「 龍神池への下り口辺りまでは わりと平坦だけど、
その先はアップダウンあるからねぇ。」
「 そうですねぇ・・・。」
不安や心配は もちろんあるけど、
ちょっとでも行ってみたい気持ちの方が それよりわずかに大きい。
・・・・・・・・・・・・・・・・
「 行ける所まで、ちょっと行ってみます!」
と その方に宣言?し、
自宅に戻って持ってきたワカンを装着。
「 ホントに行くの? 気をつけてよ~!」
と 言って下さったその方に
「はいっ! ありがとうございます!
ダメだと思ったら、そこで引き返しますから。」
12:54 と答えて 展望台を後にした。
ああ、私、ホントに行くのかな~。
大丈夫かな~。(;^ω^)
今シーズン初めて履くワカン。
久しぶりの感覚。
神社の手前から 右へ。
神社南側からの道と合流。
作業道との分岐に到着。
ここから先には 踏み跡ナシ。
やはり 他の方は
こっちの作業道を下っていったんだな。
鎧ヶ峰への道では、
道に木が被さっていることは間違いない。
ホントに行く?
一瞬立ち止まって 考えたけど、
とにかく ダメならすぐ戻ればいいので、
ちょっとでもいいから・・・と、行ってみることにした。
こんな所もあるけど、
もう少し行けそう。
金峰山に向かう登り雪は 湿っていて重かったけど、
金峰山から先は 軽くてサラサラ。
ワカンで踏む雪の音も サラサラ。
やっと ウサギの足跡!
先導してくれるように夏道を行く足跡アリ。
西側からの風が吹きつけるようになってきて、
なんだか心細くなった。
こんな時、
赤いリボンが目に入ると心強い。
そして・・・
夏道を行く足跡が また目に入った。
「 もう少し行ってみようよ 」と言ってくれてる気がして
足跡をついていくように 進む。
龍神池にへ下りる所まで来た。
この先に、最初の坂があるんだよな。
どうかな・・・。
・・・と思っていたら、
また あの足跡が現れた。
これは、行ってみようということか?
向こうに坂が見えてきた。
細い枝につけられたピンクのリボンから元気をもらい、
さあ、登るぞ!
夏道の時には滑って歩きにくいこの坂、
雪がある時の方が 歩きやすい。
それでも、
起床時に体が重かった今日は、
一歩一歩が なかなかキツイ。
登り切った所で ふり返ると、
木の間から 中ノ宮の方(かな?)が ちょっとだけ見えた。
もう少し進んでも大丈夫かな・・・
・・・と思っていると、
また あの 先導の足跡。
ここまで 来た。
ここを歩くたびに見るグルグル。
少し進んで ふり返って ちょっと不安になって。
「 でも、もう少し 行ってみよう 」
・・・を繰り返しながら 進んだ。
夏道は この株立ちのブナの向こう側を通るけど、
今日は こっち側を大きく回って歩く。
だって・・・
倒木と 雪の重みで被さってる木とで
夏道が完全にふさがれてるんだもの。(;^ω^)
なだらかな尾根道。
西側(右側)から 冷たい風がビュービュー吹き上がってくる。
このブナのそばも いつも歩く。
東側の斜面を見下ろすと、
西風で吹き付けられた雪が木々に付いて
林が 真っ白。
尾根に立つ真っ直ぐな木々と、
雪が降るたびに雪の重みで曲がってしまう斜面の木々。
キタ~。
でも ここは ズンズン行ける。
白とこげ茶の糸が 絡み合ってるような。
道に被さった木を
またいだり・・・くぐったり・・・避けて迂回したり・・・
白い景色の中、
足元を確かめたり・・・辺りを広く見回したり・・・
少しずつ 進んでいった。
そんな中、
目に入ると ホッとする色。
もう少し行けるかなぁ。
どの辺りまで 行けるかなぁ。
前方に 木々がゴチャゴチャ!
周りをみても ゴチャゴチャ!
うわ~! さすがにこの先は ちょっと大変だ~。
時計を見たら 13:57。
薄暗くなってくる前に下山したいし、
残念ながら 今日はここまでだな。
・・・ということで、
金峰山展望台から1時間歩いたところで 戻ることにした。
残念だけど、
こんな時もあるさ。(;^ω^)
・・・④へ続く・・・