暑さにバテバテになりながら ようやく御室に着いたのは 12:20。
5時間半かけて ゆっくり登ってきた。(;^ω^)
外輪山の方を見ると、
稜線を歩く人の姿が 小さく見えた。
さて、宿泊の受付に行きましょうか。
受付し、小屋に案内してもらうと・・・
私の場所は 左側の入り口を入ってすぐ左手の端だった。
受付が早かったから すみっこの落ち着く場所にしてもらえて良かった。
私の今夜の寝床からの眺め。
荷物を置いたら 新山へ。
岩登り、行きますよ~。
途中で ふり返って 見た。
矢印をたよりに、気を付けて登っていく。
アスレチックコースのよう。
『切り通し』と呼ばれるところ。
少し下ってから 登り返す。
2236m、新山に到着! \(^o^)/
この時の山頂には、私の他に もう2人しかいなかったので、
ゆっくり 景色を眺めることができた。
東側。
外輪側の斜面の模様?に 惹かれた。
南側。
新山付近の岩の間から 向こうの外輪を歩く人の姿が見えた。
景色をゆっくり眺め・・・
今度は 七高山へ。
登って来た方とは違う方へ下りる。
『胎内くぐり』。
あそこをぬけると、
また新しい私に生まれ変わっているだろうか? ( ´艸`)
岩と この葉たちの組み合わせが好き。
確か昨年も これを撮ったな。
足元に気を付けながら 岩を渡り歩いていると・・・
「ガリガリ・・・ガリ・・・」
ん? 何の音だ?
止まって よく見ると、
岩の側面にオニヤンマがとまっていて、
何かの虫を食べているところだった~。(;^ω^)
ひえ~っ! こんなの 初めて見たぞ~。
( 私が近づいて写真を撮っても 逃げる様子ナシ。)
いったん下ってから、
今度は ここを登って外輪に上がり、七高山へ行ってみる。
浮石だらけの歩きにくい急坂なので、気を付けて登ろう。
上り坂の途中から 外輪を見上げてみる。
登りきると、
東~南側には雲海が広がっていた。
あの七高山へ。
すれ違った男性は、
「祓川から矢島コースを登ってきて、これから百宅コースを下り、唐獅子小屋に宿泊。
明日は、今日と逆コースを歩いて 祓川に下山する」
とのこと。
すごいなぁ・・・。
あっちの方へ下っていくのかぁ。
七高山の手前から、さっきまでいた新山を見る。
向こうには 御室の神社や小屋が見える。
七高山に到着。
今夜宿泊する小屋は あんなところにありま~す。
ズーム。
北側から湧き上がってきて 新山にぶつかるガス。
七高山のもう少し北側にあるピーク。
あそこまで行ってみよう。
そこから 七高山を見る。
七高山って、あんな感じなんだぁ・・・。(;'∀')
しばらく待っていると、
ガスの間から 一瞬 祓川の小屋と駐車場が見えた。
昨年8月初め、あそこから登ったな。
では、そろそろ戻るとしよう。
さっきの人は、
百宅コースのどの辺りまで下ったかなぁ。
外輪から急坂を下って登り返し、御室に戻った。
西側の、今日歩いてきた方を眺める。
遠くには 笙ヶ岳。
山頂美術館に入り、展示されている写真を観た。
一番奥の壁には、先輩Yさんの写真も。
冬の鳥海山外輪の、とっても迫力のある写真だった。\(^o^)/
小屋の壁には
イラストレーター木山由紀子さんによる 山頂付近の地図が。
木山さんのイラストは、ホントに素敵!
いったん小屋に戻った。
私の隣りには、
登りの時にお話した埼玉からのご夫婦が。
よろしくお願いしま~す!と挨拶して、しばらくお喋り。
そのうち、
団体の方たちが 次々に小屋に到着。
小屋の中は どんどん賑やかになっていった。
みなさん 食事付きの泊まりのよう。
私は 小屋の食事は 頼んでいないので、一人で食べなくちゃ。
天気が良いので 景色を眺めながら 夕食を食べた。
太陽が少しずつ傾いてくるにしたがって
海面がキラキラしてきた。
そして・・・
西の方から 次々にガスが。
ズーム。
海のキラキラと 西から流れて来るガスを一緒に。
外輪のヒダヒダとガス。
「こんな景色をのんびり眺めることができるなんて・・・贅沢だなぁ。」
そうそう、思いだした!
凍らせて持ってきたものがあった!
( すっかり解けて ぬるめ?になってた。(;^ω^) )
・・・あっという間に飲み干してしまったぜ。
もう1本あると良かったなぁ。
ヒダヒダに夕日があたって 美しい。
今日歩いてきた道が 白く光っている。
この辺りからは
少しずつ沈んでいく夕日と
生き物のように湧き上がってきて変化するガスと
それらがつくり出す景色に
じっと見入っていた。
団体の方たちは、
「明日は 新山に登って『影鳥海』を観るから、3時50分集合!」
と声を掛け合って、小屋に戻っていった。
私は、このままもう少し 空を眺めていよう。
陽が沈んでからの空の色の変化を眺めるのも 好きだから。
静かになったところで 独り、
しばらく空を眺めていた。
あれは、飛島かな。
星が一つ、輝き始めた。
( 小さく光る☆、見えるかな?)
陽が沈んでからの空の色の変化も 美しかった・・・。(*´ω`*)
明日の朝、日の出の頃の空を見ることができるように、
私も 小屋に戻って 寝るとしよう。
・・・・・・・・・・・・・・
ところが
なかなか眠ることができない。
しばらく 目をつむったまま横になっていたけど、
なかなか眠ることができない。
しばらくして・・・
「そうだ! 星空も見たいんだった!」
と思い出した。
「鳥海山で 星空を眺めたい」
と 最近思うようになっていたのだった。
今夜はそのチャンスじゃないか。\(^o^)/
明日の朝 起きられるかどうかなんて構わない。
見に行こう!
ヘッドライトを持ち、一応カメラを持って、小屋から出た。
すると・・・
そこに広がっていたのは、
月の無い夜空に光る 満天の星!
思わず「うわ~!」と声を上げると、
暗闇の中に もう一人、先客がいた。
「こんばんは。」
と挨拶すると、
その人は、団体で来た方だった。
「ほかの人は 日の出を見るために寝ちゃったんですけど、
僕は 星を観たくて・・・。」
大学生くらいだろうか。
タイムラプスで撮ってみたという日没後の空の色の変化を見せてくれた。
私が小屋に入った頃、その人は出てきて 撮り始めたらしい。
「陽が沈んでからの空の色のコントラスト、いいですよね。」
・・・うん、うん。
同じように思う人、やっぱりいるな。
その後は、
それぞれ 寝転がることのできる場所を見つけて
寝転んで 星空を眺めていた。
ああ、この感じだ。小学生の頃、夏休みに母と星空を眺めた時の感じ。
・・・寝転んで 満天の星空を眺めていると、
だんだん背中の感覚が無くなって・・・
宇宙空間に ポツンと独り 浮かんでる感じがしてくる・・・
まさか、鳥海山で その感覚に浸りながら星空を眺めることができるなんて。
ラッキーだな、私。
トイレに行った人が ちょこっと星空を見に来た時、
宇宙空間に浮かんでる感覚から 現実に戻り・・・
小屋に戻ることにした。
どうせなら このままずうっと朝になるまで空を眺めていられたらいいのだけど、
さすがに そうはいかない。(;^ω^)
小屋に戻ることにした。
寝るのが遅くなったけど、
明日の朝、ちゃんと起きて 日の出の頃の空を眺めることができるだろうか?
起きることができますように!
小屋に戻ると、
あちらこちらから 寝息が聞こえてきた。
・・・④へ続く・・・