子ども向けに書かれた本。
子どもたちに話しかけるように書かれた文章の一つ一つが
すうっと 心に入ってきて、
今まで 何度か読んでいる。
著者の秋元茂さんは、
なんと 酒田市出身の方だった。
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ドアを開けたらシャッターをおそう
「 いつもの見なれた世界が、
カメラを持って歩くことで ちょっとずつかわっていく。
きみも街のことがだんだんわかってきて、もっと街のことが知りたくなるし、
なんとも思っていなかった街が、とてもきみの大事なものになってきて
大すきなもののひとつに変身する。
そうやって、きみをとりかこむ世界がひろがっていくことは、
とてもすてきなことじゃないか。」
・・・確かに。
空、雲、木、花…etc.…などを撮っているうちに
少しずつ知るようになって・・・もっと知りたくなって・・・
調べたりするようにもなった。
そして、
知っていくにつれて 好きになっていって・・・
以前より身近に感じられるようになってきた。
( 8月 自宅の玄関先にて )
日曜日は早起きしよう
「 写真を撮るときは、
いつも新しい気持ちでものを見ることが とても大切なんだ。」
・・・いつも 心も体もニュートラルな状態でいられたらいいなぁと思う。
「 どんなものでも、どんなところでも、
気をつけてよく見ていると、心が動かされる瞬間がある。」
( 庄内空港にて )
・・・今まで全然気にとめなかったものも、
立ち止まって眺めてみるようになったかな。
そして よく見ると、いろんな発見があったりして。
雨のふる日は写真をとろう
「 気をつけてながめていると、
雨の日には、あちこちに美しい世界がひろがっている。」
( 5月 摩耶山にて )
記念写真は2枚目
「 カメラをまったく気にしていない写真」
( 自宅にて 子どもたちが小さかった頃 )
後ろ姿をそっと撮ったので、カメラを気にするはずがない(笑)。
下を向いて歩こう
「 写真を撮ることも大事だけれど
それ以上に、
自分の心の中に見たものをやきつけることも とても大切なことなんだ。
・・・それが理想だけれど、
私の場合、けっこう忘れちゃうんだよなぁ。(;^ω^)
だから、
心にとまったものを すぐ撮ってしまうのかもしれない。・・・
( 5月 湯ノ沢岳にて )
( 金峰山~鎧ヶ峰にて )
何度も歩こう、好きな場所
「 雨の日、晴れの日、雪の日、朝、夕方。春、夏、秋、冬。
いろんな時、いろんな時間に行ってみる。」
・・・私が一番たくさん行っているのは 庄内空港かな。・・・
雨の日。
晴れの日。
雪の日。
朝。
夕方。
春。
夏。
秋。
冬。
「 同じものを長くとり続けることは、
知らず知らずのうちに
目に見えない時間というものを写しとることになるんだ。」
「 ぼくたちのまわりには、
いろんなところで いろんな時間が流れている。
時間は流れては消え、消えては流れていく。」
つないでパノラマ
「 …何枚かの写真に分けて写してはり合わせ、大きな写真にすると、
一枚の写真ではとても表現できないおもしろい写真ができあがる。」
・・・パノラマに設定して撮ることもできるけど、
こっちの方がおもしろいかも。・・・
「 写真をとることには なんのルールもないんだから、
いろいろ工夫して、思いついたことをどんどんやって、
写真の世界をぐんぐんひろげ、おもしろい写真をつくろう。」
・・・もっともっと頭をやわらかくして
写真を撮ることを楽しもう!ってことかな?・・・
カメラが動けば写真はとまる
「 動いているものが上手にとれるようになったら(=流しどり)、
同じようにカメラを動かして、止まっているものを写してみよう。
カメラを強く動かしながらとると、
ふつうにとっていたものとはまったくちがった世界の写真がとれる。
いつもの見なれた世界が、まるで夢の中で見た景色のように写るんだ。
たまには、…なんだかよくわからないような写真をとってみるのも
おもしろい。」
( 第1回 櫛形WINDTRAILにて )
これは、急登の途中 歩きながら撮ったので ブレた。
ねこになろう
「 おもしろがるという気持ちが、写真をとる時にはとても大切なことで、
そのことで 心の扉が開かれていくんだ。
どんなすばらしいものを見ていても、
自分の心の扉がかたくしまっていたら 何も感じないし、
何も感じないでとった写真は、見る人にだって何も感じさせない。」
おもしろがる。
( 今井アートギャラリーにて )
おもしろがる。
( 高館山にて )
おもしろがる。
( 庄内空港にて )
おもしろがる。
( 鳥海山にて )
「 体をあちこちに移動させるのは そう簡単にはいかないけれど、
心の扉をいつも開いていれば、
きみの目は どこにでもとんでいくことができるんだ。
ねこの目、犬の目、馬の目、鳥の目。
実際には、きみ自身の体で体験するのはちょっとむずかしいけれど
ねこの目?
(9月 羽黒山石段にて )
鳥の目?
(8月 鳥海山にて )
写真は本当がうつるのか
「写真には、写す人にとって本当だと思えることが写るのだ。」
( 自宅2階より )
「写真は、自分の姿が写る鏡のようなものだともいえる。」
( 鶴間池にて )
「その時のきみの気持ちによって、シャッターをおす時はちがってくる。
人間に対してだけでなく 風景に対しても、
とる人の気持ちが正直に出てくるものなんだ。」
( 泡滝ダム~大鳥池 )
「目の前に見えるたくさんの現実の中から、きみ自身にとっての現実をきりとる作業が
写真をとるということになる。」
( 大朝日岳にて )
「人間の目も写真も、その人の心の動きととても深く結びついている。」
( 虚空蔵岳にて )
・・・もっと もっと
写真が好きになれますように!・・・