いろんな色、いろんな姿の雲が
次々に現れては 流れていった。
陽が西に傾くにつれて、
雲の色も 少しずつオレンジ色に。
鳥海湖のそばを通って 長坂道へ上がる。
庄内平野にも もうすぐ夜がおりてくる。
夕方の空に向かって歩いて行くYさん。
山にいるからこそ見ることのできる空。
笙ヶ岳を 次々に雲が流れていく。
山頂の方を振り向くと・・・
山では こんなにも 雲が変化するのだ・・・
と、あらためて思った。
シルエットになった笙ヶ岳。
その上に 淡い色合いの空。雲。
真っ暗になってしまう前に、
と ヘッドライトを準備。
街に 明かりが見え始めた。
辺りは すっかり暗くなって・・・
前を行くYさんのライトが 小さく揺れていた。
御浜小屋に着いた頃には 真っ暗に。
外にあるトイレに行くのが ちょっと怖かった。(;^ω^)
小屋に入ると、Yさんがろうそくを灯してくださった。
「いろんな文明の灯りもあるけど。」
と言いながら。
揺れるろうそくの灯りで、飲みながらお喋り。
贅沢な時間。
「さ、そろそろ寝よう」
と言ったYさんの方から、すぐに寝息が聞こえてきた。
・・・⑤へ続く・・・