御浜から先の ハクサンイチゲの咲き具合は どうだろうか?
期待の気持ちいっぱいで 御田ヶ原の方へ歩き出した。
状況を見て、可能なら、
鳥海湖のそばを通って 長坂道に上がり 笙ヶ岳に行こうかな・・・
とも思いながら。
!!!!!
咲いてる~! \(^o^)/
鳥海湖を見下ろす斜面にも!
咲き始めだからだろう、
花がとても瑞々しく、イキイキして見える。
陽の光に透けて見える白い花びらもキレイ。
この先には?
黄色のミヤマキンバイも いい!
鳥海山にも 花の季節がやってきたんだなぁ・・・。
いいなぁと感じる山の風景に出会うと、
その風景が 少しずつ変化していく様子を
ずうっと眺めていたいと思ってしまう。
でも それができないから、
「今頃 どんなふうになってるのかなぁ・・・」
と想いを馳せる。
「想いを馳せる」時間は、
その風景への想い・憧れの気持ちをふくらませてくれる。
まだ山歩き初心者の私にとっては
「初めて歩く山」「初めて見る景色」が圧倒的に多いけれど・・・
地元の低山をはじめ 鳥海山や月山のように
「今 あの山・あのコースでは どんな景色が見られるんだろう?」
「あの場所に あの花は もう咲いてるかな?」
と想う山が少しずつ増えているのがうれしい。
・・・・・
ハクサンイチゲのつぼみ、紫色っぽい。
途中にあった 大きな岩の隙間を何気なく見たら・・・
こんなところに タケシマランの花?!
秋になったら、ここに真っ赤な実が付いたところも見なくちゃ。( ´艸`)
そして・・・そのそばに
コメバツガザクラ。
岩・石との組み合わせが GOOD!
このベンケイソウは これから。
でも
こんな姿も カワイイ。 ( ´艸`)
立ち止まって写真を撮っていると、
「どこまで 行くの?」
と声をかけてくださった方が。
「笙ヶ岳までなんですけど、
ハクサンイチゲの様子を見に 御田ヶ原まで行ってみようと思って。
御田ヶ原から鳥海湖の方を周れないかと思ってるんで・・・。」
と答えると、
「ハクサンイチゲなら 今は笙ヶ岳が一番咲いてるよ。
ハクサンイチゲが咲き出したのは 2・3日前だから、
あんた、いい時に来たね~!」
とのこと。
「やった~! \(^o^)/ 今日来て良かった~! 」
「ただ、鳥海湖の方は残雪のトラバースして上がるところがキツイなぁ。」
そうか・・・。
一応アイゼンを持ってきてるんだけど、
状況が分からないので 無理せず御浜に戻ってから笙ヶ岳に向かうことにしよう。
酒田在住だというその方は、
「私は昨日も来たんだけど、昨日は途中までしか行かなかったから
今日は 山頂まで行ってみるかな。どこまで行けるかな。」
と言いながら 歩いていった。
ほお~。
2日連続で鳥海山なんて、いいなぁ。
味わいのある曲線。
鍋森のこんもりした曲線。
笙ヶ岳のボコボコ。
鳥海湖の縁のひゅう~んという曲線。
7:55 御田ヶ原
もう少し 行ってみよう。
咲いてる 咲いてる!
さっきの方は 石の階段を登っているところ。
私が 今年 山頂まで行くのは いつだろうか。
また一人、
私が立ち止まっている間に 後ろから来た。
「どこまで 行くの?」
と訊かれ、
「笙ヶ岳までです。」
と答えると、
「私は どこまで行くか決まってないけど、
行けるところまで 行ってみるよ。」
とのこと。
さっきの方と同じことを言っていた。
一瞬、「山頂まで行ってみようかな?」という思いが 頭をよぎった。
時間的には大丈夫。
・・・・・
いや、やっぱり今日は山頂まで行かず、笙ヶ岳に行こう。
8:05 引き返すことにした。
山頂の方をズーム。
いつか、行くよ!
たくさん咲いて咲いていたサクラ、何ていうサクラかな。
あの「ひゅう~ん」というラインの辺りを歩いて 鳥海湖を周れなかったかなぁ・・・
と、ちょっと未練あり?
いやいや、今日は御浜に戻るコースで良しと決めたじゃないか。
もう少し割れてきた頃の鳥海湖を見たいなぁ。
・・・とチラチラ見ながら歩く。
北西側の斜面にも ハクサンイチゲ。
8:35 御浜に戻ってきて・・・
長坂道を笙ヶ岳の方へ。
鳥海湖の奥に見える『幸治郎沢』の辺りには まだ雪がいっぱいだな。
さっきお会いした方は
「ハクサンイチゲ、長坂道に いっぱい咲いてるよ!」
と言っていたけど・・・
この辺りは まだですな。
日向ぼっこするショウジョウバカマたち、。
緩やかに 風が吹いていて・・・
陽ざしが やわらかで・・・
静かに時間が流れていて・・・
こんな時の、
「自分の体が 山の空気に溶け込んでしまうような感覚」
が 大好きなんだよなぁ。( ´艸`)
きた~っ! \(^o^)/
太陽に向かって咲いてるぞ~!
そして・・・
こっち側にも!
♪~♬~~♫~♪~~ ♬~♪~~♫~~
歌声が聞こえてきそうなハクサンイチゲたち。
やっぱり あの方が言ってたように
長坂道の方に たくさん咲いていた。
木道がけっこう出てるし・・・
鳥海湖のそばを歩いて来てみたかったなぁ・・・。
歩けそうな気がするんだけど、ここから眺めてるのとは違うんだろうな。
たくさん咲いているのは ハクサンイチゲだけではないぞ!
・・・と言ってるミヤマキンバイたち。
いつかまた 鳥海湖の方に行ってみよう。
今日は こっちへ。
吹浦コースへの分岐。
『大平口』になってるな。
英語やハングル文字でも書かれてる標示。
月山森にも また行こう! と、眺めながら思う。
ずうっと向こうに うっすら月山が見えた。
( 写真に写ってなくて残念。)
いつも撮りたくなる岩。
岩峰を通過。
さて、いよいよ笙ヶ岳三峰が目の前に。
ん?!
・・・と目にとまったものがあって 立ち止まる。
うわ~
ペパーミントアイスみたいな色合いの虫だ~。
すぐその辺りを飛んで行ったのは?
どど~ん!
さあ、笙ヶ岳三峰の急斜面、登るよ~!
・・・④へ続く・・・