいだから、
せっかくなら 遠くの景色を眺めながら外輪山を下りたいな」
とも思うのだった。
さて、どうしようか・・・。
やはり私が向かったのは、こっちだった(笑)。
( どっちにしようかと選択肢にあがった時点で、
たぶん 自分の中では外輪山に決まってたんだな。(;^ω^) )
外輪山、行きま~す! \(^o^)/
いったん 鞍部まで下ってから・・・
右を見て・・・
左を見て・・・
登りま~す! (^o^)/
ガレガレ・ザラザラな急坂を登りきると・・・
まだ咲いててくれたイワギキョウ。
朝 オレンジ色の空の中に見えた秋田駒ヶ岳と岩手山が
空色に。
東斜面を 見下ろすと、
唐獅子小屋と駐車場。
遠くまで続く山並み。
その美しい青のグラデーション。
内陸の方、雲海が広がってる。
う~ん。やっぱり、
そのまま千蛇谷を下らずに外輪に上がってきて良かった~! \(^o^)/
新山はパスしたけど、七高山には行ってこよう。
新山の方を見ると・・・
いた いた!
さっきまでいた御室。
外輪山の向こうに庄内平野。さらに向こうに日本海。
御浜を出てから ガスが流れる山頂を見上げながら登って来たけど、
外輪に上がった頃には 山頂付近のガスは晴れていた。
祓川の方。小屋も駐車場も見える。
登山道から少し下に
シラタマノキの白い実が たくさん!
あまりのんびり休憩せず、下り始める。
遠く、雲海の上に ぽっかりと月山。
外輪山に来ると、
この内壁を眺めては いつもドキドキしてしまう。(;^ω^)
そして・・・
遠くに登山者の姿を見つけては
大きな風景の中の 人間の小ささを思う。
鶴間池と奥鶴間。
そういえば、
外輪から 意識して?鶴間池を眺めたのは初めてかもしれない。(;^ω^)
「意識して見ないと、
見えてるはずなのに見えてない、気づかない」・・・んだよな。
そういうものが、
実は 日常生活の中でも たくさん たくさん ある。
何度同じ道を歩いて 同じ山に登ったとしても、
気づかずにいることや知らずに過ぎてしまうことなんかが、
たくさんさくさん あるんだろうな・・・。
逆に言えば・・・
その時の写真から、
その時 自分が意識を向けていたものがわかる。(;^ω^)
ある女性写真家の言葉が印象に残っている。
「森の写真を撮っていたら、
森が見えてきたんじゃなくて・・・」
「『自分』が見えてきたんです」
うん。それ、わかる気がする。
「その時の写真には その時の自分が写ってる」
・・・なんだ。
2日続けて同じ山に登ったとしても
目に入るものが違って 写真に撮るものも違うもの。
歩きながら目に入った全てのものを撮るわけじゃなくて・・・
目に入っても 撮らずにスルーしてるものも たくさんあるな。
だから、
「今日の自分は どんなものに惹かれて撮るんだろう?」
・・・と思いながら 山を歩いてるなぁ。( ´艸`)
「いつも ここで これを 撮りたくなる」
ってものもあるし・・・
「これ、今まで撮ったことなかったな。気づかなかったな」
・・・ってのもあるし・・・
「これ、今日は撮らなくてもいいかな」
・・・ってのもある。
毎度 撮っちゃうところ。
湯ノ台コースとの分岐に到着。
7月末に 山頂小屋に一泊した時、
外輪を下って鉾立に下山する予定が・・・
ふと湯ノ台コースを下りたくなって ここから河原宿まで下ったのだった。
今回は、予定通り このまま外輪山を下るぞ。
薄い雲の向こうに 御浜小屋が見えた。
昨晩は あそこに泊まったんだな。
月山森。
その向こうに庄内平野。
笙ヶ岳の上に 細長い雲がかかってきた。
鳥海湖も見えてきた。
なんか、すごい景色だな~。
昨日 Yさんと行ってきた千畳ヶ原。
これから下っていく道が見える。
今日は あの笙ヶ岳まで歩いて下山の予定だったけど・・・
結局 山頂まで行ってきたから、
笙ヶ岳には行かずに下ろう。
でも、このまま真っすぐ御浜を通って下るんじゃなくて・・・
せっかくなので、
御田ヶ原分岐から左へ入って、鳥海湖のそばを通って行こう。
外輪の途中から一緒に下って来た埼玉の方も そっちへ行くとのこと。
「吹浦コースを下って、大平山荘でお風呂に入ってから バスに乗って帰ります。」
なるほど。
鳥ノ海分岐へ向かう木道の途中から 千畳ヶ原を眺める。
その奥に月山森。
鳥海湖を過ぎた辺りから 山頂をふり返る。
長坂道から吹浦コースに入る分岐で 埼玉の方に挨拶。
ありがとうございました!
埼玉の方は タタタ・・・と速いペースで吹浦口へと下っていった。
私は、分岐のそばのベンチでモグモグタイム。( ´艸`)
久々に 吹浦コースを下る。
『河原宿』の標示のある辺りから 賽の河原へ入る印あり。
どこが道なのか分かりづらいけど、
よく見ると、あちらこちらに印があったり 踏み跡があったり。
(地図では破線になっている。)
遅くまで雪渓が残っているところ。
御浜からの道が見える。
黄色い花・・・に見えるのは、イワイチョウの黄葉した葉。
青空の下でも 眺めたかったな。
もうすぐ賽の河原。
象潟コースに合流。
吹浦コース・河原宿の方をふり返って見る。
前日は ガスで ほとんど見えなかった景色。
ここまで来ると、
「ああ、もうすぐ下山してしまうんだな・・・」という気持ちになる一方で
「あと少し、気をぬいて怪我したりしないようにしよう」という気持ちにもなる。
あの辺りの紅葉・黄葉がすばらしい!
若い父親が、小さな男の子を連れて来ていた。
昨日見ることができなかった紅葉。
今日 見ることができて、良かった!
\(^o^)/
私が立ち止まって写真を撮っている時 下山してきたのは、
朝 七五三掛でお会いしたお二人だった。
そこからは、お二人とお喋りしながら下った。
「鳥海山、いい山ですね~!」
とお二人がおっしゃるのを聞いて、うれしかった。
(鳥海山は 私の山じゃないのに。)
でも・・・
登るたびに ますます好きになっていくなぁ。( ´艸`)
夕日が差す山肌・・・
徐々に夜に近づいていく空の色・・・
朝の光。景色。空・・・
小屋泊ならではの山の景色を堪能できた1泊2日だった。
Yさん、今回も大変お世話になりました。<(_ _)>
そして、
下山途中 ご一緒させていただいた埼玉の方、新潟のお二人、
楽しい時間をありがとうございました! \(^o^)/
鳥海山、
またまた素晴らしい景色・楽しい時間をありがとう! \(^o^)/